FC2ブログ

妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

君に溺れる∞やすば

.





これもいい。
あれもいい。

あ、これとか渋やん好きそう!
でも、こっちもな~



「……………………」


「……章ちゃん?」


「ん~…」


「章ちゃん!」




うわ!
羽織ってたパーカーのフードを優しさの欠片が微塵もないまま引っ張られて、俺は後ろに転びそうになる。

引っ張った犯人錦戸は悪びれた様子もなく、怪訝な顔して俺の手元を見てくる。





「なに?レコード、そんな好きやったっけ?」


「え、まあ、最近好きかな」


「…へえ」



真っ直ぐ見つめられて、別に悪いことしてへんのに目を逸らしてしまう。
宙を泳いだ俺の視線に亮は気づかないふりして質問を続けた。




「すばるくんの影響?」

「お、、ん。まあ…」


何を慌ててるのか。
自分でも不思議なくらい挙動不審で、亮が面白がるのも仕方ない。




「まあ!確かにレコードっていいもんな!俺も貰ったやつ聴いたけど、やっぱすばるくんってすげえなって思った」



「う、うん!ほんまに」



あ。
なんか今ちょっと面白くないって思ってしまった。

亮がほんまにハマってしまったら、俺の今の居場所とられるんちゃうかなって。
ちょっとだけ怖くもなった。




「亮も、結構聴くの?」


少しだけ。
少しだけ早口で尋ねる。




「いや~、すばるくんから貰ったレコードくらいかな?あんまり詳しく分からんし!」



嬉しそうに話してくれる亮に俺も微笑む。
俺も、そんな詳しくは分かってない。
たぶん。
それは自覚してるつもり。



でも、渋やんが勧めてくれるレコードはどれも最高でどんどん好きになってる。

分からんのに、ただハマってる。




「でも、章ちゃん。ほどほどにしときや」



分かってる?
そう言いたそうな顔で亮が笑ってくる。



分かってる。
亮の言いたいことは十分に気づいてる。




「うん。そやな」




そう言って軽く手を振り亮と別れる。


手元のレコード見つめて我に帰ると笑ってしまった。





「俺、何枚買うつもりなんやろ?」




何十枚ものレコードを手に、俺はただひたすら渋やんのこと考えてたんや。


亮に声かけられへんかったら、何百枚になってたんちゃうかな?


そう考えると自分が怖くなる。







…………trrrrr




そんな想いに浸ってる時に、なんていいタイミング。
すばるくんからのメール。




『俺ん家でレコード聴かん?いいの手に入ってん!』



「……………」



断る理由って用意されてるんかな?
やとしたら教えてほしいよ。


そんなもんある訳ないんやから。



『すぐ行く!』



渋やんが俺のこと想ってくれてなくたっていい。

ただ、レコード好きの仲間を増やしたいってだけでもいい。


話し相手が欲しいだけでも。

寂しいからってだけでも。

もう、なんだって理由がなくたっていい。



俺が渋やんと居たいから。



渋やんが少しでも俺を求めてくれるなら、


渋やんのしたいようにしてほしい。






きっと俺は渋やん家に着くなり、満面の笑みの渋やんを見て笑うやろう。

嬉しそうにレコードを持って微笑む渋やんが愛しく思えてくるやろう。



「な?めっちゃええやろ?」

そう言われて、俺はただただ頷くと思う。
テンションの高い渋やん見て、ただただ嬉しくなる。




「うん。渋やんの選ぶレコードがやっぱ一番ええな」




そう言って俺はどんどんレコードにハマってく。


レコードにハマって。



渋やんにハマって。




泥沼から抜け出せなくなる。





たぶん。

きっと。






「なあ。渋やん!これも渋やん好きじゃない?」



「お!いい趣味してるやん、ヤス」





俺はそれらを全て理解した上で


足を突っ込んだんや。






レコードってゆう名の


渋谷すばるの沼に


ハマりたくて





わざと罠に掛かってやった。




渋やんは


それを知ったら嫌になるかな。




それとも、


喜んでくれるかな。









今はただ、深く沈んでいく両足を



幸せだと見つめることしかできなかった。



end









スポンサーサイト
  1. 2016/01/31(日) 00:54:29|
  2. やすば
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

Fall together ∞倉すば

.


