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妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

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好きになってた∞倉すば

.





正直、俺はこの人が苦手やった。








気が合わへんわけやない。

けど、何考えてるか分からんし、なんかもうめちゃくちゃやし。

みんなが許してるから、たぶんこれでいいんやろって思ってたけど、ふと一人になって彼を思い浮かべたら、やっぱなんか違うな、って納得いかん日もある。




かといって嫌いかと聞かれればそうでもない。





ただ、馴れ合う関係にはなれんかな、って…
距離は大事かな、って…
きっと向こうもそんな感じなんやろ、って勝手に思ってた。




…………渋谷すばる。






彼を見てると、心がざわつく日もある。







「ヤスは…好きやんなあ、」

「えー?何急に…」

「…すばるくん。好きやろ?」



俺の言葉にヤスは俺の顔を見つめたあと、少しだけ考えて頷く。



「好き、やな」

「うん。好きそう。懐いてる感じ」



ぼーっとヤス見て、そのまま視線を天井へ。
知ってた。
ヤスがすばるくん大好きやってこと。
でも何でかって理由までは分からんから、改めて質問してみたかってん。

でも、やっぱ直球の答えを聞いてしまうと、俺が関係なくても恥ずかしい。
真面目に答えられたことで余計に照れてしまう。



「え、てゆうか何で急に?」

「あー、うーん、特に理由はないねん。ただ、確認しただけ」

「あ、そう。確認されたんや」


楽しそうに笑ってる。
すばるくんのこと考えとるんかな。
幸せそうやなあ。
好きな人がいるってこんな感じなんか。
例えそれが誰であっても、報われなくても、きっとヤスやったらこうやって笑うんやろう。

そんな想ってもらえるすばるくんが一番幸せ者やで。




そんなすばるくんは楽屋の隅でぼーっとしてる。
音楽聴いとるんかな?
イヤホン外す様子もないし、そのまんまの体制でぼーっと……


あ、寝てるんか。




「すばる観察?」

「あ、信ちゃん…」

突如現れた人物に多少驚きつつ、俺は話出した。


「すばるくんってああやって寝るんやな」

「おー、お前みたいに熟睡はしとらんやろうけどな。たまに寝とる。疲れやすいみたいやで…」


これまた優しそうに微笑まれて何とも言えない気持ちになった。
みんな、すばるくんの話したらこんな顔なるんや。
今まで気づかんかったかも。



「なんか、すばるくんって凄いんやな」


「へ?まあ、そりゃあ、凄い奴やけどな。めちゃくちゃやし」



うん。
めちゃくちゃやけど。
俺の思い描いてたジャニーズという理想を全て崩してしまうけど。
なんか、許せるかも…って思えた。





収録中は真面目に仕事してる。
みんながふざけてても関係なしで、真剣な顔。

音楽が好きやから、歌が好きやから、
この時間が大事なんかもしれん。

あんまり煩いと怒られてしまう。


「丸ちゃんもさすがに静かやな」

「えー…だって嫌われたないもんなあ」

「ははっ…すばるくんに?」

「うーん。こういう時は真面目な方がええやろ?」


まあ、仕事中やしな。
真面目なんが普通やと思うけど。
でもつまらん。

丸ちゃん静かやと笑うこともないし。
みんなもなーんかすばるくん中心で真剣やし。
少しくらい崩したいのに難しいなあ。




そう思ってたらすばるくんが面白いこと言うて、場が和む。
うわ…
すばるマジックや。


「みんな、笑ってる」



メンバーだけじゃなくて、スタッフさんも。
もちろん俺もウケてしまって、どんどん巻こまれていく。

これが渋谷すばるの力。
能力といっても過言じゃないよな。








収録後。
楽屋の空気は一気に穏やかになる。
今日の仕事も終わりやからか、みんなに自然な笑顔が戻る。

そんな中でみんなでご飯でもいく?みたいな話になるんやけど、来るのは全員じゃなかった。
俺は、どっちでもいい派なんやけど、すばるくんは断った。

いつもそう。
みんな行こうや!みたいに亮ちゃんが言うても、すばるくんが乗り気じゃなかったらあんまり進まん。


ほんまに自分の意思が強いというか、そういうのが苦手、もしくは嫌いなのか。
考えても答えは見つからず帰ろうとしてるすばるくんを引き止めた。






「すばるくん!………は、予定があるん?」



なんてこった。
どうしたらいいか分からんくて、なんや意味のない質問してしまった。
それでもすばるくんは首傾げてこちらを見てくる。
その顔はただただ不思議といった顔で、俺も冷や汗が止まらない。


