FC2ブログ

妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

endless LOVE ∞ 亮すば

.






ふいっと顔を背けられて俺はショックで立ち尽くしてしまう。

やってもーた。




「ちょ、すばるくん」



「………………」




無視か。
完全に俺のせいでご立腹なようで、俺は朝から終始無視される。
理由はたぶんあのことやとは思うけど、聞くことも出来んからどうしたらいいもんか。



ああ。
章ちゃんと楽しそうに話すすばるくんの背中見つめて項垂れる。



「なに?すばると喧嘩でもしてるん?」


聞こえてきた声に俺は隣の横山くんを見上げる。
ちょっと強めに睨みつけるように。



「え、俺が悪いん?」

「横山くんやろ?俺が福岡の夜に誘ったとか言うたん」


「あ、あー、そうやな。すばるに言うてもうたわ」



最悪やー。

別にこれといって理由もなく、ただ毎年福岡で横山くんと飲んでるから今回も誘わなあかんのかな?とか思って連絡したんや。
ただそれだけ。

すばるくんがなんか調子悪そうなんは気づいてた。
でも、俺が行っても嫌かな?とか気にして気付かんフリしてたんや。



お見舞いとか言うて行っとけばよかった。


なんで、横山くん誘ってもうたんやろ。




てゆか、俺も誘って無視されてるけど。




「うわー、やっぱ横山くんむかつくわ」


「何これ、八つ当たり?」


「ちゃうし!ほんまに横山くんのせいやねん!」





呆れて手を挙げる横山くんはどうでもいいとして、俺は今日1日をどう乗り切ったらええんやろ?



すばるくんに無視されるLIVEとか出来る気がせえへん。

でも、LIVEを疎かにするんがすばるくんは一番嫌がるやろうから………
やるしかないよな。






時間は呆気なく過ぎていく。
俺がこんなにも悩んでるのにすばるくんは気球に乗ってマルと楽しそうで、ああ、いいなあって羨ましそうに見てしまう。


だってほんまにすばるくんにだけは嫌われたくないねん。



章ちゃんに大丈夫かー?って頭ポンってされてもLIVE中は泣きつくことも出来んし、
むしろそんなことしたらもっと怒らせてしまう。



すばるくんってああ見えて嫉妬心が強いというか、寂しがり屋さんというか

まあ、とにかく可愛い人やねん!!


だから、俺が離れてしまうとすぐ他の人に甘えていっちゃうし、気が気じゃない。




てゆうかマル近すぎやろ。



「…………っ」



「亮、あぶない!」



思わず乗り出した俺を村上くんが引っ張ってくれる。
そんな騒ぎに気付いたのかすばるくんがチラッと見てくれた、けど

無視ですよね。



「落ちたほうがマシかも」


「いや、それは困るから」



俺の言葉に村上くんが焦って怒る。
なんぼ怒られてもいい。
そっちの方が気持ち的に楽や。

すばるくんに嫌われること考えたら何でもできる。





何の成果も得られず時だけが無情に過ぎていく。


最後の自分がつくった元気が出るSONGの時間。

俺はいつも以上に心を込めて歌う。



"笑ってる君の隣に僕はいたくて"

"楽しそうなその横顔ずっと見ていたくて"



"やわらかな空気が運ぶこの時間が"


"また僕を強く優しく包み込むよ"




「………………」


メンバー全員で手を繋いで深くお辞儀をする。
たくさんのファンの方に見送られ幕が閉じていく。



すばるくんは楽しそうに目の前に広がるたくさんの人達に大きく手を振って、ありがとう!と叫んでて、


そんなすばるくん見てたら



俺は


思わず抱きしめてしまった。





「………っ亮」



びっくりするすばるくんを抱きしめたまま幕は閉じた。
すばるくんは何事かって俺を見つめてくる。
俺はわけわからんままギュッて力込めて包み込んで、肩に頭を埋める。




「ごめん」


「…………」


「俺を嫌いにならんとって」




他のメンバーに聞こえないくらいの声で囁く。
すばるくんはビクッとなり、離れた俺の顔を覗き込んでくる。


そして、静かに笑ってくれた。








「なんちゅー顔してるん」



「………だって、すばるくんが」






その笑ってくれる顔が優しすぎて、俺は泣きそうに呟いてしまった。




"笑ってる僕の隣にはいつも君がいた"




