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妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

『the way you are』∞ヒナすば









.




ぐてーっと甘えてくるすばるを俺は今日も変わらず甘やかしてる。
こんなことやから俺がヨコに怒られるんやで。
甘やかしすぎやー、すばるがダメになるー、お前がそうやからすばるが………など。



言い出したらキリないな。

甘えるすばるの頭を撫でながらヨコの顔を思い浮かべて苦笑した。




「なんやねんな~」

「うーーーんーーーー……」



ゴロゴロと俺の膝の上で転がって唸ってる。猫みたい。
うちにおる猫と比べて微笑ましく思った。

調子に乗って顎を撫でてやるとすばるは嫌がって顔を背ける。
頭撫でられんのはいいけどこれはあかんのかいな。


「ワガママなやっちゃなあ」

「……うっさい」




悪態ついても可愛らしい。
可愛らしいから甘やかしてしまう。

まあ、それはメンバーみんな一緒やろ。

亮かて甘々やん。
ヤスも同じかな。
もー渋やんはー、言うて何でもかんでも許しとるし。
マルはまんまやな。
大倉は、なんか小さい子虐めて楽しんでる感じ。ゲーム下手や言うたり。
ヨコは………

いやいや、
ヨコかってあんなこと言いながらすばるには甘いで。
嫌われたないんやろなーって伝わってくるというか、必死やもんな。




そこまで考えてすばるを見やる。

気持ち良さそうに目を瞑る姿はほんまに猫そっくりで、こっちまで眠たくなってくる。



「お前、ほんま細いなあ」



思わず声に出てしもた言葉にすばるが反応する。
あ、嫌やったかな。
そう思ったのも遅くて、すばるがふと身体を起こした。


「太れへんねん、しゃーないやろ」


思ってたよりまともに返されて俺は目を丸くしてしまった。

なんや、気にしとったんか。


ぐーっと伸びをするすばるに苦笑する。
いつも人の意見とかは全く聞く耳持たずで、我が道をいく奴やのに、意外と気にすることってあるんやな。

身長とかもその類やと思う。
だからそこはあえて触れへんけど。




「ヒナはええよな。 細すぎひんし、太らんし……」

「あー、そやなあ。このまんまやな」

「俺もこれが良かった」



そう言うて俺の腹を殴ってくる。
痛いわ。
そんな遠慮なしに殴られたらさすがの俺も痛いに決まっとるやろ。
痛がる俺見てか、手は止めてくれたけど、とくに謝罪はないみたいで。
そんなすばる見て「自由やなあ」って呆れてしまう。



「でも、俺は嫌やけど」

「何が?」

「すばるがデカなって、ムキムキとか……考えただけで寒気する」



ぶるっと身震いしたら、すばるは可笑しそうに笑う。




「俺がデカなってムキムキ。なんや想像できひんな。でも、ええやんか。俺のムキムキ姿」



嬉しそうに笑う姿は戦隊ものに憧れる子供みたいで、俺もついつい笑みが零れてまう。
そしてそのまま腕の中にすばるを抱き込む。
急なことにすばるはびっくりしてたけど、抵抗とかは全くせずすっぽりと埋まってた。



「ええサイズや」

「………ムカつくな、それ」




ニヤニヤ笑ってやるとすばるが怒った顔で睨んでくる。
それもまた可愛いから俺には利かんけど。



「なあ、すばる」


「…あ?」


「今のままのすばるが俺は好きやで」



真っ直ぐ見つめてやると、すばるが慌てて目を見開く。
少しだけバタついて胸に顔を埋めてしまった。

恥ずかしいんかな。
名前呼んでもビクともせんし、どうしたもんか。



「すばる~」

「………………」

「おーい」

「……………………」




あかんなあ。
このままやとすばるの可愛らしい姿みんなに見られてまうわ。
たぶん耳まで真っ赤やろうし、それだけは避けたい。
あいつらから守ってやらなあかんからな。



「すばる。……みんな向かって来たで」

「………っ」

「見られたくないやろ?こんな姿」

「……!」



バッと顔を上げたすばるはあたりをキョロキョロと見渡して慌ててる。
俺を押し退けようと腕に力を込めて押してくるけど、それはあまりにも非力で俺はそれにまた苦笑してしまった。



