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妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

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大きい子、小さい子∞倉すば

.



「お前ほんまデカいなあ」


「ほんま?ありがとう」


「いや、褒めてないし」


「えー?大きい人が好きじゃないの?」



何言うてるんコイツ。
ゴロッとソファに横たわったまま雑誌を読む大倉を背凭れにして、俺は怪訝な顔をする。

大きい人が好きとか言うたことあったっけ?


「別に好きちゃう」


「へえ。じゃあなんで俺のことは好きなん?」



自信過剰の大倉に負担が掛かるように力強く凭れたまま押す。

痛い痛い~とゆるく放つ大倉に、俺は力を弱めず押し続ける。


すると、



「うわ!」



急に抱き抱えられて、目線が高くなって驚いてしまった。



「あはは、すばるくんめっちゃ軽い」



楽しそうに笑ってる大倉見下ろして、離せっ!と暴れてやる。





「そんな怒らんでもええやんか」


「急に男に抱えられて怒らんやつおらんやろ!」



しゃーないなって降ろしてもらえけたけど、納得いかん。
なんでお前の膝の上やねん。


抱き締めたまま雑誌読んでる大倉を睨む。



「え、なに?まだ怒ってるん?」


「怒るやろ!さっきの位置に戻してくれよ。なんでここやねん」


怒る俺が面白いのか、めっちゃ笑ってる大倉を押し退けようと手を伸ばすも
ほんまに大きすぎて微動だにせん。



「お前、重いわ」


「あ、それ傷つくわ~。大きいはいいけど、重いは嫌や」



一緒やん。
拗ねた大倉に俺はそのまま凭れた。


「あれ、すばるくん嫌じゃないの?」


「嫌やけど疲れた」


嬉しそうに笑う大倉の息が俺の頭を掠める。



「な、大きい人好きやろ?」



尋ねてくる大倉見つめて小さく呟く。



「もし仮に俺が大きい人好きやったとしても、大倉が好きとは限らへんからな」


「はいはい」



むかつく。
俺の言葉に大倉が鼻で笑って俺を抱きしめる。


大きい腕に包み込まれて暖かい。


これはこれでいい。


寒いの嫌いやし、暖かい方が好きやし。





「なあ、すばるくん俺のこと好き?」


「だから………」




雑誌を置いてまで聞いてくる大倉見たら、すごい優しい顔で見てくるもんやから


うん。って頷くしかなかった。




「やっぱり!!俺も、好きやで」


「……………じゃなかったら腹立つわ」




ギュウッと抱きしめられて身動きが取れずに俺はされるがまま。
甘えられてんのか、甘やかされてんのかいまいち分からんけど、たぶんどっちもやろう。



「お前は小さいの好きなんやな」



「自分で小さいって認めてるやん」



珍しい!って大倉は驚いて覗いてきた。


「認めてへんけど、お前よりは!って話」


「あ~、そうゆうことね」




納得して大倉は宙を仰いだまま考える仕草をする。




「すばるくん、勘違いしてる」


「??」


「俺は別に小さい子が好きなんとちゃうよ?」



そうなんや。
大倉から初めてそう言われてなんか複雑な気分になった。
いや、別に小さいとか認めてるわけじゃないけど。



「じゃあ、大きい方が好きなんや」


「ちゃうやん。どっちとかないねん」


「?」


「俺はすばるくんが好きなだけ」




微笑まれてどう返していいかわからんくなった。


俺、なんや。

って改めて聞くと恥ずかしい。

コイツ何言うてるんやろってびっくりしてしまう。




「だから、すばるくんが大きくても好きやで?」


「いや、うん。そう」



なにその反応!?とか騒いでる大倉から視線を外して照れてしまう。

そんな真っ直ぐ言われても困る。




「そんなん、俺もやし」




下向いたまま聞こえない程度に呟いて、隠れるように蹲る。


そんな俺に大倉は笑ってしまって楽しそう。



そんな日々が俺は堪らなく好きで、そういう空気を作ってくれる大倉のことも………


まあ、そこそこには



愛してると思う。





end

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  1. 2016/02/02(火) 22:40:04|
  2. 倉すば
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Fall together ∞倉すば

.