「嫌うわけないから、大丈夫や」


「………うん」




"嬉しそうな僕を見て君はまた笑った"


"不確かな日々に潜んだ確かな今を"


"明日も明後日もずっと繋いで行こう"



「亮、笑って」


「ん。大好きやで、すばるくん」



くしゃとすばるくんに髪を撫でられて思う。
俺にはこの人が必要なんや。



"いつか永遠と呼べるまで"





「俺も愛してるよ」


まっすぐ伝えてくれたすばるくんに俺は今日一番の笑顔を向けた。






" …これからも


ずっと一緒 "





end












  1. 2016/01/05(火) 18:39:50|
  2. 亮すば
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3

パンツ事情∞やすば

.


「ちょっと、さあ」

「なん?」

「あんまりパンツ見せんのはよくないんちゃうかな?」


不思議そうに見上げてくる渋やんに思わず可愛いって思いながらも、しっかりと言い聞かすように怒り続ける。


「なんで?」

「だって、あれはいくらなんでもサービスが過ぎるというか…」



話していると思い出して恥ずかしくなってくる。
明らかな際どい下着つけて、それでなくてもスカート短めで、見える人には見えてるのに
最近では自ら見せに行くようになってしまって。

俺は内心ハラハラとモヤモヤであの時間が嫌になってくる。



「見せるいうてもほぼ女子やんか。そんなもん見て興奮する奴なんかほとんど居らんで」


「いや、まあそうやけど。でも、最近は男eighterも増えてきてるし………」



「てゆうか、まず俺も男やしなあ」



俺にいう?
男やしなあ、そうは言うても渋やんは確実に男にモテてると思うんやけど。
自分でもわかってるはずやろ?
モテてるとか告白とかだってあるくらいやし。

あと、これは俺の意見でもあるんやけど、正直ほんまにすば子は可愛い。


「まあ、興奮してるんはヤスくらいちゃうー?」


嬉しそうに笑ってくる渋やんにしどろもどろしてしまう。
分かっててそういう事言うんは相変わらずやな。



「………ヤス?」


「ほんま危機感ないよな」



すば子のままの渋やんを押し倒して見つめる。
渋やんもさすがに観念したのか暴れたりせず、ちゃんと俺の目を見てくる。



「俺が言いたいこと分かってくれた?」


「………………」


「無防備すぎるんもほんま考えもんやで」





ため息まじりに呟いて俺は渋やんに笑いかけたら、渋やんは眉を顰めて呟いた。





「心配してくれてるんは伝わったけど、今はお前も安子やからな。安子がすば子押し倒してる図はどうかと思う」


「………あ」


「カッコいいんかただの変態かよう分からんようになるんやけど」




笑い出した渋やんに思わず釣られて俺は笑ってしまう。
最悪や。
カッコつけたかったつもりが女装のままって。


ただ、押し倒した渋やんが思ってた以上に可愛くてほんま危ないなーって改めて実感した。
スカートってギリギリのラインでやらしいんやな。



「まあ、でも」


「ん?」


「すば子の好きな人は~………男らしくて、心配性で、ちょっと変態で、天然の……」


「…………」


「安田くんって言う人よ」



ギュッと思わず抱きしめてしまってすば子の髪が手に絡みつく。
漂ってくる香りや抱きしめたラインはいつもの渋やんやのに、なんか違う人みたいで変な感じ。


「でも、安田くんには大事な人がいるんでしょ?」



すば子の演技のまま俺に目配せして微笑んでくる渋やんが妖艶で、俺は安子のまま照れてしまった。

だから恥ずかしくて、そのまま安子の演技をして話し出すことにする。



「そうなの。安田くんは、安子よりとっても大事な人がいるみたい」


「それは安子、とても残念ね」


「でも、きっとその渋谷くんって人も安田くんを愛してるから私はその2人の幸せを願いたいと思ってる」