「すばる、気ぃつけてや」


「……っ何がやねん!?離せっ」


「…………そんな無防備な姿、あいつらには見せんなよ」



いつになく真剣に言うと、すばるも口籠って頷いた。
その顔は真っ赤で、めっちゃ照れとったみたいやけど、俺は俺でその素直な返事に微笑んでまう。


そうやってずっと素直やったらええんやけどなあ。


困ったようにすばるを見つめて、
俺は小さく息をつく。





「……よっしゃ、練習しよか」




ポンとすばるの頭を撫でて俺は立ち上がる。そのあとをすばるがついてくる。



大丈夫や。
俺が一生お前の傍にいてやるから。

たとえ世界中の人がお前の敵になっても、俺だけはお前の味方でいてやる。


だから
安心して暴れたらええ。
安心して甘えたらええ。


俺が全力で愛してやるから。




これからもずっと、
そのままのすばるでおったらええんやで。



end






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  1. 2014/09/30(火) 00:09:32|
  2. ヒナすば
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Wおめでとう∞やすばと∞

.



「いいやん!じゃあすばるくんとヤス、まとめてお祝いしようや」



「「「…っ!?」」」


「ちょ、大倉!そんなもん無理やて。2人も予定とか、ほら!あるやろ?なあ?」




大倉の楽しそうな笑顔と、横ちょの慌てた顔。
二つがこちらを振り返り、俺と渋やんを交互に見つめる。

俺は大倉の案にびっくりしたまま困り果てて、渋やんをチラリと見つめた。
そんな渋やんはいつも通りで、どちらかというと横ちょや、亮のが慌てとる気がする。



「……ま、まあ、大倉の気持ちは嬉しいんやけど……予定が……」


「……ええんちゃう?たまには、みんなでワイワイするんも」




うえ、、、はあ!?
隣の渋やんが優しく微笑んで大倉の意見に反対するでもなく頷いてしもた。

断ろうとしてた俺は混乱したまま渋やんから目が離せない。
そんな俺らを交互に見つめた亮は、ゆっくりと首を傾げて隣にいたマルに「ええんかな?」言うてる。

いや、ほんまやで。





「やったあ!めっちゃ楽しい誕生日会にしよなあ!俺も料理作るから、誰かケーキ買ってきてーや!」


「そんな張り切らんでもええよ。ワイワイするだけで楽しいやろうから。酒入ったら何でもおもろいやろ」




いやいや、ついてけへんまま話は進んでるけど、渋やん…ほんまにこれで良かったんかな。
2人で祝おうとか、そういうの期待しとったんやけど。
てゆか、渋やんはそういうの2人で祝いたい人やと思うんやけどなあ。
あんまり煩いのとか好きな方じゃないし。

俺は楽しいことがとにかく好きやから、人数も多ければ多いほど楽しめるんやけど。渋やんはその真逆やから、多ければ多いほど帰ろうとする。



考えてるうちにどんどん計画が立てられていって、
あっという間に解散みたいな空気になった。



横ちょも心配そうに俺のこと見とったけど、俺が苦笑したらそのまま返してくれた。
まあ、渋やんの気まぐれは今に始まった事やないからしゃーないよね。







帰り道。
俺は渋やんを送ると言ってマネージャーに断り車を出す。
渋やんはその様子に「なんの真似?お前が新しいマネージャーなん?」と笑ってたけど、俺はその笑顔に優しく笑って「はい、どうぞ」と助手席を開ける。



「……どうも」



ぼそりと呟いて渋やんはゆったりと車に乗り込んだ。
慣れた手つきでシートベルトを締めて、俺もハンドル握ってアクセルを踏む。

少しの沈黙。

いつもの心地よい沈黙やけど、その空気を俺が遮るように声をかける。





「なあ、渋やん」


「……………んー?」



「さっきの、その。…誕生日会」



「うん」



「…みんなで、で、良かったん?」




俺の言葉に一瞬だけ静かな空気と緊張が走る。
たぶん、俺が一人で緊張してるだけやと思うけど、なんか空気が変わった気がしたのは気のせいだけではないやろう。


あまりの緊張に耐えきれず俺は横目で伺う。その先に見えた渋やんの横顔がいつもと変わらず綺麗で、一瞬全てを忘れそうになった。


渋やんは優しく微笑んでた。



面と向かってやとなかなか見ること無さそうな顔に少しだけドキッとする。
かわいい。
綺麗。
どの形容詞でも例えられへんけど、なんていうか魅力的。

これが、俺の好きな渋やん。





そこまで考えて俺は首を振る。
ちゃうやん。
今は渋やんの素敵なところ見つめ直す時間じゃなくて、誕生日会のこと聞きたいんやろ!

