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妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

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夢 恋 ∞亮すば

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「ねえ、何考えてるの?」


甘い、誘惑するような女特有の声は俺の耳に入りそのまま通過していく。
浸透することはない。
いつもの慣れた仕草で相手の女性を遠ざけて、何事もなかったかのように振る舞う。

最低だと、幾度となく飛び交う罵声さえも今やどうでもいいと思えてしまう。


「冷たい、人」


冷めている、人じゃない、遊び人、、、
矛盾だらけの単語ばかりが俺を名乗る。


どうでもいい。



何もかも、あんな女も、その女も、

俺にとっては全て同じで
興味なんて一欠片もない。




……あの人以外は、みんな一緒だ。





………………………




「あれ?亮ちゃんまたフライデーされてるやん」


「………え、あー、ほんまや」


「気ぃつけなあかんでー。狙われやすいんやから」


「うん、ごめん」



大倉に怒られてしまった。
反省はしてるよ。
そりゃあまんまと撮られた俺が悪い訳やし。
でも、この相手の女が誰かってのは全く分からんかった。思い当たるフシがありすぎるんか、逆にこんな奴知らんか、やけど……

今回も覚えてないだけやろうな。




そのままフライデーをゴミ箱に捨てる。

けど、
よく考えたらそこのゴミ箱はすばるくんの席近くやなーって……
そこまで考えてゴミ箱から捨てたはずのフライデーを抜き取って他のゴミ箱にやぶって捨て直した。



別に。
すばるくんも知ってるとは思うけど、なんか、改めて見られたくないやん。

何も言うてはこーへんやろうけど。



俺は分からんように苦笑して隣の席に着いた。







「……はよ」

「あ、すばるくんおはよう!」



眠そうに欠伸しながら隣に腰掛けるすばるくん見て笑顔を浮かべる。
なに?って目で訴えかけられたけど、理由なんてないからソッと首だけ振って目の前のパソコンを見やる。



「元気そうやな」

「俺?めっちゃ元気。すばるくんは眠そうやけど」


パソコン触ったまま話す俺に見向きもしないすばるくん。
俺は、パソコン触ってても意識だけはすばるくんに向けてるんやけどな。


そんな想いも届かずで、本日二度目の苦笑が溢れる。






そんな時に響いた村上くんとマネージャーの声。
分かってたけど嫌な感じやなって黙ったまま立ち上がる。

きっと、怒られるんやろう。

フライデーとか、
その他諸々プライベートなことで。



ちょっと今回は遊びすぎたんかもな。




反省はしてるけど、
…………してるけど、さ。





仕方ないことやねん。

これだけは、許してほしいな。





スッと立ち上がった俺をすばるくんは一瞬だけ見上げて、そのまま視線が逸らされる。
そんな居た堪れないことされたから、思わず俺が声をあげてしもた。




「あー、また怒られるんやろなあ。嫌やなあ!」






わざとらしく、元気に振る舞って肩を竦める。

そんな俺にすばるくんは優しく微笑んで、分からん程度に見送ってくれた。




俺は、




それだけで幸せや。







そのあとはマネージャーからのお小言を村上くんと一緒に聞いて、俺はというと、真剣には聞いてるんやけどどっか上の空で更には空返事。
マネージャーは気付くこともなく淡々と話してるけど、隣の村上くんは呆れた顔してこちらを見てくる。