そこに何をどう理解したのか分からない亮ちゃんが、


「あ、大倉ー!すばるくんとご飯行きたかったんやろ!?」

とか楽しそうに言い出すものやから、え?と思わず声が裏返る。

へえ。そうなんや。

とか横山くんにも念押しされて、それで違うわ!とも言えずに……


「そ、そうやねん!どうしても…」


なんて、返してしまった。
俺はなんてアホなんやろう。
楽屋の空気もちょっとだけ固まった気がするのは、俺が気にしすぎてるせいもあるんかな?


ちなみに目の前のすばるくんも大きい目をさらに開いて俺を見てくる。


ちょっとした沈黙が物凄く長く感じて、俺はグッと目を閉じた。
どうか次に目を開けた時には、すばるくんはこの場を去っていますように………





ソッと………
祈るように閉じた目をゆっくりと開く。


ドラマでよくあるような主人公の気持ちになったのに、開いた目の前には相変わらずすばるくんがこちらを見つめていて、

優しく微笑んでくれた。





うわ。







柄にもなく、ドキッとしてしまった。







その笑顔が綺麗で、俺は意思とは反して吸い込まれそうになる。
その間も時の流れは遅くて、そのまま一歩どこかへ踏み外しそうになったのをヤスが止めた。



腕をグッと引かれて我に返る。





「……大倉。渋やん困ってるから」

「…え、ああ。ごめんっ」



慌ててすばるくんから手を放すと、すばるくんはそのまま「ええけど…」ってそっぽ向いてもうた。

あれ。
さっきまでの笑顔はどこへやら。


「ごめんな、大倉。気持ちは嬉しいけど今日は帰る」


さらっと断って、俺は断られて、すばるくんは楽屋を後にした。
残された俺はぼーっと扉を見つめ、隣にいるヤスを見下ろす。
ヤスも同じく扉見たまんま寂しそうな目をしてた。

俺はこの感情を知ってるはずやのに、あえて知らん振りしてしまった。

見てないって言い聞かせるように。







それからも俺はドラマ撮影の合間にメンバーと仕事して、忙しい毎日を送ってた。
いつもと何ら変わりない毎日。
そのはずやったのに、
何かが少しずつおかしい気がする。




「あー、疲れた。大倉はすごいなあ。ドラマと併用とかありえへん」

「あ、うん。でも楽しいよ」


笑ってるすばるくん見ると、心が癒される。
俺に笑いかけてくれたー、って自然と綻んでしまう。
そんな自分が気持ち悪くて、パンッと頬を叩いたりするけど意味ない。


伸びして寝転ぶすばるくんに自然と微笑んでる自分がいて、
なおかつそれ見て可愛いなあ、とか思ってしまってて、
俺はいつもハッと思い出す。


おかしい。
明らかに前のすばるくんを見る目と違う。
自分のことやのに、自分が全く分からん。だから困る。


可愛いって、なに?