………はいりにくいな~



病室の前で立ち止まったまま右往左往して早5分。

大倉忠義というネームプレートを何度か確認しては立ち止まってまう。


サラッと入ってしまえば良かったんやけど、中から楽しそうなヤスの声が聞こえる。


たぶん
ヤスがお見舞い来とるんやろう。

えらい盛り上がってて、なんや入りにくいなあって思ったまま時間だけが過ぎていく。



「買ってきてもうたな」



手元にあるスーパーの袋見つめてどうしたもんか悩む。
これだけ部屋の前置いてったらいいかな?
そう考えが一通り巡って辿り着き、そろりと扉の前に置こうとした

そのとき




「あー!大倉さんのお見舞いですか?それでしたら入ってもらっても構いませんよ!!」



と、気を使ってくれたのか大きな声で看護師さんに声をかけられた。


俺は、あ、ああ的ななんとも愛想のよくない返しをしてしまう。
出来ればその大きな声はやめて頂きたい。




ガラガラ




ほら。
案の定、中の人が気づいたみたいで扉が勢いよく開かれた。



「あ、渋やーーん!」

「え!すばるくん!?」




いらっしゃいとでも言うようにヤスが扉を開けてくれる。
俺は部屋の前から一歩だけ足を踏み入れて、ヤスに袋を渡す。



「これ、大したもんやないけど」


大倉の方さえ見んと渡してまう俺はほんま可愛くないし、かなり不貞腐れてる気がする。


でも、なんか、



嫌やったんや。






自分でも何がどうとか分からんのやけど、


大倉とヤスが楽しそうに話してる中に入っていくのは嫌やった。

もやもやした。

腹痛いんちゃうんか!って腹も立った。




「え~渋やんめっちゃいろいろ買ってきてくれてるやん!」

「ほんま?すばるくんありがとう!めっちゃ嬉しいんやけど…」



ヤスが袋を大倉に見せて、覗いた大倉はそのまま俺を見つめて微笑んできた。
すっごい嬉しそうに。
犬みたいな顔で、笑ってくる。




そんな大倉に片手あげて、




「ん、じゃあ、まあ、それだけやし」



って、少し冷たく返す。
そんな俺に大倉は慌てて俺を引き止める。




「待ってよ!もうちょっといてほしい」



ヤスもそんな大倉に笑って、



「渋やんいてあげて!俺もう仕事あるし出なあかんから」




気を、使われたんかな?



「ん、じゃあまたね」


そう考える間もなくヤスは鞄持ってスーッと横を通り過ぎる。
その際に俺の背をトンと押して病室の扉を閉めて出て行った。




病室に入った俺は立ちすくむ。

別に何かしに来た訳でも、言いたいわけでもない。

ただ、差し入れだけ持ってきただけやのに。
なんでこんな嫌な気持ちになるんやろう。





「すばるくん、こっち来て」



「いや」



即答。
大倉のさも当たり前のような顔が嫌や。
俺が行くと思ってんのが嫌や。


嫌やのに



長い腕で引っ張られる。




「力強すぎっ…」


「すばるくんが軽いだけや」



思いっきり引っ張られてベッドにダイブしてしまった。
大倉は嬉しそうに俺で遊んでいる。




「俺がおらんくて寂しかった?」

「別に。みんなおるし」


「じゃあ、なんでそんな顔してるん?」





大倉に言われても、今俺がどんな顔してるかなんて分からへん。

嫌な顔してるんかな。



「俺は、すばるくんに会いたくて仕方なかったよ」


「嘘つき」


「なんでよ!!」


「俺おらんくても楽しそうやったやんか」





ボソッと呟いたのに大倉には聞こえたみたいで満面の笑み。
気持ち悪いほどの笑顔でギュッと抱きしめられる。



「なんなん、すばるくんほんま可愛いんやけど!!」

「…るさい!」


「ちゃうで?ヤスとはすばるくんのこと話してたんやで!」



俺のこと?