そんなマネージャーからも解放されて、伸びをしていた俺の後を村上くんはついてくる。
まあ、こんな俺の態度に黙ってるような人とちゃうよな。




「お前、…気をつけろよ」

「うん。分かってるよ。反省はしてる」

「反省、ね。それは何に対してや?」

「そりゃあ、メンバーに迷惑かけたなって。それ以外は特に…」



質問の内容に少しだけイラっとして振り返る。なに?何か言いたいことでもある?目だけでそう訴えると村上くんとばっちり目があった。


「………それだけか?関ジャニ∞として反省してるだけか?」


「疑ってるん?俺にとって大事なんはみんなと一緒、メンバーだけやで」




俺の言葉に村上くんは肩を竦めて心配そうに微笑んだ。


「俺にとって、亮も大事なメンバーのひとりや。だから、亮が悩んでたら聞いてやりたいし、助けてやりたいとも思ってる」


「…………うん、俺も一緒や」


「だからな。ひとりで考え過ぎるなよ。我慢して、抑え込むのは亮らしくない」




何を……
村上くんの言葉に腹がたつ。
嬉しい言葉やのに、今の俺にはキツい言葉で。優しいはずやのに、凄く冷たく感じる。

やったら、俺はどうすればいいの。




知らん女と快楽に溺れるその瞬間だけは、いつも気持ちが楽になった。
アイドルとしての柵から解放されたように思うこともあった。

でも、誰かを抱くたびに思い浮かぶ姿もあった。
その人といるような錯覚に陥り、その瞬間だけは幸せになれた。


でも、
目が覚めるといつも後悔した。


知らん女が俺に甘えてくる姿にどうしようもなく絶望した。



「亮。……お前が大事にしたい人を大事にすればいいと俺は思ってる」

「……………村上くんって、ほんま何でもお見通しなんやね」

「俺は、みんなが大事やから。いらんことまで気付いてまうんよ」



ほんまにな。
そう言って2人で笑って楽屋へと戻る。
戻ったら、みんなが笑って迎えてくれた。


「亮だいじょーぶやった?」

「……うん、別にいつも通り」



声をかけてくれるヤスに笑顔で返すと、その奥で座ってた横山くんも面白そうに微笑んでくれた。



「そんなお咎めなくて良かったやん。なあ、すばる」



横山くんの言葉に俺はドキッとした。
なんでそこでわざわざ話を振るんや。
たぶん
気付いてる横山くんの嫌がらせにしか思えへんけど。

話振られたすばるくんも思っきし困ってるやん。
何してくれてんの?


「…………ん。良かった、な」


「あ、ありがとう」







なんか、妙に気まずくて、そのまま目は合わさず席に着こうとする。
ニヤニヤ笑う横山くんがほんまに鬱陶しくてすかさず睨んでやるけど、村上くんにまあまあって宥められた。



「ヨコも、あんまり亮をいじめんなよ」

「はいはい。でも、いじめてるつもりは無かってんで。面白いなあと思って」


村上くんの言葉に横山くんは悪気のない様子で肩を竦めてる。
そんな姿に大倉も苦笑してた。
メンバーをゆっくり見渡して俺も溜息が出てしまう。
悪いのは俺やし、今は誰にも怒れんし言い返せんなあ、って。



「……亮、あんま気にせんでええからな」

「…ん。俺は平気。その、ありがとう」



すばるくんが気にして声かけてくれて、俺は嬉しいはずやのに、歯切れの悪い返事してしまった。
………気に、はしてないけど
気にしてほしかったな、とか。

贅沢やって分かってるし
ありえへんって思ってても
どっかで期待してしまうんや。


「なんか俺、こんなんばっかやな」

「………急に、どうしたん?」

「いや、ごめん。俺おかしいんかもしれん。好きやない人に手出すとか……考えられへんよな」



何を言ってるんやろう。
あいにくこんな会話はすばるくんにしか聞こえてへんのやけど、何を思って今すばるくんに話してるんか、俺が一番分からへん。


「………しゃーないことなんやろ。男やし、興味ない訳じゃないやろうし。こういう仕事してたら、本命って難しいと思うし…」


「ほんまに。…本命が傍に居ってくれたら、こんなことせんやろなあ」



苦笑交じりに呟いて、淡々と話すすばるくんを見つめる。



「いるんやったら、その人大事にせなあかんやろ」


「……うん。そうやね」


「亮やったら、幸せにできるよ」



笑顔を向けられて、心臓が潰れるかと思うほど痛くなった。
すばるくんが話すたびに、俺の心がザワザワする。
優しい言葉であればあるほど、痛くて穴が開くかと思ってしまう。



「うん。幸せにするよ、俺なら」

「……はは、すごい自信」

「めっちゃ甘やかすし、アイドルって仕事を不安に思うなら愛してるって毎日言う。ずっと傍にいて、一生離さへん……」


「………それは、重すぎとちゃう?」



俺の言葉に笑うすばるくんが愛しくて、俺の笑顔が引きつってしまう。
こんなにも想ってるのに、な。
伝えられない気持ちほど辛いものはない。


ソッとバレないようにすばるくんの頬へと手を伸ばす。

ビクッと肩を強張らせたすばるくんに俺は優しく笑ってやる。


「…ゴミ、ついてる」

「ああ、ごめん。ありがとう」



なあ、すばるくん。
もしさ。
もし俺が好きやって言うたらどうする?