話し終えた俺を渋やんはおもむろにギュウッと抱きしめてくれた。

すば子のままやからすっごい可愛くて思わず緊張してしまう。




「はは、緊張してるん、ヤス」


「だって、渋やんじゃないみたいで」


「浮気してる感じ?すば子と俺どっちも好き?」


「浮気って。同じ人間のはずなんやけど…………でも」




俺はやっぱりいつもの渋やんがいい。


男やからとか女やからとか全く関係なくて、渋やんやから好きなんや。



「渋やんが好き」


「ん、ありがとう」


「すば子より渋やんのが可愛いよ」


「うん。すっごい複雑やけどな」



困ったように笑う渋やんに俺も思わず笑ってしまう。
でもほんまのことやし。
渋やんは素でおってくれたほうが可愛いと思える。



「ヤスも、かな」

「え?」

「ギターとかかき鳴らしてるヤスめっちゃカッコいいし。カッコいい方が好きや」


めっちゃ嬉しい。
嬉しすぎて思わずヅラをとって抱きしめ返してしまう。

そんな俺に渋やんは驚いてまた爆笑した。



「ヤス、頭とっても制服やから、逆に変やで」


「ああ、ほんまやな」



そう言っておもむろに服脱いで渋やんに近づく。
渋やんも嫌がらず腕の中にすっぽり埋まってくれた。


可愛い。


けど、なんか悪いことしてる気分になるから苦笑してしまう。



「ヤスのロリコン」


「いや、実年齢でいうとちゃうやんか」



二人で笑ってたわいもないアホな会話してる時間が俺は何より大好きや。


年齢も、姿形も、性格も、性別も


そんなもん何でもいいんや。


渋谷すばるが好きで

安田章大が好きで




二人はこれからも愛し合っていく。



end


おまけ


大「うわ、ヤス変態やん」
亮「裸でとか、すばるくん大丈夫?」

渋やんがやたら心配されて、裸の俺は変質者扱い。

安「いや。これには事情があって」


丸「すば子が可愛いからってこんなことして……」
横「すば子大丈夫?あとは村子に任せなさい」


安「え、ちょ、待って」



そんな意見も聞いてもらえず俺はとうぶんすば子から離されることとなった。



「えいっ」

ひらりと舞うスカートから今日もいろんな色のパンツが見え隠れする。


「だから渋やんパンツはあかんって!」

「大丈夫や。全てを見せるんはお前にだけやから」


そっと囁かれて次のセリフも歌も飛んで行ってしまい、

また怒られたことは言うまでもない。




end









  1. 2016/01/05(火) 02:02:30|
  2. やすば
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

「レンタル彼氏」∞ヨコヒナ

.



「あいつ何やってんの…」


部屋でボーッとテレビ見て俺はただただ眉間に皺を寄せた。
自分ではその素振りにまったく気づいてなかったけど、同じく近くにいた弟に「兄ちゃん、ここ」とおでこを刺されたことで気づく。


テレビの中では関ジャニ∞の村上信五がなんや知らん一般人とデートする企画。


いや、仕事やってことは見ててはっきり分かるんやけど、
どうしようもなく苛つく感情は湧き出るもので、誰に向ければいいんかも分からんまま酒を注ぐ。


女の子は恥ずかしがり屋さん。
そんな女の子をリードする村上はほんまにイケメンそのもので、メンバーの俺から見てもやっぱりジャニーズやなって思ってしまう。


だからこそ腹立つんやけど。



いっつもMCで張り切ってる村上信五を世の中は知ってるはずやけど、俺らが知ってる村上信五は寂しがりで尚且つ天然。

そう、天然。


だからこそこんな映像怖いんや。


あの女の子は完全に村上に惚れてもうてるやろ。




注いだ酒を一気飲みして、

心配する弟に「寝る」とだけ伝えて寝室に篭った。





それから何時間経ったやろうか?

