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妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

月の見える丘に∞やすば

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"手を繋いだら行ってみよう
燃えるような月の輝く丘に

迎えに行くからそこにいてよ
かけらでもいい
君の気持ち知るまで今夜僕は寝ないよ"





「ええ歌詞やなあ」
「……ん」


呟いたヤスを見ずにコクリと頷く。
お互いに特に目は合わさず、でも見てるモノは同じで、思ったことも同じみたいや。

スタッフに渡された紙切れをもう一度眺める。

よく知った有名アーティストの歌詞。
2人ともがきっと好きな曲。



「これ、渋やんが歌うんやな」
「……ヤスはギターやろ」

「ええなあ」
「歌いたかった?」

「ちゃうよ。渋やんがこれ歌ったら鳥肌もんやで」
「どういうことやねん。鳥肌とか嫌がっとるやん」


頭を叩いて突っ込んでしまった。
こんなんヒナの役割りやん。
俺別にツッコミとかちゃうのに、ヤス相手やとなんやしっかりせなあかん気がする。


「痛いなあ。鳥肌いうてもええ意味に決まっとるやんか」
「ええ鳥肌ってなんやねん」

口を尖らせて言うものだから俺は少しだけ笑ってしまった。
あんな顔で笑ってまうとか悔しい。
面白くもなんともない、ただの可愛い顔。
なんやろなあ。
でもその他愛のないやりとりと、素直な表情が俺を笑顔にさせてくれる。

俺が単純なんやないよ。
単にヤスが分かりやすくておもろいだけや。








"その瞳から君を覗いたら
いろんなことちょっとは分かるかも"










「なあ、渋やん。もうすぐ本番やな」
「そうやな。緊張、しとる?」

「そりゃあ、ちょっとはな!でも大丈夫やで。隣に渋やんが居ってくれるから心強い」
「ああ、そ」


俺の言葉にヤスはギュッとギターを抱えて前を見据える。
なんやねん。
緊張、しとるやんか。

ひとつ息をついてヤスの頭をポンと叩く。


「大丈夫や。ヤスならいける」
「………うん」

「…みんなも応援してくれとる」
「……………うん」

「それにな、……俺がおるやろ」
「…………ん、そやな!」



ギターを片手に持ち替えて、ヤスは俺の手を強く握ってきた。
…見られたらどうすんねん。
関ジャニ∞おかしいやろーってなってまうわ。

でも。
そんなこと思いながらも俺もその手を握り返すことしか出来んかった。
俺かってこんなステージで、こんな有名な曲を歌わせてもらえるだけあって緊張しとるんやから。



「渋やん」
「……なん?」

「俺も、ここにおるからな」
「………ほんまや。ヤス居ったわ」



なんやねんなあ。
そう笑いながらスタンバイする為に一歩を踏み出す。




ヤスの落ち着いた表情を見てメンバーも安心した様子や。
そこからギターは流れるように澄んだ力強い音を奏でる。


その音が心地よくて俺はスーッと深呼吸して目をつむる。
そのまぶたの裏にはヤスの笑顔が浮かんで、なんや優しい気持ちになれる。

2人で練習したんや。
他の仕事終わってから夜遅くまで2人で……
だからな。
きっと良い歌が歌えるやろ。
それしか信じとらん。



「……………」
「……………」



歌いはじめる直前にヤスとカチリと目が合い、俺はヤスのことだけを考えて口を開いた。





"手を繋いだらいってみよう
まんまるい月の輝く丘に

誰もがみんな照らし出されて
心の模様が空に映ってる

いつでもそうやって笑ってないで
かけらでもいい君の気持ち知るまで



今夜は一緒にいたいよ"



歌い終わりヤスと笑いあって頭を下げる。
ありがとう。
ヤスが居ってくれたから歌えた。


「渋やんめっちゃカッコよかったで」
「ヤスこそ、ほんまギター持たしたら人変わるな」

「えー、それ褒めとるん?」
「褒めとるよ。カッコええ」

「照れるわあ!ありがとう」



照れ笑い。
そんなヤスが愛おしくて、知らず知らずのうちに微笑んでる俺がおる。


そんな2人を見つけたメンバーが手招きをして、おつかれーっと笑ってくれる。
それもまた心地よくてヤスの手をソッと掴むと、俺はそのままメンバーの元へ駆け寄った。
恥ずかしいのかヤスは目を見開いたままやけど、今はまだこうしていたい。


「渋やん……手が」
「いや?」

「じゃなくて、見られてもええの?」
「見たいやつは勝手に見たらええやろ」




俺の言葉にヤスは戸惑いながらも嬉しそうで、俺もまた笑う。




"愛すれば 愛するほど

霧の中迷い込んで"


"いつでもそうやって笑ってないで
かけらでもいい 君の気持ち知るまで"


"今夜は一緒にいたいよ"





end
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  1. 2013/07/11(木) 00:46:50|
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