なんで、、俺のこととか話すことないやろ。むしろやめてくれよ。




「だってすばるくんのオーラスどんなんやったかな?とかさ。気になるやん」



「ああ、そう」


「めっちゃ可愛かったって聞いたんやけど!!俺の服とか着たんやろー?もーーー、めっちゃ見たい!!」



抱きしめる力を強めて大倉はそのまま想像の俺と戯れられてる。
俺はそんな大倉を引き剥がすことも出来ずにただされるがまま。

そんな大倉の大きい手が俺の身体から離れて視線が重なる。



「でも、やっぱオーラス出たかったなあ」


「………しゃーないやん」


「まあ、自業自得なんやけど。でも、ちょっとでもすばるくんの可愛いとこ他の人に見られたんは嫌や」


「……は?」



何言うてんの、こいつ。
真面目な顔して語ってくる大倉に俺は怪訝な顔をする。



「ヤスもめっちゃ可愛かったって言うてた。すばるくん一生懸命やった、って」

「そりゃあ、まあ」


「そんな姿を俺のおらんとこで晒したんやで?ありえへんわ」

「そんなこと言われても……」



ほんまに嫌やったんやろう。
大倉は俺のこと見て悲しそうな顔をする。





たぶん、


大倉は真面目なやつやから、


オーラスに自分の責任で出れへんかったことも悔やんでる。




ずっと責めてる。




みんなに迷惑かけたって。

ファンのみんなにも悲しい想いさせたって。






「…らしくない。大倉は笑ってな大倉じゃない」


「………?」


「ファンのみんなもそう思ってる。お前の大好きな俺もそう思ってる!」





少しだけ声を張って大倉に伝える。
すると大倉が少し驚いたように俺を見つめ返してきた。




「すばるくんも思ってる?」


「ずっと思ってたよ。大倉の笑い声がないライブは寂しいって。お前の姿探してまう自分が情けないって….」




大倉の腕に抱きしめられたまま呟く自分は、大倉より年上のはずやのにひどく弱く思えた。

泣きそうになって、胸に顔をうずめる。




「ごめんな、すばるくん」


「…………」



「俺、こんな時やのにすっごい嬉しい。めっちゃ不謹慎やけど、すばるくんが必要としてくれたことが嬉しい」




ポンポンと背中を叩いてあやされて、
大倉の温かい体温に安心する。



「でも、もう二度とそんな想いさせへんから」



「……ん」




「すばるくん、俺を信じてほしい」



そう言って笑った大倉の顔が何より優しくて、




「………ん、約束な」





俺は小さく笑みをこぼした。













…………………………

おまけ。





その頃の病室前。


「ヤスが渋やんいるでーって言うてたけど」


「いや、まあ、ほんまにその渋谷さんここにいるみたいやけど」



困った顔の横山と村上が腕を組んだまま立ち尽くす。




「大倉はもうちょっと俺らのことも考えとけよな」

「見舞いくるかもとか思っててほしいわ」


そのまま2人で顔見合わせて苦笑する。




「ヒナどうする?」


「そやなー、メールだけいれとこか?」


「その方がいいかも。今入ったらすばるが怒りそうや」



それだけ静かに話して2人は少しだけ楽しげに踵を返し歩き出す。

その前には明るく手を振って向かってくる丸山と錦戸もいたが、横山と村上が困ったように微笑んで二人を引き止める。



「見舞いはもうちょい後にしよか」


「なんや、まだ寝とるみたいやしな」




それだけを伝えて2人は不思議そうな丸山と錦戸を連れて病院を後にした。





end

大倉くん退院おめでとうございます。


















  1. 2016/01/28(木) 00:05:29|
  2. 倉すば
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

endless LOVE ∞ 亮すば

.






ふいっと顔を背けられて俺はショックで立ち尽くしてしまう。

やってもーた。




「ちょ、すばるくん」



「………………」




無視か。
完全に俺のせいでご立腹なようで、俺は朝から終始無視される。
理由はたぶんあのことやとは思うけど、聞くことも出来んからどうしたらいいもんか。



ああ。
章ちゃんと楽しそうに話すすばるくんの背中見つめて項垂れる。



「なに?すばると喧嘩でもしてるん?」


聞こえてきた声に俺は隣の横山くんを見上げる。
ちょっと強めに睨みつけるように。



「え、俺が悪いん?」

「横山くんやろ?俺が福岡の夜に誘ったとか言うたん」


「あ、あー、そうやな。すばるに言うてもうたわ」



最悪やー。

別にこれといって理由もなく、ただ毎年福岡で横山くんと飲んでるから今回も誘わなあかんのかな?とか思って連絡したんや。
ただそれだけ。

すばるくんがなんか調子悪そうなんは気づいてた。
でも、俺が行っても嫌かな?とか気にして気付かんフリしてたんや。



お見舞いとか言うて行っとけばよかった。


なんで、横山くん誘ってもうたんやろ。




てゆか、俺も誘って無視されてるけど。




「うわー、やっぱ横山くんむかつくわ」


「何これ、八つ当たり?」


「ちゃうし!ほんまに横山くんのせいやねん!」





呆れて手を挙げる横山くんはどうでもいいとして、俺は今日1日をどう乗り切ったらええんやろ?