………はいりにくいな~



病室の前で立ち止まったまま右往左往して早5分。

大倉忠義というネームプレートを何度か確認しては立ち止まってまう。


サラッと入ってしまえば良かったんやけど、中から楽しそうなヤスの声が聞こえる。


たぶん
ヤスがお見舞い来とるんやろう。

えらい盛り上がってて、なんや入りにくいなあって思ったまま時間だけが過ぎていく。



「買ってきてもうたな」



手元にあるスーパーの袋見つめてどうしたもんか悩む。
これだけ部屋の前置いてったらいいかな?
そう考えが一通り巡って辿り着き、そろりと扉の前に置こうとした

そのとき




「あー!大倉さんのお見舞いですか?それでしたら入ってもらっても構いませんよ!!」



と、気を使ってくれたのか大きな声で看護師さんに声をかけられた。


俺は、あ、ああ的ななんとも愛想のよくない返しをしてしまう。
出来ればその大きな声はやめて頂きたい。




ガラガラ




ほら。
案の定、中の人が気づいたみたいで扉が勢いよく開かれた。



「あ、渋やーーん!」

「え!すばるくん!?」




いらっしゃいとでも言うようにヤスが扉を開けてくれる。
俺は部屋の前から一歩だけ足を踏み入れて、ヤスに袋を渡す。



「これ、大したもんやないけど」


大倉の方さえ見んと渡してまう俺はほんま可愛くないし、かなり不貞腐れてる気がする。


でも、なんか、



嫌やったんや。






自分でも何がどうとか分からんのやけど、


大倉とヤスが楽しそうに話してる中に入っていくのは嫌やった。

もやもやした。

腹痛いんちゃうんか!って腹も立った。




「え~渋やんめっちゃいろいろ買ってきてくれてるやん!」

「ほんま?すばるくんありがとう!めっちゃ嬉しいんやけど…」



ヤスが袋を大倉に見せて、覗いた大倉はそのまま俺を見つめて微笑んできた。
すっごい嬉しそうに。
犬みたいな顔で、笑ってくる。




そんな大倉に片手あげて、




「ん、じゃあ、まあ、それだけやし」



って、少し冷たく返す。
そんな俺に大倉は慌てて俺を引き止める。




「待ってよ!もうちょっといてほしい」



ヤスもそんな大倉に笑って、



「渋やんいてあげて!俺もう仕事あるし出なあかんから」




気を、使われたんかな?



「ん、じゃあまたね」


そう考える間もなくヤスは鞄持ってスーッと横を通り過ぎる。
その際に俺の背をトンと押して病室の扉を閉めて出て行った。




病室に入った俺は立ちすくむ。

別に何かしに来た訳でも、言いたいわけでもない。

ただ、差し入れだけ持ってきただけやのに。
なんでこんな嫌な気持ちになるんやろう。





「すばるくん、こっち来て」



「いや」



即答。
大倉のさも当たり前のような顔が嫌や。
俺が行くと思ってんのが嫌や。


嫌やのに



長い腕で引っ張られる。




「力強すぎっ…」


「すばるくんが軽いだけや」



思いっきり引っ張られてベッドにダイブしてしまった。
大倉は嬉しそうに俺で遊んでいる。




「俺がおらんくて寂しかった?」

「別に。みんなおるし」


「じゃあ、なんでそんな顔してるん?」





大倉に言われても、今俺がどんな顔してるかなんて分からへん。

嫌な顔してるんかな。



「俺は、すばるくんに会いたくて仕方なかったよ」


「嘘つき」


「なんでよ!!」


「俺おらんくても楽しそうやったやんか」





ボソッと呟いたのに大倉には聞こえたみたいで満面の笑み。
気持ち悪いほどの笑顔でギュッと抱きしめられる。



「なんなん、すばるくんほんま可愛いんやけど!!」

「…るさい!」


「ちゃうで?ヤスとはすばるくんのこと話してたんやで!」



俺のこと?

