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妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

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アイのカタマリ∞倉すば

.




むかつく。

あんなにベタベタして、笑顔向けられてデレデレして、好きやとか目の前ではっきり言うてるマルに俺はイライラしてる。


マルがどうやとかそんなんじゃなくて。


すばるくんにそういう事するから腹立つんやけど。




すばるくんは俺のやのに。

ぜんっぜん俺のって感じがせえへん。



ジッと睨むように2人を見つめる。

すばるくんは全く気づきもせえへんし、マルはすばるくんに夢中やし、
こんなことしても意味がないって分かってんのにやってしまう。




「大倉、顔怖い」


「……………だって。俺は悪ないよ」




隣に座ってた横山くんに苦笑いされる。




「気持ちは分かるけど、もうちょっと大人になってもええんちゃう?」


「わかってるよ。でも、嫌やん。あんなに仲良くせんでもええと思わん?」


「あれは今に始まった事とちゃうしなあ~」


横山くんは2人を見て笑ってる。
楽しそうにじゃれてる2人が可愛くて仕方ないって顔やなあ。
その視線さえ俺にとっては気に食わんのやけど。


「大倉って独占欲凄かったんやな」


「……は?」


「今も俺のこと凄い目で睨んどったで」



ああ。
確かに横山くんのことは睨んでしまったかもしれん。

でも別に、独占欲はそこまでやと思う。


何事にもそこまで執着する性格ではなかったし、諦めるんとかも早い方やとは思ってる。



でも、



「すばるくんにだけ、かな」



俺の言葉を聞き取って、横山くんは驚いたように俺を見やった。


「お前、本気なんやな」

「冗談で男と付き合えへんよ」

「まあ、それもそうか」


横山くんは俺の頭をポンと撫でて嬉しそうに笑う。



「でも、すばるのことそこまで想ってくれる奴がいてほんまに嬉しい」



その顔がほんまに嬉しそうで、俺はなんとも言えない顔でそっぽを向く。


俺の方が知ってる風な横山くんにも腹が立つ。
確かに昔のこととか俺よりは知ってるはず。
でも、今はちゃう。

もう、俺のすばるくんのはずや。


やのに、すばるくんはいっつも無防備で、俺がいるって知りながら寄ってくる人が多い。


ほら、言うてるそばからまた増えた。





「渋やーん、さっきの曲のことやけどな」




嬉しそうに寄っていくヤスの姿を捉えて溜め息が溢れた。

横山くんのいうように大人にならなつきあって行かれへんのかもしれん。

いちいち気にしてたら身が持たへんわ。




俺は立ち上がってソファへと移動し寝転がる。

もう考えんのやめて寝よう。


眠いからイライラするんかもしれん。


起きた時には笑顔ですばるくんと話せるかな。











______________________________





んーーーーーっ


伸びして起き上がる。

何分くらい寝てたんやろ?

あたりを見渡して目に入ったのは、




「…亮ちゃん?」



亮ちゃんがパソコン触ったまま視線だけをこちらへと向ける。



「起きたか?」

「…ん。あれ、みんなは?」

「撮影中。俺とお前ももう少しで呼ばれんで。その顔直しとけよ」



そう言われて俺は鏡を見やる。


そんな眠そうな顔しとる?

髪の毛とかはあんま崩れてへんけど、その表情は確かに良くなかった。



何これ。

すっごい変な顔。




「疲れとるん?そんな悲しそうな顔して」


「いや、寝起きやし、かな?」


「起きて俺やったから?すばるくんが良かった?」



亮ちゃんが楽しそうに笑う。
そんな亮ちゃんに俺も困ったように笑った。



「そうなんかな。俺ってこんな顔するんや」



弱い俺に亮ちゃんが首を傾げる。



「お前さ、分かってないようやから言うけど、顔にめっちゃ出るタイプやで」


「……え」



指差され、ビシッと指摘されて戸惑ってしまう。

そんな出てる?
俺って分かりやすい?

