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妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

好みのタイプ∞やすば

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「あいつ、マジで分かりやすいな」


「……え?なんかあったんー?」


「ここ見て、やばいやろ」


「何これ~アホやん、ヤス。というか亮ちゃんもよく見つけたな」


「俺はこういうのちゃんと読むからな、大倉と違って。……それより、これやっぱあの人の事やんな?」


ムッとした顔の大倉が錦戸の方へと視線を移したが、錦戸の言葉でチラリと斜め前方へ視線を移しかえる。


そんな大倉の動作に釣られて、錦戸もまたそちらへと視線をうつす。




「………?、なに?」



2人からの痛い視線に気づいた渋谷は驚いた様子で二人を交互に見渡した。



「すばるくん、気をつけてな」


「は?」


必死に訴えてくる亮の顔は本気で、その隣にいる大倉は楽しげに笑ってる。



「すばるくんモテモテやなあ」


「だから、何がやねん」


意味が分からん、と大倉に問いかけても教えてくれる気は更々なさそうや。

そんな大倉にイラっとした俺は立ち上がって詰め寄る。




「何がおもろいんか言うてみ」


「あかんて、もうそれ脅しやん」



少しだけ後ろへと逃げ腰の大倉に、俺は眉間に皺寄せてそのままの近さで睨む。

そんな俺と大倉に慌てた亮が俺にリサイタルのパンフレットを渡してきた。



「すばるくん、これ!」


「パンフレット?なんか変なこと書いてたっけ?」


「いや、すばるくんは通常運転な感じやけど、ひとり可笑しいの混ざっとる」



亮の口の悪さに少し笑いながらも、俺は渡されたパンフレットを1ページずつ捲っていく。

なんや?
これの一体何に気をつけるんか、何が面白いんか、全く分からんのやけど。



「そんなパラパラ読んでたらたぶん気づかんで」



大倉の注意する言葉に俺はもう一度じっくり読むことにした。

そんな俺を2人が見つめる。




でも、いくら読んでも何に対して言うてるんかが分からん。





「ほんますばるくんって鈍感やな」


「ヤスが不憫に思えてきた」



………………ヤス?



まず鈍感ってゆうのでイラっとしたけど、そのあとに続いたヤスという名前に反応する。

え?
ヤスが原因なん?



「どういうこと?」

「………好みのタイプ。その質問のヤスの答え。それって、」


「それ、、、」




亮に言われてそのページを読んでいく。



ヤスの好みのタイプ。


くしゃくしゃの笑顔。

味覚が同じ。

屁をこいてくれる。



「なんやねん、最後の。あいつおかしいやろ!」



「だから、いい加減気づくやろ、すばるくん」



は?
俺が気づく?

ヤスの好みのタイプ。

これ、


え、



俺のことなん?






「わかった?」



大倉がニヤニヤと笑うもんやから、俺は声を張り上げて「ちゃうやろ!」って叫んでしまった。



そんな俺に驚いたヨコとマルは

「どうしたー?」

って声をかけてくれる。





俺は意味がわからんモヤモヤに心が乱されてる。


亮の心配そうな顔と、大倉の楽しそうな顔が俺を見つめてくる。


オマケに何も知らんヨコとマルまで加わったら考えたいもんも考えられへん。

考えられへんからこそ俺は投げやりになってしまった。






「でも、俺のことやってヤスが言うた訳やないやろ」





その言葉に4人がそれぞれの顔で見つめてくる。
ヨコとマルは全く意味が分からん状態のままで、亮は驚いてて、大倉は呆れてる気がする。





「なあ、すばるくん。それって本気で言うてるん?」


「やとしたら可哀想や」



亮の質問に大倉が泣いたふりして俺を見やる。
ヨコは何かに気づいたのか苦笑いしてて、マルは現状把握はまだまだ先の様子。




「なんでやねん!俺がおかしいみたいになっとるやん」

「すばるくんがおかしいよ!あんな分かりやすいのに全く気づいてへんとか」

「いや、どっくんやめたって。すばるはほんまに純粋なやつやねん」



亮の理解できん!って顔に、ヨコが加わってくる。
俺の前に立つかのようにヨコが守ってくれたけど、

え?

ヨコも気づいてたってこと?



最悪やん。
知らんかったん俺だけ?