弟は出掛けたみたいで部屋には誰もおらん。おらんはず、やのに………



「何で?」



おるはずのない奴がいた。




「おう、ヨコ。お邪魔してんで」

「いや、何で?」

「弟くんがいいですよーって、だからヨコが起きるん待っとったんや」



無邪気に笑ってくるヒナの姿を捉えて呆れる。
勝手に上がらせた弟にも呆れるけど。



「仕事は?」

「今日はもうオフ。やからヨコに会いたいなーって思ってな」



こいつは。

天然なんか知らんけど、いつも俺がこんな気持ちの時に限ってこんな嬉しいこと言うてくれる。

振り回される俺の身にもなれよって言いたいけど、屈託無く笑われると何も返せんくなる。




「なあ、ヒナ」

「?」

「俺怒ってるんやけど」


なんで?
そう言いたげな顔で見られても、どこからどう話せば分かってくれる?



「仕事やから仕方ないって思えることもある。でも、一般人とデートしてるヒナの姿は見たくなかった」


「……………あー」


「ヒナはええの?俺がデートしても」



ソファの隣に腰掛けて話す。
静かになったヒナを見ることもできずにただ下を向いたまま尋ねる。



「そりゃあ、嫌や。でも……そんなヨコが嫌がると思わんかったし………不謹慎やけど嬉しい」


「アホか」


何を嬉しそうに。
そう思って横目で見るとニコニコ笑ってて怒る気も失せる。



「俺は、ヒナが思ってるより小さい男やから。ヤキモチも妬くし、心配もするし、あんまり無茶せんとってほしい」


「……………」


「ヒナが仕事好きなんは知ってるから止めることはせんけど、ほどほどにしてな」




促して立ち上がろうとしたら腕引っ張られてソファへと戻される。
どんだけ力強いねん。
驚いて尻餅ついたと思ったらヒナに横から抱きしめられた。




「何これ?」


「…悪いことしたなーと思って。俺もって考えたらやっぱ嫌やと思うし、ごめんなあ」



ギューっと抱きついてくれるんは可愛いから嬉しいけど………




「ちょ、ヒナ、痛いわ」



力が強すぎて笑ってもうた。

可愛いことしてんのに痛いってなんやねん。
ヒナらしくて可笑しくなってツボ入ってもうて、もう俺らほんま何歳なっても変わらんなって。


それが凄い自然で、凄い幸せやとも思ってしまった。




「ヒナ、ありがとう」


「え、なんで?」


「言いたくなっただけや」



困った顔するヒナに笑いを堪えて、

俺はヒナを優しく抱きしめ返した。





end


  1. 2016/01/04(月) 19:34:43|
  2. ヨコヒナ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

「酒には飲まれても恋には溺れるな」∞やすば

.