自分に叱咤して口を開きかけたその時に渋やんが言葉を発した。






「…ええよ。たまには、みんなでワイワイするんも楽しいやろ?」


「…っ…ええの?」


「なんで?楽しい方がええに決まっとるやんか」




本当に楽しそうに笑うもんやから、俺もそれ以上は突っ込めへんかった。
俺かって楽しい方がいいし。気持ちは分かるから。
今年はみんなで祝えばええんかな。


その日は、
渋やんの言葉が自分を納得させるようにぐるぐると回り続けた。









…………………………


そんな気持ちで、
誕生日会、当日になった。


みんな各々で酒やご飯を持ち寄って、大倉は宣言通りにキッチンで何かしてる。
その背中が楽しそうで俺は手伝おうと立ち上がる。



立ち上がって渋やんの方見たら楽しそうに笑ってて安心した。
大丈夫かな、って今日まで不安やったけど、やっぱみんなとおると楽しくないわけないよな。


マルと楽しそうに笑って、信ちゃんが突っ込んでる。
いつもの楽屋の光景。


楽しそうで羨ましいけど、俺はあの空間になかなか入れへん。
そのまま入ったらええだけやけど、なんかあの空間は特別な気がして、俺が見てるみたいに亮も羨ましそうに見つめてる。


そんな亮に横ちょが面白がってちょっかい出して、亮がまた声あげて反論して。



俺はそんなみんなを一通り見てキッチンへと急いだ。








「なんか手伝うことあるー?」



「あ~、どやろ?ないかも」



「マジか。じゃあこれ運べばええ?」




「うん、お願い。…………あ、ヤス」




出来上がった料理を運ぼうと両手に持った時、大倉が慌てて俺を呼び止めた。



「なんか、ごめんな」



え?
急に謝られても。
何のことか分からん俺は首傾げて大倉を見やる。




「その、すばるくんとホンマは祝いたかったかな、って。誘っといてなんやねんけど。あれあと気付いて、うわーやってもうた、って後悔しててん」



「…………あー、いや。大丈夫」



「でも、すばるくんもきっと二人のが良かったかなって」



「ううん。これはこれで楽しいし、たまには良いと思う。企画してくれてありがとうな」




俺はニコリと笑って両手のお皿を持ち上げる。
そんな俺に大倉はまだ気にした様子で。
どうしようと呟いてから、俺にメモを渡してきた。




「何これ?メモ………買い出し?」




「足りひんねん。ヤス、買ってきてくれへん?」





大倉の意図することがはっきりと分かって俺は苦笑する。
そんな気にせんでもええのに。
これはこれでほんまに感謝してるし、何より渋やんが幸せそうやから俺は何でも嬉しいのに。



