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妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

愛。∞やすば

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俺は、ライブが大好きや。

ライブ中のこの場所だけは、他と全く違う世界にいる気がするから。



6人の仲間と、たくさんのエイター。

愛してる、って言葉じゃ足りん事は分かってんのに、俺は今日も変わらず叫ぶよ。






「……エイター!!」







ざわっと会場が揺らぎ、声援が響く。
その瞬間が最高で、天井見上げて目を瞑った。




気持ちいい。





言葉にならない想いを胸に焼き付けて、俺はソッと左側に目を向ける。




亮がいるはずのそこにはヤスがいて、いつもより近い距離感に俺は自然とそちらへと向き直した。





マイクに入らない声で、ヤスへと呟く。





「…愛してる」




呟いて見つめ合って、声援に飲まれて、ヤスのギターに心を撃ち抜かれる。

いつもと違うヤスの表情に、俺も気持ちが昂ぶるのが分かる。




いつも傍にいてくれる君。
「ありがとう」と言葉にはしないけど、どうにか伝えたくてこの歌に乗せる。

今日もこの広い会場に届くように想いを綴りながら。


まっすぐ伝えたいのに、うまく伝わらなくて。
たくさん悩んで歩いてきた。
いつも、もどかしさだけが心を埋め尽くした。


こんなダメな俺を、今日も君は受け止めてくれる。

呆れもせずに、笑って。
不器用な俺の分もヤスはエイターへと愛を贈る。



「……渋やん」


「……………」



「誰よりも、何よりも、愛してるから。大好きやから…安心して、歌えばええよ」




ぶわっと高まる気持ちを音楽に変える。
叫んで、叫んで、
涙が溜まるのが分かった。



ヤスと俺は2人で1人なんやと気づいた日に、この歌を全て捧げたいと思った。

上手くいかない日も
無性に寂しい日も
いつも傍にはヤスがいたから。

気づいてないとでも思ってるのか。
俺はそこまでアホやないのに。


いつかヤスが不安になった日は
俺が一番に駆けつけていつまでも傍にいてやりたい。

ヤスがいてくれたように。
俺も傍に。
傍で、優しくまたこの歌をうたう。




「…………ありがとーーーーーー!!!!」






エイターにも。
メンバーにも。
スタッフにも。


もちろんヤスにも。



この歌声が届きますように。
全国の人にも。




幸せが訪れますように。

そう思えるようになったのはきっと、







「………………」

「…………………」




見つめ合うだけで愛を確かめ合える、
そんな人に出逢えたから。




……




「あなたと巡り会えただけで、


幸せなんて……


簡単に思えない、から……」




歌って。
歌って。
込み上げる涙を拭って。



俺は今日もたくさんの愛を君に贈るよ。

今この瞬間だけは愛し合おうと、
2人でひとつになろうと、



熱い気持ちを全身で伝えるよ。





ライブが終われば、また元通りの生活が待ってるけど、
俺はこの瞬間が幸せで満たされてるから。

だからまた来年まで距離を置く。




お互いに何も言わず
だけど、ちゃんと分かってる。



報われることのない愛やってことも、
理解してもらえない気持ちやってことも、


2人だけはわかってるから。






だから今だけは。


今だけは。





愛し合うことを許してください。





愛してるよ、章大。


………あとは何もいらない。






2人で笑って、また背を向ける。

想いは抱えたまま、
今日も俺は、俺の愛を叫ぶ。





end








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  1. 2014/05/20(火) 19:05:04|
  2. やすば
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『ONE』Ⅴ∞亮すば←ヤス