みんなよりはマシやと思ってた。



「ほんまズルいわあ。みんなのすばるくん独り占めして、まだ求めてるんか?」


「いや、だって、独り占めとか全く出来てないし」


「付き合ってるって形だけでも羨ましいんやけど。なんならそのポジション譲って欲しいくらい」


「それは!……あかんっ」




思わず前のめりに叫んでしまった。

亮ちゃんとの距離が近くて自分でも焦る。
やのにそのまま胸倉掴まれてもっと近い距離で囁かれた。



「すばるくん悲しませたら許さんから」



それだけ言うて亮ちゃんは楽屋を後にする。


その背を見届けて、俺はその場に立ち尽くした。





ああ、そうか。

亮ちゃんも本気なんや。
きっとマルとヤスも大好きで、横山くんや村上くんだって大事な人取られた気分なんかな。



ボーッと考えて窓の外を見つめる。




何やってるやろ、俺。








「………大倉?」





俯いてきっと暗い顔した俺に掛けられた声に反応する。

ゆっくりとした動作で顔をあげて、楽屋に戻ってきたらしいすばるくんを見つめる。



「どうした?撮影行かなあかんで」



近づいてきたすばるくんを見つめたまま、すばるくんの腕を掴む。

掴まれたすばるくんは逃げることもなく、俺と視線を合わせてくれた。





「すばるくん、」



「…………なんやねん、変な顔して」







好きや。




グッと掴んでた手に力を込めるとすばるくんは困った顔で眉を顰めた。

でも、何も言わんし、手を払うこともせえへん。



そんなすばるくんに俺は




小さく苦笑した。






「ごめん。俺はほんま子供やな」



「……大倉?」



「すばるくんが好きすぎて周りが見えてへん。独占したくて、そればっか考えてる」




ソッと手を離して抱きしめる。
優しく、壊れ物を扱うかのように抱きしめると、すばるくんの身体はすっぽり埋まってしまった。




「でも、すばるくんはみんなのすばるくんやねんな。俺のやけど、俺のじゃない。独占したいけど、それはすばるくんが困るだけやから………」



「……………」



「もっと大人になる。だから、嫌いにならんとってな」







ギュッと包み込むように抱きしめて、顔を肩に埋める。


楽屋でこんな事したらすばるくんは怒るかもしれんけど、今だけは許してほしい。

今が過ぎれば、ちゃんと大人になるから。


だから……………








「…ふざけんな」



「…え?」





思わず聞こえた言葉に俺は顔を上げる。

上ずった声で反応してしまったけど、今のは間違いなくすばるくんの声やんな?





「俺は俺のや。誰のもんでもない。勝手なこと言うな。みんなの俺ってなんやねん。お前が大人になれるわけないやろ!」



「………いや、あの。すばるくん?」





それだけ言うて俯いたままのすばるくんに俺は慌ててしまう。

思いも寄らない反応にどうしていいか分からん。




「…………俺の気持ちは、どうなんねん」




「…………っ」




「俺はお前が好きや。だから、俺はお前のもんでええんちゃうんか?勝手に決めて勝手に反省すんな!」



「…………いや、ごめっ」




「大倉は、俺がみんなのでもええんか!?」







そんなん、


決まってるやろ。





「いやや!」




嫌に決まってる。

嫌やからモヤモヤしてたんや。

ずっとそればっか考えて、そんなんじゃあかんって言い聞かせて、ずっと我慢してたのに




なんでそんな嬉しい言葉ばっか言うてくれるんや。






「好きや。すばるくんが好き」



「知ってるわ!」



「俺以外とあんまり仲良くせんとってほしい。俺めっちゃ妬くねん。自分でもこんななるって思わんかった!すばるくんのこと独り占めしたいなんか、そんな子供みたいなこと思うんやで…………最悪やろ!?」




一気に思ってたこと伝えて、

俺の顔が必死すぎたんか、



すばるくんは噴き出すように笑った。




「最悪やなんて思わんよ。それだけ俺のこと好きなんやろ?」



「うん。ほんまに、気持ち悪いくらい好きやと思う!」



「やったら、俺にとっては嬉しいはずや」





満面の笑みを向けられて、


可愛すぎて、



俺は抱きしめる腕を離したくなくなった。




こんな顔誰にも見せたくない。



俺だけのすばるくんでいてほしい。







でも、たぶんそれは難しい話で

俺もすばるくんもそれは分かってるはずやのに


今なら簡単なことなんかな、って思えてしまう。






「なあ、大倉」



「ん?」








「俺は帰るから、あとは宜しくな」





は?