すばるくんに無視されるLIVEとか出来る気がせえへん。

でも、LIVEを疎かにするんがすばるくんは一番嫌がるやろうから………
やるしかないよな。






時間は呆気なく過ぎていく。
俺がこんなにも悩んでるのにすばるくんは気球に乗ってマルと楽しそうで、ああ、いいなあって羨ましそうに見てしまう。


だってほんまにすばるくんにだけは嫌われたくないねん。



章ちゃんに大丈夫かー?って頭ポンってされてもLIVE中は泣きつくことも出来んし、
むしろそんなことしたらもっと怒らせてしまう。



すばるくんってああ見えて嫉妬心が強いというか、寂しがり屋さんというか

まあ、とにかく可愛い人やねん!!


だから、俺が離れてしまうとすぐ他の人に甘えていっちゃうし、気が気じゃない。




てゆうかマル近すぎやろ。



「…………っ」



「亮、あぶない!」



思わず乗り出した俺を村上くんが引っ張ってくれる。
そんな騒ぎに気付いたのかすばるくんがチラッと見てくれた、けど

無視ですよね。



「落ちたほうがマシかも」


「いや、それは困るから」



俺の言葉に村上くんが焦って怒る。
なんぼ怒られてもいい。
そっちの方が気持ち的に楽や。

すばるくんに嫌われること考えたら何でもできる。





何の成果も得られず時だけが無情に過ぎていく。


最後の自分がつくった元気が出るSONGの時間。

俺はいつも以上に心を込めて歌う。



"笑ってる君の隣に僕はいたくて"

"楽しそうなその横顔ずっと見ていたくて"



"やわらかな空気が運ぶこの時間が"


"また僕を強く優しく包み込むよ"




「………………」


メンバー全員で手を繋いで深くお辞儀をする。
たくさんのファンの方に見送られ幕が閉じていく。



すばるくんは楽しそうに目の前に広がるたくさんの人達に大きく手を振って、ありがとう!と叫んでて、


そんなすばるくん見てたら



俺は


思わず抱きしめてしまった。





「………っ亮」



びっくりするすばるくんを抱きしめたまま幕は閉じた。
すばるくんは何事かって俺を見つめてくる。
俺はわけわからんままギュッて力込めて包み込んで、肩に頭を埋める。




「ごめん」


「…………」


「俺を嫌いにならんとって」




他のメンバーに聞こえないくらいの声で囁く。
すばるくんはビクッとなり、離れた俺の顔を覗き込んでくる。


そして、静かに笑ってくれた。








「なんちゅー顔してるん」



「………だって、すばるくんが」






その笑ってくれる顔が優しすぎて、俺は泣きそうに呟いてしまった。




"笑ってる僕の隣にはいつも君がいた"




「嫌うわけないから、大丈夫や」


「………うん」




"嬉しそうな僕を見て君はまた笑った"


"不確かな日々に潜んだ確かな今を"


"明日も明後日もずっと繋いで行こう"



「亮、笑って」


「ん。大好きやで、すばるくん」



くしゃとすばるくんに髪を撫でられて思う。
俺にはこの人が必要なんや。



"いつか永遠と呼べるまで"





「俺も愛してるよ」


まっすぐ伝えてくれたすばるくんに俺は今日一番の笑顔を向けた。






" …これからも


ずっと一緒 "





end












  1. 2016/01/05(火) 18:39:50|
  2. 亮すば
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3

パンツ事情∞やすば

.


「ちょっと、さあ」

「なん?」

「あんまりパンツ見せんのはよくないんちゃうかな?」


不思議そうに見上げてくる渋やんに思わず可愛いって思いながらも、しっかりと言い聞かすように怒り続ける。


「なんで?」

「だって、あれはいくらなんでもサービスが過ぎるというか…」



話していると思い出して恥ずかしくなってくる。
明らかな際どい下着つけて、それでなくてもスカート短めで、見える人には見えてるのに
最近では自ら見せに行くようになってしまって。