9月。

俺らの誕生日月。



毎年のごとく、みんなに祝ってもろて、幸せいっぱい笑顔いっぱいで、夜は渋やんと2人で過ごす。

長年連れ添った夫婦のように肩を並べて、何を話すでもなく、ただ二人の生誕を祝う。


渋やんの好きなワインも用意して、ケーキももちろん食べて、
だらっと過ごしながら目の前の写真を見つめる。



「これ、去年の?」


「ん?ああ、確か…そう」



すっと手にとって見やる。
写真には酔った顔のメンバーがうつってて、それはそれはみんな幸せそうな顔してる。


そんな姿見ると微笑ましくなって、俺は関ジャニ∞で良かったなって心から思える。



きっと渋やんもそうやろう。

こんな写真を大事に飾ってるんやから。



……まあ、怒るやろうから言わんけど。



「にやにやして気持ち悪い」


「えー、気持ち悪くてもええけどな~。しゃーないやん。関ジャニ∞のこと考えたらこんな顔しか出来んのやもん」


はっきり話す俺に呆れ顔の渋やん。

アホやな、とか思ってるんやろな。


いや、まああながち間違ってないんやけどさ。







「…なあ、思わん?」


「は?何が?」


急すぎる、と言われて、確かにと納得してしまう。
自分の中では続いてた疑問符が宙に浮いたまま笑いに変わった。



幸せや。



「関ジャニ∞で良かったな、って」



「………ああ。そんなこと」




あたかも普通なことのように言われて、苦笑してしまった。



「そんなことって、凄いことやと思うんやけどな」


「分かってるよ、凄いことやって。でも、ヤスに言われると今更やなって」



そう話した顔はどこか優しくて、こっちまで柔らかい雰囲気になる。
たぶん渋やんは気づいてないんやろな。自分が関ジャニ∞のこと話すとき、こんな顔してるなんて。

俺らってほんま愛されてんなーって幸せに思うことも。



でもさ。

ほんまに凄いことやと思うんよ。


一息ついて、渋やんを見つめた。



「…この人生を歩んできたから渋やんとこうして出会えて、今この瞬間を一緒に過ごせてるんやね。
そう考えたら凄いことやな」


「……………」


「俺はこの道を歩んで正解やったみたいや」


満面の笑みやと思う。
まっすぐ見つめた渋やんの目が大きく開かれて、そのままうっすら細められる。

あったかい眼差しで手元の写真見つめて、驚きつつも悪戯に微笑んでくれた。





「ちっさいなあ」



その顔は俺の好きな表情のひとつで、俺は見つめたまま笑って首を傾げる。
言われてる言葉はキツイはずやのに、言い方が愛のある優しいトーンやから、どうしても緩んでしまう。

そんな俺をチラリと見つめて、大きな目が俺をまっすぐ捉えて離さない。




「お前は今の人生選んでへんかったら俺とは出会えてないんか?」




「え、……どう、やろ?」


急な質問と吸い込まれそうな瞳に釘付けになる。


そのまま渋やんは俺を見続ける。





「…俺は違う」


「……?」




「俺は、どんな人生を選択してても、お前のことは見つけてた。どの選択肢にもお前はいるはずやから、…きっとどうなってようと今この景色は変わってないはずや」



自信たっぷりに話す渋やんがカッコよすぎてときめきと少しの悔しさで心が締め付けられる。


何も返せない俺に、渋やんは嬉しそうに笑ってくれた。



「……だって、ヤスはいつだって隣で笑ってくれてるんやろう?」




そんなことっ………


分かってるくせに。
俺の言いたいことも、想ってることも、渋やんが望むまま答えが用意されてんのに、わざわざ聞くとこが厭らしい。







「ほんっま、男前すぎて俺が恥ずかしい」





顔を赤くしながらそんなことしか返せんかった。
そんな俺を楽しそうに見つめて、渋やんが口を開く。




「とりあえずは来年も一緒に祝おうや」



「え、あ、…もちろん!」



「………約束な」




不敵に笑う渋やんがお酒の力もあってかカッコよすぎて、俺の顔がどんどん熱くなる。

カッコいいのに、約束ってゆう渋やんは可愛くて。




あー
ほんまにこの人は、って

翻弄される自分に一番呆れてしまう。





「おめでとう、ヤス」


「渋やんこそ、おめでとう」



俺の言葉にニッと笑ってワインを飲む仕草も色気があって、

たぶん俺は、


来年も再来年も、きっとその先もずっと…………




この人に翻弄されて、


この人だけを求めて、



この人しか見えなくなっていくんやろう。





でも、

こんな風に笑ってくれる幸せそうな姿がずっと隣にあるのなら


それも、いいかなって


思えてしまう。




これも、


きっと、



お酒の力なんかもしれん。





「好きやで、渋やん。愛してる」






そう、


きっと、これも。




すべて。



end




  1. 2015/10/02(金) 00:36:17|
  2. やすば
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

アイのカタマリ∞倉すば

.