すばるくんの言葉に俺は少し考えて周りを見渡した。


周りには、楽屋に戻ってきたメンバーが各々で待機されてて

目が、明らかに据わってらっしゃる。





「ちょ、すばるくん!」



「おつかれさまでしたー!」




みんなに笑顔で挨拶して出て行った俺の愛してるすばるくん。

そこに残された俺はもう既に村上さんに首根っこ掴まれて
笑顔を向けられている。




「どういうことか説明してくれるか?」





もしかして、


村上くん何も知らんってことないよな?




チラリと横山くんに助けを求めるが、手を合わせてゴメンのポーズで遠くに逃げる姿が見えた。


言うてないんや。


ああ

これ、終わったな。







それから数ヶ月間。


俺はすばるくんと二人きりで会話する事さえ許してもらえなかった。





end

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  1. 2015/08/13(木) 15:40:48|
  2. 倉すば
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

好みのタイプ∞やすば

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「あいつ、マジで分かりやすいな」


「……え?なんかあったんー?」


「ここ見て、やばいやろ」


「何これ~アホやん、ヤス。というか亮ちゃんもよく見つけたな」


「俺はこういうのちゃんと読むからな、大倉と違って。……それより、これやっぱあの人の事やんな?」


ムッとした顔の大倉が錦戸の方へと視線を移したが、錦戸の言葉でチラリと斜め前方へ視線を移しかえる。


そんな大倉の動作に釣られて、錦戸もまたそちらへと視線をうつす。




「………?、なに?」



2人からの痛い視線に気づいた渋谷は驚いた様子で二人を交互に見渡した。



「すばるくん、気をつけてな」


「は?」


必死に訴えてくる亮の顔は本気で、その隣にいる大倉は楽しげに笑ってる。



「すばるくんモテモテやなあ」


「だから、何がやねん」


意味が分からん、と大倉に問いかけても教えてくれる気は更々なさそうや。

そんな大倉にイラっとした俺は立ち上がって詰め寄る。




「何がおもろいんか言うてみ」


「あかんて、もうそれ脅しやん」



少しだけ後ろへと逃げ腰の大倉に、俺は眉間に皺寄せてそのままの近さで睨む。

そんな俺と大倉に慌てた亮が俺にリサイタルのパンフレットを渡してきた。



「すばるくん、これ!」


「パンフレット?なんか変なこと書いてたっけ?」


「いや、すばるくんは通常運転な感じやけど、ひとり可笑しいの混ざっとる」



亮の口の悪さに少し笑いながらも、俺は渡されたパンフレットを1ページずつ捲っていく。

なんや?
これの一体何に気をつけるんか、何が面白いんか、全く分からんのやけど。



「そんなパラパラ読んでたらたぶん気づかんで」



大倉の注意する言葉に俺はもう一度じっくり読むことにした。

そんな俺を2人が見つめる。




でも、いくら読んでも何に対して言うてるんかが分からん。





「ほんますばるくんって鈍感やな」


「ヤスが不憫に思えてきた」



………………ヤス?



まず鈍感ってゆうのでイラっとしたけど、そのあとに続いたヤスという名前に反応する。

え?
ヤスが原因なん?



「どういうこと?」

「………好みのタイプ。その質問のヤスの答え。それって、」


「それ、、、」




亮に言われてそのページを読んでいく。



ヤスの好みのタイプ。


くしゃくしゃの笑顔。

味覚が同じ。

屁をこいてくれる。



「なんやねん、最後の。あいつおかしいやろ!」



「だから、いい加減気づくやろ、すばるくん」



は?
俺が気づく?

ヤスの好みのタイプ。

これ、


え、



俺のことなん?






