FC2ブログ

妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

君に溺れる∞やすば

.





これもいい。
あれもいい。

あ、これとか渋やん好きそう!
でも、こっちもな~



「……………………」


「……章ちゃん?」


「ん~…」


「章ちゃん!」




うわ!
羽織ってたパーカーのフードを優しさの欠片が微塵もないまま引っ張られて、俺は後ろに転びそうになる。

引っ張った犯人錦戸は悪びれた様子もなく、怪訝な顔して俺の手元を見てくる。





「なに?レコード、そんな好きやったっけ?」


「え、まあ、最近好きかな」


「…へえ」



真っ直ぐ見つめられて、別に悪いことしてへんのに目を逸らしてしまう。
宙を泳いだ俺の視線に亮は気づかないふりして質問を続けた。




「すばるくんの影響?」

「お、、ん。まあ…」


何を慌ててるのか。
自分でも不思議なくらい挙動不審で、亮が面白がるのも仕方ない。




「まあ!確かにレコードっていいもんな!俺も貰ったやつ聴いたけど、やっぱすばるくんってすげえなって思った」



「う、うん!ほんまに」



あ。
なんか今ちょっと面白くないって思ってしまった。

亮がほんまにハマってしまったら、俺の今の居場所とられるんちゃうかなって。
ちょっとだけ怖くもなった。




「亮も、結構聴くの?」


少しだけ。
少しだけ早口で尋ねる。




「いや~、すばるくんから貰ったレコードくらいかな?あんまり詳しく分からんし!」



嬉しそうに話してくれる亮に俺も微笑む。
俺も、そんな詳しくは分かってない。
たぶん。
それは自覚してるつもり。



でも、渋やんが勧めてくれるレコードはどれも最高でどんどん好きになってる。

分からんのに、ただハマってる。




「でも、章ちゃん。ほどほどにしときや」



分かってる?
そう言いたそうな顔で亮が笑ってくる。



分かってる。
亮の言いたいことは十分に気づいてる。




「うん。そやな」




そう言って軽く手を振り亮と別れる。


手元のレコード見つめて我に帰ると笑ってしまった。





「俺、何枚買うつもりなんやろ?」




何十枚ものレコードを手に、俺はただひたすら渋やんのこと考えてたんや。


亮に声かけられへんかったら、何百枚になってたんちゃうかな?


そう考えると自分が怖くなる。







…………trrrrr




そんな想いに浸ってる時に、なんていいタイミング。
すばるくんからのメール。




『俺ん家でレコード聴かん?いいの手に入ってん!』



「……………」



断る理由って用意されてるんかな?
やとしたら教えてほしいよ。


そんなもんある訳ないんやから。



『すぐ行く!』



渋やんが俺のこと想ってくれてなくたっていい。

ただ、レコード好きの仲間を増やしたいってだけでもいい。


話し相手が欲しいだけでも。

寂しいからってだけでも。

もう、なんだって理由がなくたっていい。



俺が渋やんと居たいから。



渋やんが少しでも俺を求めてくれるなら、


渋やんのしたいようにしてほしい。






きっと俺は渋やん家に着くなり、満面の笑みの渋やんを見て笑うやろう。

嬉しそうにレコードを持って微笑む渋やんが愛しく思えてくるやろう。



「な?めっちゃええやろ?」

そう言われて、俺はただただ頷くと思う。
テンションの高い渋やん見て、ただただ嬉しくなる。




「うん。渋やんの選ぶレコードがやっぱ一番ええな」




そう言って俺はどんどんレコードにハマってく。


レコードにハマって。



渋やんにハマって。




泥沼から抜け出せなくなる。





たぶん。

きっと。






「なあ。渋やん!これも渋やん好きじゃない?」



「お!いい趣味してるやん、ヤス」





俺はそれらを全て理解した上で


足を突っ込んだんや。






レコードってゆう名の


渋谷すばるの沼に


ハマりたくて





わざと罠に掛かってやった。




渋やんは


それを知ったら嫌になるかな。




それとも、


喜んでくれるかな。









今はただ、深く沈んでいく両足を



幸せだと見つめることしかできなかった。



end









スポンサーサイト



  1. 2016/01/31(日) 00:54:29|
  2. やすば
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<大きい子、小さい子∞倉すば | ホーム | Fall together ∞倉すば>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://nsgk1102.blog.fc2.com/tb.php/95-51046d18
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)