「大丈夫やすばる。たぶんヒナも気づいとらんから」



ヨコの励ましのような心を見透かしたような言葉も全く嬉しくない。




「ほんまか…」




これだけ言われて信じひんのもおかしな話やし、みんなを信じることにはするけど、信じたところで俺はどうすればいいんやろ。



普通に接してたらええんかな。


なにこれ。めっちゃ悩むやん。






「あ、おつかれー」




そうこうしてたらめっちゃ笑顔のヤスがこちらへと向かってくる。

その後ろに、疲れたなあ、って顔したヒナもいて、
俺らが集まって変な顔してるからか二人とも不思議そうに見つめてきた。



「どうしたん?何かあった?」


ヤスの顔が見れへん。

めっちゃ普通に、自然体で話そうと思ってもまず目が合わせられへん。



だって、

俺が好みのタイプってどういうことなん?





もちろん聞けるわけもないし、

無視する訳にもいかんし、





みんなから注目されてる中で




「お、おつかれ!」





これが精一杯やった。




のに、空気の読めない代表の丸山くんが





「なんか俺も分からんねんけどなあ。みんなでリサイタルのパンフレット見てわあわあ言うてるねん」






アホか、お前!

怒りたくなる前に亮が絞めてくれたので助かった。


そんなやり取りにヒナはいつも通りの反応で

ヤスは

一瞬こちらを見つめて、何もなかったかのように楽しげに笑った。






あれ?
気のせい………じゃないよな。



「パンフレットの出来映えめっちゃええもんなあ!さすが亮プロデュースやわ」



明るいヤスの声が響いてみんなも笑顔になる。
俺はこの空気がめっちゃ好き。
落ち着くというか、マイナスイオンが出てるというか、パッと空気が良い方向に変わる瞬間。
ヤスだからこそのパワーやと思ってる。



ヤスは、人一倍気を使う人間で

ワガママな俺はいつも甘えてばっかりや。



今もみんなの空気が変やったから、あえてそこに触れへんかったんやろ。


ヤスの優しさに誰もが救われる。




俺は、そんなヤスが好きや。





だから




「ヤス……ありがとう」





みんなの声を遮るようにつぶやく。
シーンと楽屋が俺の声で静かになった。


ヤスは首を傾げて微笑んでくれる。




そんなヤスが、





「………好きや」





俺も。
きっとお前のことが好きや。



俺の言葉に誰よりも驚いたのはヤスで、泣きそうな目で俺を見てくる。




「だから、こんな遠回しに告白してくんな」




パンフレットを渡して

ヤスに苦笑する。





「俺に言うて来いよ」


受け止めたるから。

言えへん気持ちってのはわかってる。
ヤスのことやし、俺のこと最優先で考えて、迷惑かけたくないから言わんとこうとしたんやろ。


でもそんなことせんでええ。



もっとワガママ言えばいいねん。



俺がいくらでも聞いたるから。






俺の言葉にヤスは頷いて、



みんなは待ってましたと言わんばかりに喜んでくれた。



「は?お前らなんなん?」



「嬉しいに決まってるやん!ヤスの片思いがやっと成就したんやで!」


「何年越しの想いやと思ってんの!」


「ほんまのとこ無理やと思ってたもんなあ」



賑やかに話が進む中でヒナはいつも通りで。


「ヤスってすばる好きやったん?しかもそんな前から?大変やったやろ~」



マルはなんでかちょっと拗ねてる。



「章ちゃんが幸せなんはすっごい嬉しいんやで。でも俺もすばるくん好きやのに~」



はいはいってみんなに言われて納得させられるマルが面白くて俺は笑顔になる。

そんな俺をヤスはいつもと変わらない暖かい笑顔で見守ってくれてる。




俺は、この笑顔が好きなんや。




改めてそう感じて


俺も、みんなに見つからないようにヤスだけに優しく微笑んだ。






end




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  1. 2015/08/06(木) 00:01:20|
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  1. 2015/09/10(木) 01:57:05 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

ぷあ様

はじめまして。
こんなところに行き着いて頂きありがとうございます。これも何かの縁でしょう。ふと思い出して、寄り道するようにこれからも立ち寄って頂けると有難いです。そんな場所を私も維持していきたいと思っています。
更新もまばらで内容も殴り書きのような時がありますが、このような作品で良かったらこれからも宜しくお願いします^ ^
とても嬉しいお言葉で励みになります。
ありがとうございました。
  1. 2015/09/25(金) 20:13:01 |
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  3. 翼 #-
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