「わかった?」



大倉がニヤニヤと笑うもんやから、俺は声を張り上げて「ちゃうやろ!」って叫んでしまった。



そんな俺に驚いたヨコとマルは

「どうしたー?」

って声をかけてくれる。





俺は意味がわからんモヤモヤに心が乱されてる。


亮の心配そうな顔と、大倉の楽しそうな顔が俺を見つめてくる。


オマケに何も知らんヨコとマルまで加わったら考えたいもんも考えられへん。

考えられへんからこそ俺は投げやりになってしまった。






「でも、俺のことやってヤスが言うた訳やないやろ」





その言葉に4人がそれぞれの顔で見つめてくる。
ヨコとマルは全く意味が分からん状態のままで、亮は驚いてて、大倉は呆れてる気がする。





「なあ、すばるくん。それって本気で言うてるん?」


「やとしたら可哀想や」



亮の質問に大倉が泣いたふりして俺を見やる。
ヨコは何かに気づいたのか苦笑いしてて、マルは現状把握はまだまだ先の様子。




「なんでやねん!俺がおかしいみたいになっとるやん」

「すばるくんがおかしいよ!あんな分かりやすいのに全く気づいてへんとか」

「いや、どっくんやめたって。すばるはほんまに純粋なやつやねん」



亮の理解できん!って顔に、ヨコが加わってくる。
俺の前に立つかのようにヨコが守ってくれたけど、

え?

ヨコも気づいてたってこと?



最悪やん。
知らんかったん俺だけ?



「大丈夫やすばる。たぶんヒナも気づいとらんから」



ヨコの励ましのような心を見透かしたような言葉も全く嬉しくない。




「ほんまか…」




これだけ言われて信じひんのもおかしな話やし、みんなを信じることにはするけど、信じたところで俺はどうすればいいんやろ。



普通に接してたらええんかな。


なにこれ。めっちゃ悩むやん。






「あ、おつかれー」




そうこうしてたらめっちゃ笑顔のヤスがこちらへと向かってくる。

その後ろに、疲れたなあ、って顔したヒナもいて、
俺らが集まって変な顔してるからか二人とも不思議そうに見つめてきた。



「どうしたん?何かあった?」


ヤスの顔が見れへん。

めっちゃ普通に、自然体で話そうと思ってもまず目が合わせられへん。



だって、

俺が好みのタイプってどういうことなん?





もちろん聞けるわけもないし、

無視する訳にもいかんし、





みんなから注目されてる中で




「お、おつかれ!」





これが精一杯やった。




のに、空気の読めない代表の丸山くんが





「なんか俺も分からんねんけどなあ。みんなでリサイタルのパンフレット見てわあわあ言うてるねん」






アホか、お前!

怒りたくなる前に亮が絞めてくれたので助かった。


そんなやり取りにヒナはいつも通りの反応で

ヤスは

一瞬こちらを見つめて、何もなかったかのように楽しげに笑った。






あれ?
気のせい………じゃないよな。



「パンフレットの出来映えめっちゃええもんなあ!さすが亮プロデュースやわ」



明るいヤスの声が響いてみんなも笑顔になる。
俺はこの空気がめっちゃ好き。
落ち着くというか、マイナスイオンが出てるというか、パッと空気が良い方向に変わる瞬間。
ヤスだからこそのパワーやと思ってる。



ヤスは、人一倍気を使う人間で

ワガママな俺はいつも甘えてばっかりや。



今もみんなの空気が変やったから、あえてそこに触れへんかったんやろ。


ヤスの優しさに誰もが救われる。




俺は、そんなヤスが好きや。





だから




「ヤス……ありがとう」





みんなの声を遮るようにつぶやく。
シーンと楽屋が俺の声で静かになった。


ヤスは首を傾げて微笑んでくれる。




そんなヤスが、





「………好きや」





俺も。
きっとお前のことが好きや。



俺の言葉に誰よりも驚いたのはヤスで、泣きそうな目で俺を見てくる。




「だから、こんな遠回しに告白してくんな」




パンフレットを渡して

ヤスに苦笑する。





「俺に言うて来いよ」


受け止めたるから。

言えへん気持ちってのはわかってる。
ヤスのことやし、俺のこと最優先で考えて、迷惑かけたくないから言わんとこうとしたんやろ。


でもそんなことせんでええ。



もっとワガママ言えばいいねん。



俺がいくらでも聞いたるから。






俺の言葉にヤスは頷いて、



みんなは待ってましたと言わんばかりに喜んでくれた。



「は?お前らなんなん?」



「嬉しいに決まってるやん!ヤスの片思いがやっと成就したんやで!」


「何年越しの想いやと思ってんの!」


「ほんまのとこ無理やと思ってたもんなあ」



賑やかに話が進む中でヒナはいつも通りで。


「ヤスってすばる好きやったん?しかもそんな前から?大変やったやろ~」



マルはなんでかちょっと拗ねてる。



「章ちゃんが幸せなんはすっごい嬉しいんやで。でも俺もすばるくん好きやのに~」



はいはいってみんなに言われて納得させられるマルが面白くて俺は笑顔になる。

そんな俺をヤスはいつもと変わらない暖かい笑顔で見守ってくれてる。




俺は、この笑顔が好きなんや。




改めてそう感じて


俺も、みんなに見つからないようにヤスだけに優しく微笑んだ。






end




  1. 2015/08/06(木) 00:01:20|
  2. やすば
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「憧れと恋愛」∞やすば