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心とは無関係に季節は巡り

なつかしく新しい空気の中

強く信じ前に突き進むことで

全てが生まれ変わる。







苦しい。
俺は何を見てきたんやろう。


「………っ…はっ」


走って走って。
ヤスの顔見て、さよならして、それからただひたすら走ってる。


苦しい。
こんなに走るなんて何年ぶりやろう。
こんなに何かに一生懸命になるんって仕事以外ではなかったかもしれん。

適当に生きてたわけやないけど、俺はどっかで楽な方とか、面倒やない方を選んでたかもしれん。

はっきりせなあかんって分かってたのに。
あやふやなままで時間が過ぎるんをただジッと待ってた。







けど、待ってるだけじゃ何も変わらん。







俺は何も、変われん。










「………亮っ」

「!?……すば、るくん?」



走って来た俺に驚いた亮は、気づいてすぐ俺に駆け寄った。
その姿に俺は力が抜けて座り込んでしまう。


そんな俺に亮は困った顔で口を開く。




「どうしたん?そんな走らんでも…連絡くれたら俺が向かったのに」

「…いや、…ごめん」




ああ。
確かに、連絡しとけば良かった。
亮に用があるんやから、亮さえ引き止めといたら良かったんや。
それさえも気付けんくらい俺はわけ分からんようになってたんや。






ヤスの顔が浮かぶ。



いつも、傍におってくれた。
必要な時に必要な言葉をくれた。
あったかくて、甘えてばっかりいた。


喧嘩だってした。
わがままな俺をいつだって受け止めてくれた。
変わらない優しさで包んでくれた。




俺を、救ってくれた。







あかん。
亮の顔見て、ヤスのこと思い出したら涙が零れた。


あかん。

あかん。



何度拭っても零れ落ちる。
した向いたまんま、腕でゴシゴシ目を擦っても、溢れる想いは留まることを知らん。





「………すばるくんっ、落ち着いて!どうしたん!?」


「…ごめっ……」




慌てる亮に心の中で謝る。
何度も、何度も、ごめん、ごめん、と。

謝るたびに心が締め付けられて、
亮に肩をグッと掴まれる。



心臓が跳ねるかと思った。




咄嗟のことで、ソッと亮を見上げたら、亮は何とも言えない表情で俺を見つめてた。

あれは、どんな顔やろう。




涙でぼやけた先に見える亮の顔が揺らいで見えない。






「………すばるくん、俺に用があるんやろ?」

「………ん…ごめん」

「謝られても分からん。俺そこまで読み取れんよ」



ごめん。

謝っても、謝っても、それだけでは亮に伝わらん。
わかってる。
わかってるはずやのに、
なんでやろ

亮の顔見たら、ああ、バレてるんかな、って罪悪感でいっぱいや。





亮って凄いなあ。






「俺な。…すばるくんばっか見とった」

「…………」

「どんな時でもすばるくんカッコええなーって……ずっと憧れとった」

「……………」

「だからかな、すばるくんの言いたいこと…いっつも分かってまうねん」






悔しそうに吐き出された言葉が俺に突き刺さる気がした。

語尾に力の入った言い方が俺の言葉まで奪ってしまう。




「俺は…今でもすばるくんが好きや。大好きや。だって…ずっと見とったんやもん!好きに決まっとるやろ!」

「……………ん…」

「ずっと見とった…だから、わかってる。すばるくんに必要な人も、言葉も……分かるよっ。……



…………俺じゃないんやから」









亮の目がじわりと滲む。
それと同時に俺はまた頭を下げた。

はっきりしない自分が悪いって分かってる。
やのに許してくれる目の前の亮は優しくて、目は真っ赤やのに笑ってくれて、俺の顔がゆがんだままで、一切上を見れなかった。


こんなに辛いなんて、思ってもなかった。
こんなに苦しいなんて、思ってもなかった。





肩を掴む手がソッと離されて、トンっと背を押された気がした。




涙が止まらん。
ずるいって分かってんのに、止まらん。
女みたいに泣いて、亮に申し訳なくて、落ち着こうと思っても無理みたいで。





「すばるくん」

「………っ………りょ…」

「幸せになってな」





…………………っ。






その場から動けない俺に亮は笑ってくれる。
自分のが泣きそうな顔してんのに強がって、笑ってくれる。
俺の背に手を当ててスッと背を向けられた。

一歩、また一歩と遠ざかる亮の後ろ姿に、たくさんの思いが込み上げた。
震える肩に俺は何度も頭を下げた。





しゃがみ込んで、
わんわん泣いて、
頭振り乱して、
泣き叫んで、
それでも辛くて、辛くて、


でも、
ゆがんだまま笑顔を作って。






俺も、あと一歩踏み出す。









ごめん。

ありがとう。



今からだ
手を伸ばせ
掴み取るんだ

目を凝らして
奪い取るんだ

戦うこと恐れず心からぶつかれば
その先で


花は咲くだろう。












「………………亮、…ありがとう」






振り返って、すすむ。

来た道を泣きながら歩く。

周りは霞んで、ぼやけて、頭の中には君しかいなくて。







自分に必要なのは、
後にも先にも君だけで。




遠回りしたけど、
やっと気付けたよ。





「ヤス、…………ごめ、…な」





手を伸ばせ。



手を伸ばせ……



end







  1. 2014/05/08(木) 20:03:19|
  2. 亮すば
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