むかつく。

あんなにベタベタして、笑顔向けられてデレデレして、好きやとか目の前ではっきり言うてるマルに俺はイライラしてる。


マルがどうやとかそんなんじゃなくて。


すばるくんにそういう事するから腹立つんやけど。




すばるくんは俺のやのに。

ぜんっぜん俺のって感じがせえへん。



ジッと睨むように2人を見つめる。

すばるくんは全く気づきもせえへんし、マルはすばるくんに夢中やし、
こんなことしても意味がないって分かってんのにやってしまう。




「大倉、顔怖い」


「……………だって。俺は悪ないよ」




隣に座ってた横山くんに苦笑いされる。




「気持ちは分かるけど、もうちょっと大人になってもええんちゃう?」


「わかってるよ。でも、嫌やん。あんなに仲良くせんでもええと思わん?」


「あれは今に始まった事とちゃうしなあ~」


横山くんは2人を見て笑ってる。
楽しそうにじゃれてる2人が可愛くて仕方ないって顔やなあ。
その視線さえ俺にとっては気に食わんのやけど。


「大倉って独占欲凄かったんやな」


「……は?」


「今も俺のこと凄い目で睨んどったで」



ああ。
確かに横山くんのことは睨んでしまったかもしれん。

でも別に、独占欲はそこまでやと思う。


何事にもそこまで執着する性格ではなかったし、諦めるんとかも早い方やとは思ってる。



でも、



「すばるくんにだけ、かな」



俺の言葉を聞き取って、横山くんは驚いたように俺を見やった。


「お前、本気なんやな」

「冗談で男と付き合えへんよ」

「まあ、それもそうか」


横山くんは俺の頭をポンと撫でて嬉しそうに笑う。



「でも、すばるのことそこまで想ってくれる奴がいてほんまに嬉しい」



その顔がほんまに嬉しそうで、俺はなんとも言えない顔でそっぽを向く。


俺の方が知ってる風な横山くんにも腹が立つ。
確かに昔のこととか俺よりは知ってるはず。
でも、今はちゃう。

もう、俺のすばるくんのはずや。


やのに、すばるくんはいっつも無防備で、俺がいるって知りながら寄ってくる人が多い。


ほら、言うてるそばからまた増えた。





「渋やーん、さっきの曲のことやけどな」




嬉しそうに寄っていくヤスの姿を捉えて溜め息が溢れた。

横山くんのいうように大人にならなつきあって行かれへんのかもしれん。

いちいち気にしてたら身が持たへんわ。




俺は立ち上がってソファへと移動し寝転がる。

もう考えんのやめて寝よう。


眠いからイライラするんかもしれん。


起きた時には笑顔ですばるくんと話せるかな。











______________________________





んーーーーーっ


伸びして起き上がる。

何分くらい寝てたんやろ?

あたりを見渡して目に入ったのは、




「…亮ちゃん?」



亮ちゃんがパソコン触ったまま視線だけをこちらへと向ける。



「起きたか?」

「…ん。あれ、みんなは?」

「撮影中。俺とお前ももう少しで呼ばれんで。その顔直しとけよ」



そう言われて俺は鏡を見やる。


そんな眠そうな顔しとる?

髪の毛とかはあんま崩れてへんけど、その表情は確かに良くなかった。



何これ。

すっごい変な顔。




「疲れとるん?そんな悲しそうな顔して」


「いや、寝起きやし、かな?」


「起きて俺やったから?すばるくんが良かった?」



亮ちゃんが楽しそうに笑う。
そんな亮ちゃんに俺も困ったように笑った。



「そうなんかな。俺ってこんな顔するんや」



弱い俺に亮ちゃんが首を傾げる。



「お前さ、分かってないようやから言うけど、顔にめっちゃ出るタイプやで」


「……え」



指差され、ビシッと指摘されて戸惑ってしまう。

そんな出てる?
俺って分かりやすい?