両手に乗ってたお皿を取り上げられて、お願いします、と頭下げられる。



「了解。これ買ってくればええねんな?」


「うん。あ、重いやろうから誰か…」





そう言って振り返った大倉が驚いた後ににんまりと笑った。
俺は大倉の背中越しに見えた姿に目を見開く。





「あ、渋やん…」


「ちょーど良かった!すばるくんもヤスと買い出し行ってくれへん?重いしさすがのヤスも大変やと思うねん」




嬉しそうに話す大倉に渋やんは困った顔で頷いた。
ゆっくりとこちらへ歩んできて、俺の手からメモを取り上げる。



「……早よ行くで」


「あ、うん」



さっさと玄関を出て行こうとする背中を追いかける。
そんな俺らに気付いてマルが立ち上がった。



「えー、どっか行くん?…ほんなら俺も…」




立ち上がったマルを亮が引っ張る。
横ちょが叩く。



「お前は行かんでええやろ」

「アホか。空気読め」



小声で話す2人とマル。
そんな3人に苦笑して、俺は大倉に片手を上げる。ありがとう、と。伝わってればええけど。




見送ってくれた大倉と信ちゃんの顔を見て、俺と渋やんは静かに部屋を後にした。





………………………





「夜は冷えるな……」

「うん。薄手じゃ寒いかも」




もう9月も終わりに近づいてるからか、夜は昼とは違い思いのほか冷たい空気が流れてた。
そんな中を静かに2人して歩く。

2人でこうして歩くのっていつぶりやろ。


その新鮮な空気が気持ち良くてニヤけてしまう。
案の定、渋やんには冷たい視線向けられたけど。



「…だらしない顔」

「ごめん。嬉しさが顔に出てしまう」


ぶるっと身震いするように渋やんは笑ってくれた。



「何が嬉しいねん。アホか」

「ええやんか。渋やんとおれることが幸せやとか言わせたいの?」



俺の言葉に渋やんが訝しげな顔して見てくる。
そんな顔せんでもいいやんか。
ほんまのこと言うただけやのに。


「渋やんは、俺とおって幸せちゃうの?」

「…んなこと考えたことない」

「え~、幸せにしてあげれてへんのかな?俺じゃ物足りひん?」

「そうゆうことちゃう。別に、メンバーがおったら幸せやと、思うし」




小声になっていく渋やん見て、可愛らしいなあって微笑む。
恥ずかしいのか、俯いて歩くその姿はいつもの渋やんらしくなくて新鮮で心が温かくなる。



「うん。でもな、メンバーとワイワイしとる時の渋やん好きやで」

「……そうか」

「楽しそうで、微笑ましい」



2人で歩くそのスピードはお互いが気にしてるかのように遅くなっていく。
ゆっくりゆっくりと一歩ずつ進んでるはずやのに、景色は変わらずその空間さえ愛おしく思える。



「…………お前も、ええ顔しとるよ」


「え?」


「メンバーでおる時の顔、いいなって、思う」




小さく呟かれたけど、俺の耳にははっきりと伝わって嬉しくなった。



「もしかして、だからメンバーでお祝いしようって話に乗ったん?」

「………まあ、それはたまたまやけど。ヤスはみんなでワイワイするんも好きやし、たまにはええかなって」



そう話す渋やん見つめて手を握る。
ぎゅーっと離れないように掴んだ手は、無理矢理離されることもなく、優しく握り返してくれた。



「うん。たまにはええかも。こんな誕生日も…」

「実際に楽しかったから、こんな機会くらい集まってもええんちゃうかな。エイトの記念日でもあるし」

「そうやね。でも、たまにやで。俺はやっぱり渋やんと2人でも祝いたいし!」



ぐっと引っ張って渋やんを引き寄せる。
急に近付いた距離に渋やんはびっくりして前のめりにダイブしてきた。
それをソッと支えて優しく笑う。



「やっぱり、二人でも過ごしたい。俺も、楽しませるから」


「………別に、ヤスとおるんも楽しいからいいけど」


「…っ渋やん!大好き!」



ぎゅうっと抱き締めて、愛情をすべて伝える。
痛いとか外やからとか講義の声も聞こえるけど、今だけはこうさせてほしい。


部屋戻ったらまたみんなの渋やんになるんやから、今だけは、俺だけの渋やんでいて。



「離したくない!」


「アホか。こんなもん誰かに見られてて、もし撮られてたりとかしたら笑えへんぞ」



「ええやん!それ記念に残しとく」




俺の言葉に渋やんは呆れて脱力してた。
でも、俺の愛は伝わったんかな。

渋やんの細い腕がゆっくりと俺の背中に回されて、きゅっと抱きしめ返してくれた。



「でも、あったかい」


「カイロちゃうよ?」


「……みたいなもんやろ」


「失敬な。俺は人間や」


「分かっとるわ。例え話……カイロは俺にとって必需品やから」




はっきりと伝わるその愛情に、俺はまただらしない顔になる。
でも、そんな俺の顔を見て渋やんは困った顔で笑って、頭を撫でてくれた。