なんで、、俺のこととか話すことないやろ。むしろやめてくれよ。




「だってすばるくんのオーラスどんなんやったかな?とかさ。気になるやん」



「ああ、そう」


「めっちゃ可愛かったって聞いたんやけど!!俺の服とか着たんやろー?もーーー、めっちゃ見たい!!」



抱きしめる力を強めて大倉はそのまま想像の俺と戯れられてる。
俺はそんな大倉を引き剥がすことも出来ずにただされるがまま。

そんな大倉の大きい手が俺の身体から離れて視線が重なる。



「でも、やっぱオーラス出たかったなあ」


「………しゃーないやん」


「まあ、自業自得なんやけど。でも、ちょっとでもすばるくんの可愛いとこ他の人に見られたんは嫌や」


「……は?」



何言うてんの、こいつ。
真面目な顔して語ってくる大倉に俺は怪訝な顔をする。



「ヤスもめっちゃ可愛かったって言うてた。すばるくん一生懸命やった、って」

「そりゃあ、まあ」


「そんな姿を俺のおらんとこで晒したんやで?ありえへんわ」

「そんなこと言われても……」



ほんまに嫌やったんやろう。
大倉は俺のこと見て悲しそうな顔をする。





たぶん、


大倉は真面目なやつやから、


オーラスに自分の責任で出れへんかったことも悔やんでる。




ずっと責めてる。




みんなに迷惑かけたって。

ファンのみんなにも悲しい想いさせたって。






「…らしくない。大倉は笑ってな大倉じゃない」


「………?」


「ファンのみんなもそう思ってる。お前の大好きな俺もそう思ってる!」





少しだけ声を張って大倉に伝える。
すると大倉が少し驚いたように俺を見つめ返してきた。




「すばるくんも思ってる?」


「ずっと思ってたよ。大倉の笑い声がないライブは寂しいって。お前の姿探してまう自分が情けないって….」




大倉の腕に抱きしめられたまま呟く自分は、大倉より年上のはずやのにひどく弱く思えた。

泣きそうになって、胸に顔をうずめる。




「ごめんな、すばるくん」


「…………」



「俺、こんな時やのにすっごい嬉しい。めっちゃ不謹慎やけど、すばるくんが必要としてくれたことが嬉しい」




ポンポンと背中を叩いてあやされて、
大倉の温かい体温に安心する。



「でも、もう二度とそんな想いさせへんから」



「……ん」




「すばるくん、俺を信じてほしい」



そう言って笑った大倉の顔が何より優しくて、




「………ん、約束な」





俺は小さく笑みをこぼした。













…………………………

おまけ。





その頃の病室前。


「ヤスが渋やんいるでーって言うてたけど」


「いや、まあ、ほんまにその渋谷さんここにいるみたいやけど」



困った顔の横山と村上が腕を組んだまま立ち尽くす。




「大倉はもうちょっと俺らのことも考えとけよな」

「見舞いくるかもとか思っててほしいわ」


そのまま2人で顔見合わせて苦笑する。




「ヒナどうする?」


「そやなー、メールだけいれとこか?」


「その方がいいかも。今入ったらすばるが怒りそうや」



それだけ静かに話して2人は少しだけ楽しげに踵を返し歩き出す。

その前には明るく手を振って向かってくる丸山と錦戸もいたが、横山と村上が困ったように微笑んで二人を引き止める。



「見舞いはもうちょい後にしよか」


「なんや、まだ寝とるみたいやしな」




それだけを伝えて2人は不思議そうな丸山と錦戸を連れて病院を後にした。





end

大倉くん退院おめでとうございます。


















  1. 2016/01/28(木) 00:05:29|
  2. 倉すば
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アイのカタマリ∞倉すば

.