冗談やろって笑うかな。
それとも、真剣に考えてくれるんかな。

どちらにせよ、報われることは望んだらあかんよな。




人のせいにするつもりは無いけど

俺がこんな生き方するようになったんは全部すばるくんが原因で、
きっと
俺にとっての初恋ってすばるくんやねんなあ。




こんなこと、
どんな顔して言えばええんやろ。




情けないなあ。







「……亮?あんま、ひとりで抱え込むなよ」


「うん。すばるくんは優しいなあ」


「…………優しないよ。ただ、今の亮は見てられん。泣きそうな顔しとる」





……そっか。
俺ってそんな顔ですばるくんの事見とるんや。
なんでかな。
愛しいって気持ちを伝えたいだけやのに、何を俺は我慢しとるんやろ。
普通に笑って、好きやでって言えたらいいのに。

でも、
きっと俺の気持ちはそんな軽いもんじゃなくて、自分でも抱えきれんほど重いもんやから。
すばるくんに担がせるわけにはいかへんから。




なんとか、なんとか、
治ってくれへんかな。




そうこうやり取りしているうちに他のメンバーはゾロゾロと楽屋を後にしていく。

村上くんが俺とすばるくんに一声掛けてそのまま扉を閉めて行った。





「…………俺らも行かなあかんな」


「………………」


「……亮?」




立ち上がったすばるくんの手を握り、そのまま床を見つめたまま眉を寄せる。




「すばるくん………俺な、心臓が痛いねん」


「……え?心臓って……大丈夫か?」


「…ずっとずっと痛くて、日毎に増してきてる」




すばるくんと手を繋いだまま、反対の手で心臓を掴む。
その仕草をすばるくんはずっと見つめてくれた。



「なんで、やと思う?すばるくんは原因、わかる?」




ゆっくりと見上げて、真剣に話す。
いつもみたいに誤魔化されんように、自分も誤魔化せんように、目だけをひたすら見つめる。


こんなことしても困らせるだけやのに。


欲しい言葉なんて自分でも理解してないのに。



それでも、

どっかで期待してる俺がいることは確かで。



「………なんて、………ごめん、すばるくん気にせんといて」




でも、
怖がりで臆病な俺もいて。





スッと手を離してすばるくんの横を通り抜けた。
いつも以上に気まずい楽屋を後にしようと扉に手を掛けて、服の裾が掴まれる感覚に気づく。



「……どしたん?すばるくん」

「…………………い」



振り返ることなく、すばるくんの小さな声を聞き逃すまいと耳を澄ます。



「………痛いよ。俺だって」



「…!?…………」



「亮だけじゃない。…たぶん、同じ」




すばるくんの簡潔な言葉に、俺は小さく微笑んでしまった。

なんやねん。

たぶん、同じ。

そんなこと確認せな分からんはずやろ。





「……なあ、すばるくん」



「………っなに?」



「振り返ってもいい?」



「……別に、いいけど」



「…抱き締めても、いい?」




ゆっくりと振り返って、目の前にいるすばるくんに両手を伸ばす。
返事は聞こえんかったけど、抵抗しないってことは肯定ってことで
俺は構わず小さな身体を抱き締めた。


ずっと夢見てたその感覚に

目眩が起こりそうになるほどの幸せがやってくる。



「…もう、痛くない」

「ん………よかった」




全力で抱き締める俺に、すばるくんは困ったようにはにかむと

ソッと包み込むように抱き締め返してくれた。



「あ~~、夢みたいや」


「大袈裟な…」


「ぜったい離したくない」


「重いのは勘弁してや」



すばるくんの嫌がることはせぇへんよ。


ずっと好きやったんやから。


嫌われるようなことはしたくない。


これからも


一生愛し続けたい。




…俺の、大事な初恋の人。




end
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  1. 2014/12/17(水) 00:13:58|
  2. 亮すば
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