渋やん、誕生日おめでとう。
生まれて来てくれてありがとう。
出会ってくれてありがとう。
俺を選んでくれてありがとう。



その確かな愛を、俺はこれからも守りたいと思う。
それで渋やんが笑えるなら何だって出来る気がするから。


言葉ではなかなか伝えれへんけど、この気持ちが伝わればいいな。


愛してる と ありがとう


ひっくるめて


「おめでとう」


「ヤスも、おめでとう」



おでこをくっつけて微笑み合う。
くすぐったくて、ちょっとだけ恥ずかしくてたまらない。


こんな日が永遠に続けばいい。



そう願って、二人とも目を閉じた。







…………………………



おまけ




「遅いな~」

時計を見て声をあげた丸山をみんなが一斉に見る。
確かに時間は経っていて、みんなも気にはなっていた。


「まあ、買い出し行ってくれてるんやし、そのうち帰ってくるやろ」


錦戸の言葉に横山が頷いて、大倉は時計を見やる。
あれから1時間。
さすがに遅すぎる2人に苦笑する。



「仲良しやなあ」


「は?何言うてんのお前」



急に微笑み出す大倉に横山がすかさず突っ込む。
気持ち悪いで、と村上にも言われて、ええーなんでやし、とまた笑う。



「見に行ってこよかな」



そんな中立ち上がった丸山を錦戸が止めて、村上も同じく止めに入ったところでドアの音が響いた。



「ごめん、遅なった~」



明るい安田の声が届いて丸山も笑顔になる。



「これで全員揃ったな」


村上の声にみんな着席して、横山が全員を見やる。



「では、……ヤス、すばる、おめでとう!!」



おめでとうと口々に言うて、安田と渋谷は笑顔でありがとうと返す。
乾杯したグラスを掲げてみんなに笑顔が溢れる。




「それと!」




そんな中で紡がれた横山の声に、またみんなが注目する。
注目したみんなの真剣な目に横山も息を飲んで微笑んだ。



「10周年、おめでとう!」




その言葉にもっかいグラス掲げて笑い合う。
先陣きって声を張った横山の目にはうっすらと涙が浮かんで、それを見た大倉が「横山くん、やめてーや、もう」とかもらい泣き。
その二人を見て笑いながら村上も泣いて、みんなもその涙に目が赤くなる。



デビューして10周年。

楽しいことだけやなかった。
苦しいこともあった。
泣きたい日は毎日あった。
笑える時間もあった。
いつの間にか泣くことより笑うことの方が増えていった。
頑張れば頑張るほど楽しかった。
毎日が充実してきた。
休みも減ってきた。
それでも楽屋は今でも笑いが耐えなくて。
幸せで溢れかえった。


おめでとう と ありがとう



明日も明後日も誰かに伝えたい言葉。
愛が溢れるこの世界に必要な言葉。


全てにおめでとう



全てを愛してる




それらにありがとう、と。




伝わればいい。
歌に乗せて伝わればいい。


そんな日が永遠に続けばいい。



そう願って今日もまた
先の分からない道に大きな一歩を踏みだした。





end






  1. 2014/09/22(月) 12:08:40|
  2. やすば
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【 RE_START 】

.




自主レーベル。
今までお世話になった恩を忘れずに、新しいレコード会社で突っ走る。


24時間テレビ。
一度経験したとはいえ、不安が全くないとは言えない。
特に俺はこんなんやし、迷惑だけはかけんように頑張りたいと思ってる。





スポーツ紙を広げて自分たちの写真や記事をゆっくりと読み上げる。

色んな視点から書かれた言葉ひとつひとつが重くのし掛かる。


頑張らなあかん。


みんなで誓った日を思い浮かべて、手にしていたスポーツ紙から顔を上げた。




「なんか書いてあったか?」

「いや、別に。普通のことや」


あ、そう。と小さく返事をしたヒナは俺の置いたスポーツ紙を覗き込む。


「こんなして載せてもらえるようになったんやな」

「……ん。そうやな」




俺はコーヒーを口にして携帯をいじる。
特にこれといってする事はないんやけど、用もないのに携帯いじるのは癖になってもうてる。

まだ時間あるし、ゲームでもしよかな。




そう思ったのもつかの間、ヒナが俺の前に腰を下ろした。




「頑張らなあかんな」


「……………そうやな」




目は合わせずに返事をする。
ヒナが今どんな顔しとるかは分からんけど、色んな感情の入り混じった言葉やってことだけは分かる。
俺もきっと同じ気持ちやから。

自主レーベルになったってことはそんな簡単なもんやない。
今までとは違ったモノを提供するということやから、その新しい作品をエイターに満足してもらえるかどうかこの目で確かめるまでは不安との戦いや。

