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妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

【 独占欲 】∞横すば

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「最近、メンバーと仲ええな」



「ん~?別に前からこんな感じやろ。そんな改めて仲ええとか分からんわ」



何急に?
黙ってるヨコ見つめてそのままゲーム機に視線を落とす。
そこには止まったままのゲーム内でのキミくんがいて、不思議に思い現実の横山さんをもう一度見やる。



「どうしたん?キミくんぜんぜん動いとらんけど」

「……あ、ごめん。考え事しとった」


え?
ヨコが考え事?
なにそれ、珍しいこともあるもんや。



「そんな忘れるくらいのこと考えとったん?なに、仕事?」


「いや。そんなんじゃないけど…」



けど………
そこで終わられると気になるんですけど。
聞いた方がいい?
でも、ヨコってああ見えて繊細やからあんまり踏み込まん方がええかな。



「…じゃあ今日はもうゲームやめよか~。ヨコも早よ寝たほうがええよ」


「え、でも始めたとこやし。すばるもゲームしたかったやろ?」



「まあ、別にいつでも出来るし!それにいざとなったら大倉おるから、大丈夫やで」



ヨコのこと思って言うた言葉やってんけど、このセリフが思いの外嫌やったみたいで少し睨まれた。

え、なんで?


訳の分からん俺は困った顔で伺う。


なんで怒ってる?
なんかしたっけ?





「……ヨコ?」


「そうやねん。最近ほんま大倉と仲ええよな?」




呟くように言われて、え?と驚く。

大倉?
仲ええってゆうか。まあゲーム友達やし、メンバーやし、仲悪くはないけど。

でもそれってヨコもやんな?



「ヤスとも。めっちゃ距離近いし」


「……ヤス?」


「レコードの話で盛り上がられたら入れへんし」



いや、まあそうやな。
レコード仲間ではあるから、最近そうやね。仲良しかもしれん。
でも、やっぱこっちもメンバーやからさ、仕方なくないか?



「あと、マルも。ヒナもどっくんまでも。すっかり懐いて仲ようなっとるやん」


「まあ。同じメンバーやしな」



懐いてって。
人を動物みたいに言わんといてほしいんやけど。

それに、確かにメンバーとはどんどん仲良くなってるとは思うけど、その分ヨコとも仲良くなってるはずやし、そこは同じやと思うんやけど。



「すばるが独り立ちするんか」


「いや、独り立ちって………とっくにしてるやんか」


「すっごい寂しい。なんか頼られへんと思うと辛い」




何言うてるん、この人。
ちょっと頭おかしいって!

俺が離れてくから?
寂しいってなんでやねん!





「すばるだけは離れへんと思ってたのに…」


「…離れたつもりは、なかったんやけど」




でも。
落ち込むヨコ見てたらなんか悪いことしたんかな?って気持ちになってしまう。

でも、どうしたら正解なんやろう。

ヨコが大事やからってメンバー無視するわけにもいかんし、かといってヨコだけと仲良くするんも違う気がするし。



困って考え込んでたら…



「うわっ」



ヨコが向かってきて俺をすっぽり包み込んだ。
急に目の前が真っ暗になって、何事かと思えばよく知った香りが漂う。

ヨコ?


ヨコに抱き締められてるんやって気づいて、とりあえず動かずに様子を見てみる。





「すばる、逃げへんの?」


「うん。逃げへんよ?むしろ逃げる意味が分からんし」



もぞもぞして顔を出すとヨコの綺麗な顔と目が合った。



「逃げんと知らんで?」

「……ヨコはどうしてほしい?俺が逃げてもいい感じ?」



俺の言葉にヨコは少しだけ苦笑して俺の頭をくしゃりと撫でた。




「逃げた方がいいよって言ってあげたいけど、逃げんといてほしい」



「それ難しいな。……でも、そういうことなら逃げへんよ」



ヨコとちゃんと向き合いたいから。
俺はヨコのことちゃんと想ってるよって全身で伝えたいから。


伝わるかな、ヨコに。




じっと見つめて数秒。
ヨコが耐えきれなくなって目を逸らしてしまった。
そんな姿に俺は笑う。



「ヨコがあかんやん。逃げる逃げへんの問題より、ヨコのシャイさが問題やで」


「そんなじっと見られたら誰だってそうなるやろ!」



「どうやろ?ヒナは何ともなさそうやけど」


「あいつを普通とせんとってくれ」





まあ、確かに。
ヒナは純粋かつど天然で有名やからな。


そこに常識人の横山さん比べてしまったら、全く違う気がする。



それにしても、いつの間にか離されて、なんかめっちゃ寂しい気持ちになった。


たぶんヨコは見られたことが恥ずかしくて俺を無意識に突き放したんやろうけど、なんやねん、それ、おれも寂しいやん。



ふと見舞われた気持ちに困惑する。




こうゆうことやったんかな?



確かめるためにヨコをぎゅっと抱き締めた。



あ、ヨコの香り。





「すばる!?」


「……………………」




抱き締めてみたけど、なんかちがう。


さっきと何がちがう?


驚くヨコを見つめて首を傾げて放す。



なにが……………あ!!





「………ヨコ!!」



これや!
そう考えついてヨコに向かって両腕を広げる。


甘えるように、ほら!と広げてヨコが抱き締めてくれるのをひたすら待ってみる。





「な、なに!?」


「ヨコ早く!」


「いや、だから………」


「俺を抱き締めてみて!」



言うてることが変なんは重々承知や。
分かってるんやけど、これしてもらわな答えが分からん。


そうこうしているうちに、ヨコがゆっくりと近づいて、恥ずかしそうに抱き締めてくれた。



「………やっぱり」



「これで、何が分かんねん」




ぎゅっとされて俺は笑みが零れる。

すごいなあ、って我ながら感心してしまう。




ほら、もう寂しくない。





「ヨコ………安心する」



「え?」




「ヨコが抱き締めてくれるのが一番安心する」




本音やから。
そんな顔せんと信じてほしい。


俺はヨコに傍におってほしい。



「すばるがおかしい」


「おい!なんでやねん」



ハハっと笑うヨコに怒る。
いつものたわいない光景やのに、心がすごく満たされる。


怒る俺をぎゅうっと抱きしめるヨコの手は少しだけ震えてて、
俺はそんなヨコを誰よりも愛しく想った。





「俺は、ヨコから離れへんよ」



「ん、そうして」




すごく短い言葉やけど、ヨコの気持ちが汲み取れる。

ヨコは俺がおらなあかんのや。




こう見えて、俺よりも弱くて繊細で、寂しがりやの生き物なんや。



ヨコの震える手に自分の手をソッと重ねて、




「ヨコも、離れんなよ」




と優しく悪態を吐く。



そんな俺にヨコはとても嬉しそうにはにかんでくれた。





end


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  1. 2016/02/05(金) 00:26:04|
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