男に、年上に向かって。
可愛いはないやろ。

でも、何度見ても可愛いって思うんやから…
それは間違ってないんやろ。







天井見つめて考える。
俺は、この人が苦手やったはずや。

何考えてんのか分からんし。
もう全てがめちゃくちゃやし。
わがままで頑固やし。
振り回されるし。
でもメンタル弱いし。

言い出したらキリがないくらい嫌な部分とか挙げれる。





……でも。
いい部分は、もっと挙げれる。






語れへんほどにある。




ヤスの視線を追いかけるとやっぱりすばるくんで、丸の視線追いかけてもやっぱりすばるくんで、
……誰見てもすばるくんで。




みんながみんなすばるくんの虜で
そんな俺もきっと
すばるくんで。







ああ。
苦手なはずやったのになあ。



そんなめちゃくちゃなすばるくんが、

好き、なんや。








「なあ、すばるくん」

「……ん?」



好き、になってた。




いつの間にか。
いつからか。
そんなもん分からんけど、納得したら気持ちは高まる。





「今度さ、……俺と遊んで」

「…大倉、と?」



不思議そうに見上げられて、俺は真っ直ぐ見つめる。
俺はずるい奴かもしれんけど、すばるくんが欲しいから全力で体当たりしたい。
譲りたくないって思ったから。
たとえメンバーでも、この人を渡したくない、って。思えたから。



「ん。2人で遊びたい」

「え…みんなでじゃないん?」

「あかん?」

「いや、珍しいから…びっくりした」


びっくりした。
そう言ったすばるくんの顔は本当に困った顔してて、あ、困らせてもうたんかな?って心配になる。
でも。
今更ここで引けるわけもないやろ。


お願い。



「すばるくんが…いつも行くお店、教えてくれへん?」

「……お店?」

「古着屋さん。お気に入りのとこあるんやろ?一緒に、連れてってーや」


軽い口調で言えば、きっとすばるくんも悩むことはない。
すばるくんが目当てなんじゃなくて、古着屋さんが目当てってことにすればいい。
その方がすばるくんの為にも、何より俺の為にもいいと思うから。


俺の言葉にすばるくんは少し考えたあと、ゆっくりと笑ってくれた。
大きい目がトロンと閉じられてくしゃりと歪む。
その一生懸命な笑顔が可愛いとさえ思うんやから、重症。



「古着やったらなんぼでも連れてったる!」

「まじで?ありがとう、すばるくん」



嬉しいと、心から叫ぶ。
俺が思う理由とは全く違っても、この際どうでもいい。
2人の想いが違っても、一緒に居られる時間が少しでも増えるなら俺は嬉しいと思うよ。


今更気づいたこの気持ちに、これからはもう嘘はつきたくないから。
今まで騙してきた自分自身に、少しでも幸せが訪れるなら、俺はそれ以上何も求めへんから。



辛いって思うけど。



気づかんかったこの期間の方が今思うと辛いから。



無邪気に笑ってくれるすばるくんは、きっと俺のことをメンバーとして大事に思ってくれてる。
1人のメンバーとして、ドラマーとして、掛け替えのない存在とさえ思ってくれてるやろ。

そう思えば思うほど心は痛むけど、俺はそれでも笑ってほしいから。
臭いかもしれんけど、その笑顔が俺に向けられるなら、自分の想いくらい隠すことはできる。



「すばるくん優しいなあ」

「いや…大倉が古着に興味持ってくれたことが嬉しいから」

「そっか。うん…大好きや」

「………古着?そんな好きなん?」

「うん、そう。そんな好きになってた」




2人並んで歩くと身長差のせいかすばるくんの仕草がよく見える。
キョロキョロしたり、笑ったり、考えたり、困ったり。
上から見下ろし過ぎたら怒られそうやけど、今だけ…こうして見つめさせて。



メンバーとして、友達として、これからも傍におってほしい。
俺はワガママやけど、すばるくんの為なら我慢だってできるよ。


「大倉と古着屋さん!楽しみやなあ」


うん。
めっちゃ楽しみ。

きっかけなんて何でもいい。
それこそ理由なんて何でもいい。

すばるくんが少しでも俺のことを意識してくれますように。



小さく願って、
……また一歩踏み出した。
隣で大きな一歩を踏み出した俺に、
すばるくんは真似してついてくる。

そんな些細なことさえも嬉しくて、俺はくしゃりと笑顔を向ける。



愛しい気持ちをひた隠しながら。







end
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  1. 2014/02/13(木) 03:10:51|
  2. 倉すば
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