FC2ブログ

妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

あい、をん。∞やすば

.



「なあ、渋やん知ってる?」


「なに?」


「日本語って凄いねんでーって話」


「何それ?まずヤスが日本語ちゃんと喋れてへんやん」


「いや、まあ、そこは流してくれてもええやんか」



苦笑いしながら俺を見やる。
困ったように嬉しそうに笑う顔が幸せそうで、こっちまで伝染してしまいそうや。

そんなヤスから静かに目を逸らして手元を見つめたまま言葉の続きを待つ。




「で、なんの話?」


「あ、そうそう。平仮名ってな……」




そう話しながらヤスは紙に

あ い う え お


と書き出した。


その動作を俺は暫く見つめることにした。



それから数分は経ったかな。

ただ黙って見つめるのにも飽きてきた頃、「あ」から「ん」まで書き終えたヤスが俺を嬉しそうに見上げる。


欠伸を噛み殺して目を赤くさせたまま俺は視線を合わせて、紙に書かれた平仮名を見つめる。


「……で?これが何?」

なんでわざわざ書いたん?って聞きたくなるけど、ヤスなりに考えがあるんやろうと続きを少しだけ期待して促す。



「これ見て何か思わん?」


「………………なんかって?」


「うわ、すげえ!とかなんか気づくことない?」


「ごめんやけど全く分からん。質問の意図も読めん」


いや、ほんまに。
何が言いたい?
俺にどんな答え求めてる?
どれが正解で不正解?

まったく分からんし、考える気も起きん俺は眉を顰めた。



で?


伺うようにヤスを見やって答えを待つ。





「最初と最後。凄いねん」


「最初と………あ?」


「それもやねんけど、」





『あ』と『い』を指差されて俺はヤスを見つめた。





「あ、い?」


「そう!あい。最初は愛(あい)されて生まれてくる」




自信満々に言われてただただ頷く。
そんな俺見てヤスは嬉しそうに笑ってそのまま続けた。


「そんで最後は、……をん」


「おん?」


「恩(をん)で返す」



ああ、なるほど。
素直に凄いとは思った。
純粋にヤスの言葉が心に響いた。



「どう?渋やん」

「ん、すごいなって思った」

「やろ!俺もな、聞いた時すっごいな~日本語!って思ってん」



すっごい嬉しそうに肩掴まれてぶんぶんと揺さぶられる。
わかった、わかったから。
そう片手でソッと離してもっかい机の上の平仮名を見る。


わざわざ、それ説明する為にこれ全部書いたん?

そうは思っても口には出さず微笑んでしまう。




「どしたん、渋やん?なんか可笑しい?」


心配そうに見られても困る。

可笑しいよ。

一生懸命コレのために書いたんやろ。
俺に伝えたかったんやろ。
どんな反応されるか不安やったんやろ。
すごいと言われて安心したんやろ。


ぜんぶが分かるから余計に可笑しい。



ついに笑ってしまう俺にヤスは不思議そうな顔で見てきて、そのうち怒ってしまった。


「何がそんな可笑しいん?笑われんの嫌やわ」

「いや、ごめん。お前ほんま可愛いな」


サラッと告げるとヤスはびっくりした顔で俺を見やる。
そんな姿にまた笑う。
なんぼほど素直やねん。



「え!?だ、だって!そんなこと渋やんいっつも言うてくれへんし」



慌てっぷりもまた可愛い。
そんな焦らんでも、別にいじめてるつもりはないんやけど。



「思ってても口に出さんだけや」


そう伝えて頭撫でると普通に払われる。
やめてくれって顔が言うてても真っ赤で俺も戯けてしまう。



「なあ、ヤス。さっきの続きやねんけどな」


「さっき?愛されて~のやつ?」


「そうそう、それ」



ゆるく話して、そのままヤスの耳元に口を近づけて呟く。




「俺は、愛されたら………
…………恩じゃなくて愛で返したいな」





バッと顔を見てくるヤスにフッと微笑んで、
俺はそのままキスをする。


触れるだけの軽いキス。

そんな俺を見て、ヤスも小さく笑いだした。




「渋やんこそ、可愛すぎる」


「…知ってる」



ヤスの言葉に上から被せて、俺も笑う。




愛されて恩で返す。

日本語としては正しいかもしれんけど、俺にとってそんな正論どうでもいい。


愛されたんやったら、
愛で返さなあかんやろ?


それが俺の考えであって、俺の中での正論。


どれが正しくて、どれが間違いかなんて誰に聞いたって分からんこともある。



やったら作っていけばいい。




2人で、2人だけの答えを。



見つけ出せばいい。



2人で、2人だけの道を。




end










スポンサーサイト
  1. 2016/05/04(水) 00:26:08|
  2. やすば
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
| ホーム | 【 独占欲 】∞横すば>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://nsgk1102.blog.fc2.com/tb.php/89-efd30597
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。