あかんかったら改善せなあかんし、喜んで貰えてもまだまだ精進せなあかん。



その気持ちをみんなが抱えてる。


その中での大役。
24時間テレビのパーソナリティ。


「それにしても、もうすぐやなあ」

「もうすぐ言うか、あと30分やで?」



今はマルが他の番組出ててそれを下の3人は観に行っとる。
ヨコはさっきフラッと出て行って、今ここには俺とヒナしかおらん。




「緊張する?」

「どやろ。前よりはマシかな」

「そやな。俺も前よりはなんかマシな気がするわ」



静かな空気が流れて少しだけの沈黙。

俺とヒナはその空気が心地よかったりする。みんなからは変やとか言われそうやけど、ヒナはきっと理解してくれてるから安心する。

俺が全てを話さんでも汲み取ってくれる。

昔から、そこがホンマにホッとする。



ふわふわとした楽屋に1人の影。




「なんや、辛気臭いなあ」




ヨコや。
フラッと戻ってきて、俺ら2人を見てから少し離れた席についた。


「辛気臭いとは失敬な」

「空気が重すぎるわ」

「重ないわ。集中しとんねん」



あーそーですか。
軽く返されて笑みが溢れる。



「そんな考えんでええねん。気楽に行こうや」

「ヨコは気楽すぎんで?」

「すばるは真面目すぎ、ヒナは一生懸命すぎ。もっと俺ららしい雰囲気でええんとちゃうの?あかん?」




ヨコに言われて俺とヒナは黙ってまう。
別に腹立ったとかそんなんやないけど、考えてたこと当てられた気がして可笑しいと思っただけ。




「俺らってさ、最高やん」



「ヨコはアホやな」
「恥ずかしいわ」



ドヤ顔で言われても照れるだけやし、何言うてんの?って反応に遅れてまう。


でも、
ヨコの言葉はいつも正しくて俺らを歩むべき道へ導いてくれる。



それが暖かくて誇りに思う。





「あいつらも言うてたで」


「…4人も?なんて?」



「関ジャニ∞の24時間テレビを創りたいよな。
俺らにしか出来ひん伝え方で、不器用なりに伝えたら伝わるんとちゃうかな。
かっこ良くまとめようとか思わんと、かっこ悪くても喜怒哀楽が素直に出せるって素敵やと思う。
そんな気持ちが一番大事やろ。…って」





…………………。




「そう、やな。深く考えたところで俺らに出来ることって限られてるし、今向き合える現実だけを大事にしていけばええんやな」




ヨコから伝えられたみんなの言葉に、ヒナの今の言葉。
俺はその全てを聞いて大きく頷くしか出来んかった。


まだ24時間テレビは始まってないのに、俺の目には暖かいものが溢れ出しそうで。
こんな仲間たちとこうして生きていることに今更ながら感謝したいと思った。






「最高やな!」






ホッと安心できるヒナがいて

正しい場所へ導いてくれるヨコがいて

当たり前のことを改めて言葉にしてくれる4人もいる。






そしてここに、



そんな仲間に恵まれた幸せ者の俺がいる。







きっとこれからも不安なことばかりが待ち受けてると思う。
でも
なんやろな。
この仲間とやったら、余裕で乗り越えられるんやろうなってゆう自信もあって。



どんな壁でもかかって来いと意気込んでしまうし、かかって来んのやったらその壁をぶち破るだけや。


こんなとこで立ち止まっとったら何も始まらへん。



俺が一番分かってるはずやのに、色んなことありすぎて不安になってた気がする。深く考えすぎてた。


突っ走ればいい。

悩めばいい。

向かい風が強くても前だけ見てたらいい。


後ろにはマル、亮、ヤス、大倉がいて。







隣には





「よっしゃ、本番やで」

「…24時間の俺ら見せたろうや!」




ヒナとヨコがいる。





1人で立ち向かってるんやない。

俺らは7人で……
そんな7人とエイターで関ジャニ∞なんやから。





だから、大丈夫や。


俺はゆっくりと仲間が集まる円陣に手を伸ばす。

心強い仲間の声が響く。

心がじんわりと熱くなる。



大きく深呼吸して



俺たちは今ここから歩き出す。




『どうもー!関ジャニ∞です!!』




俺らは、まだまだ始まったばかりなんやから。





end















  1. 2014/09/07(日) 21:25:46|
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wallow∞ヤス→すばる←亮

.