俺は内心ハラハラとモヤモヤであの時間が嫌になってくる。



「見せるいうてもほぼ女子やんか。そんなもん見て興奮する奴なんかほとんど居らんで」


「いや、まあそうやけど。でも、最近は男eighterも増えてきてるし………」



「てゆうか、まず俺も男やしなあ」



俺にいう?
男やしなあ、そうは言うても渋やんは確実に男にモテてると思うんやけど。
自分でもわかってるはずやろ?
モテてるとか告白とかだってあるくらいやし。

あと、これは俺の意見でもあるんやけど、正直ほんまにすば子は可愛い。


「まあ、興奮してるんはヤスくらいちゃうー?」


嬉しそうに笑ってくる渋やんにしどろもどろしてしまう。
分かっててそういう事言うんは相変わらずやな。



「………ヤス?」


「ほんま危機感ないよな」



すば子のままの渋やんを押し倒して見つめる。
渋やんもさすがに観念したのか暴れたりせず、ちゃんと俺の目を見てくる。



「俺が言いたいこと分かってくれた?」


「………………」


「無防備すぎるんもほんま考えもんやで」





ため息まじりに呟いて俺は渋やんに笑いかけたら、渋やんは眉を顰めて呟いた。





「心配してくれてるんは伝わったけど、今はお前も安子やからな。安子がすば子押し倒してる図はどうかと思う」


「………あ」


「カッコいいんかただの変態かよう分からんようになるんやけど」




笑い出した渋やんに思わず釣られて俺は笑ってしまう。
最悪や。
カッコつけたかったつもりが女装のままって。


ただ、押し倒した渋やんが思ってた以上に可愛くてほんま危ないなーって改めて実感した。
スカートってギリギリのラインでやらしいんやな。



「まあ、でも」


「ん?」


「すば子の好きな人は~………男らしくて、心配性で、ちょっと変態で、天然の……」


「…………」


「安田くんって言う人よ」



ギュッと思わず抱きしめてしまってすば子の髪が手に絡みつく。
漂ってくる香りや抱きしめたラインはいつもの渋やんやのに、なんか違う人みたいで変な感じ。


「でも、安田くんには大事な人がいるんでしょ?」



すば子の演技のまま俺に目配せして微笑んでくる渋やんが妖艶で、俺は安子のまま照れてしまった。

だから恥ずかしくて、そのまま安子の演技をして話し出すことにする。



「そうなの。安田くんは、安子よりとっても大事な人がいるみたい」


「それは安子、とても残念ね」


「でも、きっとその渋谷くんって人も安田くんを愛してるから私はその2人の幸せを願いたいと思ってる」



話し終えた俺を渋やんはおもむろにギュウッと抱きしめてくれた。

すば子のままやからすっごい可愛くて思わず緊張してしまう。




「はは、緊張してるん、ヤス」


「だって、渋やんじゃないみたいで」


「浮気してる感じ?すば子と俺どっちも好き?」


「浮気って。同じ人間のはずなんやけど…………でも」




俺はやっぱりいつもの渋やんがいい。


男やからとか女やからとか全く関係なくて、渋やんやから好きなんや。



「渋やんが好き」


「ん、ありがとう」


「すば子より渋やんのが可愛いよ」


「うん。すっごい複雑やけどな」



困ったように笑う渋やんに俺も思わず笑ってしまう。
でもほんまのことやし。
渋やんは素でおってくれたほうが可愛いと思える。



「ヤスも、かな」

「え?」

「ギターとかかき鳴らしてるヤスめっちゃカッコいいし。カッコいい方が好きや」


めっちゃ嬉しい。
嬉しすぎて思わずヅラをとって抱きしめ返してしまう。

そんな俺に渋やんは驚いてまた爆笑した。



「ヤス、頭とっても制服やから、逆に変やで」


「ああ、ほんまやな」



そう言っておもむろに服脱いで渋やんに近づく。
渋やんも嫌がらず腕の中にすっぽり埋まってくれた。


可愛い。


けど、なんか悪いことしてる気分になるから苦笑してしまう。



「ヤスのロリコン」


「いや、実年齢でいうとちゃうやんか」



二人で笑ってたわいもないアホな会話してる時間が俺は何より大好きや。


年齢も、姿形も、性格も、性別も


そんなもん何でもいいんや。


渋谷すばるが好きで

安田章大が好きで




二人はこれからも愛し合っていく。



end


おまけ


大「うわ、ヤス変態やん」
亮「裸でとか、すばるくん大丈夫?」

渋やんがやたら心配されて、裸の俺は変質者扱い。

安「いや。これには事情があって」


丸「すば子が可愛いからってこんなことして……」
横「すば子大丈夫?あとは村子に任せなさい」


安「え、ちょ、待って」



そんな意見も聞いてもらえず俺はとうぶんすば子から離されることとなった。



「えいっ」

ひらりと舞うスカートから今日もいろんな色のパンツが見え隠れする。


「だから渋やんパンツはあかんって!」

「大丈夫や。全てを見せるんはお前にだけやから」


そっと囁かれて次のセリフも歌も飛んで行ってしまい、

また怒られたことは言うまでもない。




end









  1. 2016/01/05(火) 02:02:30|
  2. やすば
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

「レンタル彼氏」∞ヨコヒナ

.