むかつく。

あんなにベタベタして、笑顔向けられてデレデレして、好きやとか目の前ではっきり言うてるマルに俺はイライラしてる。


マルがどうやとかそんなんじゃなくて。


すばるくんにそういう事するから腹立つんやけど。




すばるくんは俺のやのに。

ぜんっぜん俺のって感じがせえへん。



ジッと睨むように2人を見つめる。

すばるくんは全く気づきもせえへんし、マルはすばるくんに夢中やし、
こんなことしても意味がないって分かってんのにやってしまう。




「大倉、顔怖い」


「……………だって。俺は悪ないよ」




隣に座ってた横山くんに苦笑いされる。




「気持ちは分かるけど、もうちょっと大人になってもええんちゃう?」


「わかってるよ。でも、嫌やん。あんなに仲良くせんでもええと思わん?」


「あれは今に始まった事とちゃうしなあ~」


横山くんは2人を見て笑ってる。
楽しそうにじゃれてる2人が可愛くて仕方ないって顔やなあ。
その視線さえ俺にとっては気に食わんのやけど。


「大倉って独占欲凄かったんやな」


「……は?」


「今も俺のこと凄い目で睨んどったで」



ああ。
確かに横山くんのことは睨んでしまったかもしれん。

でも別に、独占欲はそこまでやと思う。


何事にもそこまで執着する性格ではなかったし、諦めるんとかも早い方やとは思ってる。



でも、



「すばるくんにだけ、かな」



俺の言葉を聞き取って、横山くんは驚いたように俺を見やった。


「お前、本気なんやな」

「冗談で男と付き合えへんよ」

「まあ、それもそうか」


横山くんは俺の頭をポンと撫でて嬉しそうに笑う。



「でも、すばるのことそこまで想ってくれる奴がいてほんまに嬉しい」



その顔がほんまに嬉しそうで、俺はなんとも言えない顔でそっぽを向く。


俺の方が知ってる風な横山くんにも腹が立つ。
確かに昔のこととか俺よりは知ってるはず。
でも、今はちゃう。

もう、俺のすばるくんのはずや。


やのに、すばるくんはいっつも無防備で、俺がいるって知りながら寄ってくる人が多い。


ほら、言うてるそばからまた増えた。





「渋やーん、さっきの曲のことやけどな」




嬉しそうに寄っていくヤスの姿を捉えて溜め息が溢れた。

横山くんのいうように大人にならなつきあって行かれへんのかもしれん。

いちいち気にしてたら身が持たへんわ。




俺は立ち上がってソファへと移動し寝転がる。

もう考えんのやめて寝よう。


眠いからイライラするんかもしれん。


起きた時には笑顔ですばるくんと話せるかな。











______________________________





んーーーーーっ


伸びして起き上がる。

何分くらい寝てたんやろ?

あたりを見渡して目に入ったのは、




「…亮ちゃん?」



亮ちゃんがパソコン触ったまま視線だけをこちらへと向ける。



「起きたか?」

「…ん。あれ、みんなは?」

「撮影中。俺とお前ももう少しで呼ばれんで。その顔直しとけよ」



そう言われて俺は鏡を見やる。


そんな眠そうな顔しとる?

髪の毛とかはあんま崩れてへんけど、その表情は確かに良くなかった。



何これ。

すっごい変な顔。




「疲れとるん?そんな悲しそうな顔して」


「いや、寝起きやし、かな?」


「起きて俺やったから?すばるくんが良かった?」



亮ちゃんが楽しそうに笑う。
そんな亮ちゃんに俺も困ったように笑った。



「そうなんかな。俺ってこんな顔するんや」



弱い俺に亮ちゃんが首を傾げる。



「お前さ、分かってないようやから言うけど、顔にめっちゃ出るタイプやで」


「……え」



指差され、ビシッと指摘されて戸惑ってしまう。

そんな出てる?
俺って分かりやすい?

みんなよりはマシやと思ってた。



「ほんまズルいわあ。みんなのすばるくん独り占めして、まだ求めてるんか?」


「いや、だって、独り占めとか全く出来てないし」


「付き合ってるって形だけでも羨ましいんやけど。なんならそのポジション譲って欲しいくらい」


「それは!……あかんっ」




思わず前のめりに叫んでしまった。

亮ちゃんとの距離が近くて自分でも焦る。
やのにそのまま胸倉掴まれてもっと近い距離で囁かれた。



「すばるくん悲しませたら許さんから」



それだけ言うて亮ちゃんは楽屋を後にする。


その背を見届けて、俺はその場に立ち尽くした。





ああ、そうか。

亮ちゃんも本気なんや。
きっとマルとヤスも大好きで、横山くんや村上くんだって大事な人取られた気分なんかな。



ボーッと考えて窓の外を見つめる。




何やってるやろ、俺。








「………大倉?」





俯いてきっと暗い顔した俺に掛けられた声に反応する。

ゆっくりとした動作で顔をあげて、楽屋に戻ってきたらしいすばるくんを見つめる。



「どうした?撮影行かなあかんで」



近づいてきたすばるくんを見つめたまま、すばるくんの腕を掴む。

掴まれたすばるくんは逃げることもなく、俺と視線を合わせてくれた。





「すばるくん、」



「…………なんやねん、変な顔して」







好きや。




グッと掴んでた手に力を込めるとすばるくんは困った顔で眉を顰めた。

でも、何も言わんし、手を払うこともせえへん。



そんなすばるくんに俺は




小さく苦笑した。






「ごめん。俺はほんま子供やな」



「……大倉?」



「すばるくんが好きすぎて周りが見えてへん。独占したくて、そればっか考えてる」




ソッと手を離して抱きしめる。
優しく、壊れ物を扱うかのように抱きしめると、すばるくんの身体はすっぽり埋まってしまった。




「でも、すばるくんはみんなのすばるくんやねんな。俺のやけど、俺のじゃない。独占したいけど、それはすばるくんが困るだけやから………」



「……………」



「もっと大人になる。だから、嫌いにならんとってな」







ギュッと包み込むように抱きしめて、顔を肩に埋める。


楽屋でこんな事したらすばるくんは怒るかもしれんけど、今だけは許してほしい。

今が過ぎれば、ちゃんと大人になるから。


だから……………








「…ふざけんな」



「…え?」





思わず聞こえた言葉に俺は顔を上げる。

上ずった声で反応してしまったけど、今のは間違いなくすばるくんの声やんな?