「「「「 !? 」」」」




「……………おう」


「…亮っ」



罰ゲームで24時間共同生活。
待ちに待った夕食タイム。その説明の後に部屋へと足を踏み入れたのは、メンバーである錦戸亮。


俺らはみんな一斉に驚いて、亮を凝視する。
そんな様子に、亮は困った感じで肩をすくめた。


そしてすぐにある人を捉えて笑みが溢れる。

うわ。
分かりやすいなあ。



「おつかれ、みんな」

「おう」

「亮はどうしたん?何かすんの?」


口々に疑問を投げかけて、そんなみんなに亮は首を傾げる。


「いや、なんも頼まれてへんけど」


頼まれてへんのに何で来たんや。
俺はただ素直にそう思った。
でも、来た理由なんてだいたい分かる。

亮は渋やんに会いたいって気持ちと、俺らから渋やんを守るためだけに来たんやろ。



そう考えて亮を見たら、亮とかっちり目が合ってしまった。





「いや、ほんまに。とりあえず来てって言われたから来た」

「え?そんな感じなん?」


不思議そうな渋やんに、亮は照れたように笑って、とても嬉しそう。
わかりやすなあ。
俺も人のこと言えんけど、亮ほどではないと思う。
亮にとって俺らは完全なオマケやん。

あいにく、気づいてるんは俺だけみたいやけど。大倉と横ちょは全く気づいてない。

2人を交互に見やってバレないようにため息をついた。




それから俺らは各々でご飯を作ることに。
各々で、って言うてもメインは大倉で、たこ焼きは横ちょ担当。
渋やんは台所が狭いからと部屋で横ちょに頼まれたたこ焼きを回し続けてる。


かわいいなあ。
一生懸命というか、言われたことを全うしてる渋やん見てたら笑みが溢れる。
なんやねん?と見上げるその目がまた愛らしい。

でも、それとこれとはまた違う。



「お肉食べたやろ?」

「はあ!?」

「食べたやろ?なんでそんなことするん?」

「食ってへんわ!」


悪いことやと怒ってるのに俺の顔は盛大ににやけてまう。
必死になる渋やんが面白くて俺はヒートアップ。
駄々っ子みたいに顔をブンブンと振り回して否定してる。けど、明らかに盗み食いしてる渋やんを許すわけにもいかん。

分かってるんやけど、俺の甘いとこ。

ついつい笑ってまうんや。
可愛くて可愛くてしゃーないんや。




怒りつつも俺は渋やんリクエストのお味噌汁をいそいそと作る。
なんて健気なんやろう。
自分で言うのもなんやけど、尽くすタイプやと思うわ。

嬉しそうに食べてる渋やん見てるとこっちまで心がほかほかしてくる。
作って良かったなあ、って。
心底思うよな。





それからお風呂はいって部屋戻って来たら………




「なんやこれ!?」
「うわ、すご!」


お酒からおつまみまでみんなの好きなものが揃ってる。
ワイン、シャンパン?
専用のグラスまで。いろいろ用意されてて俺たちは一気にテンションが上がった。

気分も良くなってきた頃に渡されたそれぞれの封筒。
一斉に開けてそのテンションはみるみる下がるんやけど。





「え?みんないくら?」




その中にはご飯からお酒、おつまみ、タクシー代までの請求金額が書かれていた。

いやいや、おかしいやろ。
俺だけ桁違うやんか。
おい、亮。
悪意があるにもほどがある。

さっき、ついさっき、かっちり目が合ったのにはこんな理由が隠されてたんか。




まあ、俺が嫌がらせのように高額なんは亮の気持ちやろうな。

渋やんを想ってる俺のことが気に食わない。
そして24時間も傍にいることが更に気に食わない。
こんなところやろう。


わかるよ。
俺かって逆の立場やったらいてもたってもいられんやろうし。
むしろ我慢してる方やろなって思うから。




だから

こんな事ぐらいなら受け入れれる。




おつまみをゆっくりと口に入れる渋やんの横顔見つめて俺は小さく微笑んだ。



とうの本人は全く気づいてないみたいやけど、君のせいで俺らはこんな気持ちになってるんやで。

ちょっとは気にしろよーーー





声に出して言えるわけもなく、心で静かに呟いて
俺はあと残り数時間を存分に楽しむことにした。



亮には悪いけど、
俺は譲る気なんてさらさらないから。



「どうしたん、ヤス?」

「ううん。渋やんお酒つごか?」



ゆっくり注ぐと渋やんは嬉しそうに頬を赤らめた。
少し酔ってるんかな。
そんな渋やん見て俺も火照る。



可愛くて可愛くて可愛いから

俺はいつも渋やんに酔ってる。




ただ、その酔いは心地よくて
ちょっとした中毒のようなものがある。


酔って酔って
自分を見失わないように
渋やんを捉えて失わないように


俺はそっと分からないように、渋やんの手を握る。
驚いた渋やんは俺の方を見て、




………満面の笑みでその手を力強く握り返してくれた。





end






  1. 2014/09/01(月) 00:00:27|
  2. やすば
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