「あいつ何やってんの…」


部屋でボーッとテレビ見て俺はただただ眉間に皺を寄せた。
自分ではその素振りにまったく気づいてなかったけど、同じく近くにいた弟に「兄ちゃん、ここ」とおでこを刺されたことで気づく。


テレビの中では関ジャニ∞の村上信五がなんや知らん一般人とデートする企画。


いや、仕事やってことは見ててはっきり分かるんやけど、
どうしようもなく苛つく感情は湧き出るもので、誰に向ければいいんかも分からんまま酒を注ぐ。


女の子は恥ずかしがり屋さん。
そんな女の子をリードする村上はほんまにイケメンそのもので、メンバーの俺から見てもやっぱりジャニーズやなって思ってしまう。


だからこそ腹立つんやけど。



いっつもMCで張り切ってる村上信五を世の中は知ってるはずやけど、俺らが知ってる村上信五は寂しがりで尚且つ天然。

そう、天然。


だからこそこんな映像怖いんや。


あの女の子は完全に村上に惚れてもうてるやろ。




注いだ酒を一気飲みして、

心配する弟に「寝る」とだけ伝えて寝室に篭った。





それから何時間経ったやろうか?

弟は出掛けたみたいで部屋には誰もおらん。おらんはず、やのに………



「何で?」



おるはずのない奴がいた。




「おう、ヨコ。お邪魔してんで」

「いや、何で?」

「弟くんがいいですよーって、だからヨコが起きるん待っとったんや」



無邪気に笑ってくるヒナの姿を捉えて呆れる。
勝手に上がらせた弟にも呆れるけど。



「仕事は?」

「今日はもうオフ。やからヨコに会いたいなーって思ってな」



こいつは。

天然なんか知らんけど、いつも俺がこんな気持ちの時に限ってこんな嬉しいこと言うてくれる。

振り回される俺の身にもなれよって言いたいけど、屈託無く笑われると何も返せんくなる。




「なあ、ヒナ」

「?」

「俺怒ってるんやけど」


なんで?
そう言いたげな顔で見られても、どこからどう話せば分かってくれる?



「仕事やから仕方ないって思えることもある。でも、一般人とデートしてるヒナの姿は見たくなかった」


「……………あー」


「ヒナはええの?俺がデートしても」



ソファの隣に腰掛けて話す。
静かになったヒナを見ることもできずにただ下を向いたまま尋ねる。



「そりゃあ、嫌や。でも……そんなヨコが嫌がると思わんかったし………不謹慎やけど嬉しい」


「アホか」


何を嬉しそうに。
そう思って横目で見るとニコニコ笑ってて怒る気も失せる。



「俺は、ヒナが思ってるより小さい男やから。ヤキモチも妬くし、心配もするし、あんまり無茶せんとってほしい」


「……………」


「ヒナが仕事好きなんは知ってるから止めることはせんけど、ほどほどにしてな」




促して立ち上がろうとしたら腕引っ張られてソファへと戻される。
どんだけ力強いねん。
驚いて尻餅ついたと思ったらヒナに横から抱きしめられた。




「何これ?」


「…悪いことしたなーと思って。俺もって考えたらやっぱ嫌やと思うし、ごめんなあ」



ギューっと抱きついてくれるんは可愛いから嬉しいけど………




「ちょ、ヒナ、痛いわ」



力が強すぎて笑ってもうた。

可愛いことしてんのに痛いってなんやねん。
ヒナらしくて可笑しくなってツボ入ってもうて、もう俺らほんま何歳なっても変わらんなって。


それが凄い自然で、凄い幸せやとも思ってしまった。




「ヒナ、ありがとう」


「え、なんで?」


「言いたくなっただけや」



困った顔するヒナに笑いを堪えて、

俺はヒナを優しく抱きしめ返した。





end


  1. 2016/01/04(月) 19:34:43|
  2. ヨコヒナ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。