みんなよりはマシやと思ってた。



「ほんまズルいわあ。みんなのすばるくん独り占めして、まだ求めてるんか?」


「いや、だって、独り占めとか全く出来てないし」


「付き合ってるって形だけでも羨ましいんやけど。なんならそのポジション譲って欲しいくらい」


「それは!……あかんっ」




思わず前のめりに叫んでしまった。

亮ちゃんとの距離が近くて自分でも焦る。
やのにそのまま胸倉掴まれてもっと近い距離で囁かれた。



「すばるくん悲しませたら許さんから」



それだけ言うて亮ちゃんは楽屋を後にする。


その背を見届けて、俺はその場に立ち尽くした。





ああ、そうか。

亮ちゃんも本気なんや。
きっとマルとヤスも大好きで、横山くんや村上くんだって大事な人取られた気分なんかな。



ボーッと考えて窓の外を見つめる。




何やってるやろ、俺。








「………大倉?」





俯いてきっと暗い顔した俺に掛けられた声に反応する。

ゆっくりとした動作で顔をあげて、楽屋に戻ってきたらしいすばるくんを見つめる。



「どうした?撮影行かなあかんで」



近づいてきたすばるくんを見つめたまま、すばるくんの腕を掴む。

掴まれたすばるくんは逃げることもなく、俺と視線を合わせてくれた。





「すばるくん、」



「…………なんやねん、変な顔して」







好きや。




グッと掴んでた手に力を込めるとすばるくんは困った顔で眉を顰めた。

でも、何も言わんし、手を払うこともせえへん。



そんなすばるくんに俺は




小さく苦笑した。






「ごめん。俺はほんま子供やな」



「……大倉?」



「すばるくんが好きすぎて周りが見えてへん。独占したくて、そればっか考えてる」




ソッと手を離して抱きしめる。
優しく、壊れ物を扱うかのように抱きしめると、すばるくんの身体はすっぽり埋まってしまった。




「でも、すばるくんはみんなのすばるくんやねんな。俺のやけど、俺のじゃない。独占したいけど、それはすばるくんが困るだけやから………」



「……………」



「もっと大人になる。だから、嫌いにならんとってな」







ギュッと包み込むように抱きしめて、顔を肩に埋める。


楽屋でこんな事したらすばるくんは怒るかもしれんけど、今だけは許してほしい。

今が過ぎれば、ちゃんと大人になるから。


だから……………








「…ふざけんな」



「…え?」





思わず聞こえた言葉に俺は顔を上げる。

上ずった声で反応してしまったけど、今のは間違いなくすばるくんの声やんな?





「俺は俺のや。誰のもんでもない。勝手なこと言うな。みんなの俺ってなんやねん。お前が大人になれるわけないやろ!」



「………いや、あの。すばるくん?」





それだけ言うて俯いたままのすばるくんに俺は慌ててしまう。

思いも寄らない反応にどうしていいか分からん。




「…………俺の気持ちは、どうなんねん」




「…………っ」




「俺はお前が好きや。だから、俺はお前のもんでええんちゃうんか?勝手に決めて勝手に反省すんな!」



「…………いや、ごめっ」




「大倉は、俺がみんなのでもええんか!?」







そんなん、


決まってるやろ。





「いやや!」




嫌に決まってる。

嫌やからモヤモヤしてたんや。

ずっとそればっか考えて、そんなんじゃあかんって言い聞かせて、ずっと我慢してたのに




なんでそんな嬉しい言葉ばっか言うてくれるんや。






「好きや。すばるくんが好き」



「知ってるわ!」



「俺以外とあんまり仲良くせんとってほしい。俺めっちゃ妬くねん。自分でもこんななるって思わんかった!すばるくんのこと独り占めしたいなんか、そんな子供みたいなこと思うんやで…………最悪やろ!?」




一気に思ってたこと伝えて、

俺の顔が必死すぎたんか、



すばるくんは噴き出すように笑った。




「最悪やなんて思わんよ。それだけ俺のこと好きなんやろ?」



「うん。ほんまに、気持ち悪いくらい好きやと思う!」



「やったら、俺にとっては嬉しいはずや」





満面の笑みを向けられて、


可愛すぎて、



俺は抱きしめる腕を離したくなくなった。




こんな顔誰にも見せたくない。



俺だけのすばるくんでいてほしい。







でも、たぶんそれは難しい話で

俺もすばるくんもそれは分かってるはずやのに


今なら簡単なことなんかな、って思えてしまう。






「なあ、大倉」



「ん?」








「俺は帰るから、あとは宜しくな」





は?

すばるくんの言葉に俺は少し考えて周りを見渡した。


周りには、楽屋に戻ってきたメンバーが各々で待機されてて

目が、明らかに据わってらっしゃる。





「ちょ、すばるくん!」



「おつかれさまでしたー!」




みんなに笑顔で挨拶して出て行った俺の愛してるすばるくん。

そこに残された俺はもう既に村上さんに首根っこ掴まれて
笑顔を向けられている。




「どういうことか説明してくれるか?」





もしかして、


村上くん何も知らんってことないよな?




チラリと横山くんに助けを求めるが、手を合わせてゴメンのポーズで遠くに逃げる姿が見えた。


言うてないんや。


ああ

これ、終わったな。







それから数ヶ月間。


俺はすばるくんと二人きりで会話する事さえ許してもらえなかった。





end

  1. 2015/08/13(木) 15:40:48|
  2. 倉すば
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
前のページ 次のページ