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「やっぱええな~」



突然呟かれた言葉に俺はギターへと視線を向けたまま苦笑した。

そんな俺に構うことなくテレビの画面へと集中してる渋やんは、目をキラキラとさせてまるで子供のよう。




「それ、何回目?」


「分からん。ええもんは何回聴いてもええもんやからな」




その返事にやっと顔を上げた俺はギターを抱えたまま渋やんの隣へと移動する。

そんな俺に気づいてるのかいないのか、見向きもしないまま笑みをこぼしていた。


可愛い顔して画面見て。


少しだけ面白くない俺はチラリと画面を見やる。






「まあ、確かにカッコええんやけど」



「やろ!俺の憧れやったしな~」



知ってる。

もうそれ嫌ってほど聞いたから。

何回も言わんでええわ。






渋やんが見つめる先で、


KinKi Kidsの堂本剛さんが歌っている。




それをもう何べんも巻き戻しては見てる渋やんはとても楽しそう。


俺ももちろん先輩である剛さんのことはすっごい尊敬してるし、カッコええなって思ってる。

でも、そんな褒めんでもよくない?

面白くないに決まってるやん。





「今度な、マルと硝子の少年歌うねん」

「……2人でやってたなあ」




見てほしくて、テレビやなくて俺を気にしてほしくて、


突っかかるように言葉を探す。



渋やんはチラリと見つめてまた画面へと視線を戻す。




「なあ、どうやったら似るかな?」




いっそのこと、俺がこの人の憧れの人にそっくりやったらええんかな?

似てしまえば問題ないんかな。


そう考えて苦笑する。



無理やって分かってんのに、
渋やんの為ならなれそうな気がするし。

俺ってほんましょーもない。








「似るって、ヤスが?」



「……ん」



「いやあ、なれへんよ」





………分かってるよ。

分かってる。


だからそんな面と向かって聞きたくなかった。

なれへんって、
そう言われるとへこむ。

だってさ、渋やんの憧れにはなれへんって言われてるみたいで。


想ってももらえへんのかな、って。





「…そんなはっきり言わんでもええやんか」


「なれへんもんはなれへん」


「傷つくわ~」



渋やんが俺見て笑う。

そうなとこで笑顔はいらん。
バカにして、
俺をからかって、
振り回して。


俺はなんか辛くてテレビを見つめた。




その画面はKinKi Kidsさんが終わって、俺たちの出番になってた。

関ジャニ∞がただひたすら楽しそうに歌って踊ってる。

さっきまでと全く違う印象と空気に俺はボーッと見入ってしまった。



そんな画面と俺を見て渋やんはまた楽しそうに笑ってる。




「……なに?」


「楽しいな」


「ん、まあ。バカ騒ぎしてるしな」


「……うん、こっちのが俺に向いてる」




近い距離でつぶやかれた感覚になって心臓がはねる。



どういう意味やろう。


さっきと比べてってことでいいんかな。



聞くに聞けなくて


楽しそうな画面の中の渋やんを目で追いかける。




「俺は、ここで良かったな」


「……………うん」


「ヤスはなりたいんやろ?KinKi Kidsさん」



「…その質問、ズルくない?」



「なんもズルないわ。聞いただけや」



悪戯っ子のように笑う渋やんにまっすぐ向き直って、俺も思わず吹き出してしまった。




「……なれへんで、良かったわ」



「やろ?俺とこんな仲良くなれんかったで?」


「……ハハ、それは困る」




アホらしい。

ほんま渋やんには全く敵わんわ。



関ジャニ∞の映像を見ては楽しそうに笑ってる渋やんを見つめたまま、


俺は心が温かくなる気がした。


今はまだこのままで

いつか俺だけを見てもらえるように…




end


  1. 2015/08/02(日) 00:12:07|
  2. やすば
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