「俺は俺のや。誰のもんでもない。勝手なこと言うな。みんなの俺ってなんやねん。お前が大人になれるわけないやろ!」



「………いや、あの。すばるくん?」





それだけ言うて俯いたままのすばるくんに俺は慌ててしまう。

思いも寄らない反応にどうしていいか分からん。




「…………俺の気持ちは、どうなんねん」




「…………っ」




「俺はお前が好きや。だから、俺はお前のもんでええんちゃうんか?勝手に決めて勝手に反省すんな!」



「…………いや、ごめっ」




「大倉は、俺がみんなのでもええんか!?」







そんなん、


決まってるやろ。





「いやや!」




嫌に決まってる。

嫌やからモヤモヤしてたんや。

ずっとそればっか考えて、そんなんじゃあかんって言い聞かせて、ずっと我慢してたのに




なんでそんな嬉しい言葉ばっか言うてくれるんや。






「好きや。すばるくんが好き」



「知ってるわ!」



「俺以外とあんまり仲良くせんとってほしい。俺めっちゃ妬くねん。自分でもこんななるって思わんかった!すばるくんのこと独り占めしたいなんか、そんな子供みたいなこと思うんやで…………最悪やろ!?」




一気に思ってたこと伝えて、

俺の顔が必死すぎたんか、



すばるくんは噴き出すように笑った。




「最悪やなんて思わんよ。それだけ俺のこと好きなんやろ?」



「うん。ほんまに、気持ち悪いくらい好きやと思う!」



「やったら、俺にとっては嬉しいはずや」





満面の笑みを向けられて、


可愛すぎて、



俺は抱きしめる腕を離したくなくなった。




こんな顔誰にも見せたくない。



俺だけのすばるくんでいてほしい。







でも、たぶんそれは難しい話で

俺もすばるくんもそれは分かってるはずやのに


今なら簡単なことなんかな、って思えてしまう。






「なあ、大倉」



「ん?」








「俺は帰るから、あとは宜しくな」





は?

すばるくんの言葉に俺は少し考えて周りを見渡した。


周りには、楽屋に戻ってきたメンバーが各々で待機されてて

目が、明らかに据わってらっしゃる。





「ちょ、すばるくん!」



「おつかれさまでしたー!」




みんなに笑顔で挨拶して出て行った俺の愛してるすばるくん。

そこに残された俺はもう既に村上さんに首根っこ掴まれて
笑顔を向けられている。




「どういうことか説明してくれるか?」





もしかして、


村上くん何も知らんってことないよな?




チラリと横山くんに助けを求めるが、手を合わせてゴメンのポーズで遠くに逃げる姿が見えた。


言うてないんや。


ああ

これ、終わったな。







それから数ヶ月間。


俺はすばるくんと二人きりで会話する事さえ許してもらえなかった。





end

  1. 2015/08/13(木) 15:40:48|
  2. 倉すば
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好きになってた∞倉すば

.





正直、俺はこの人が苦手やった。








気が合わへんわけやない。

けど、何考えてるか分からんし、なんかもうめちゃくちゃやし。

みんなが許してるから、たぶんこれでいいんやろって思ってたけど、ふと一人になって彼を思い浮かべたら、やっぱなんか違うな、って納得いかん日もある。




かといって嫌いかと聞かれればそうでもない。





ただ、馴れ合う関係にはなれんかな、って…
距離は大事かな、って…
きっと向こうもそんな感じなんやろ、って勝手に思ってた。




…………渋谷すばる。






彼を見てると、心がざわつく日もある。







「ヤスは…好きやんなあ、」

「えー?何急に…」

「…すばるくん。好きやろ?」



俺の言葉にヤスは俺の顔を見つめたあと、少しだけ考えて頷く。



「好き、やな」

「うん。好きそう。懐いてる感じ」



ぼーっとヤス見て、そのまま視線を天井へ。
知ってた。
ヤスがすばるくん大好きやってこと。
でも何でかって理由までは分からんから、改めて質問してみたかってん。

でも、やっぱ直球の答えを聞いてしまうと、俺が関係なくても恥ずかしい。
真面目に答えられたことで余計に照れてしまう。



「え、てゆうか何で急に?」

「あー、うーん、特に理由はないねん。ただ、確認しただけ」

「あ、そう。確認されたんや」


楽しそうに笑ってる。
すばるくんのこと考えとるんかな。
幸せそうやなあ。
好きな人がいるってこんな感じなんか。
例えそれが誰であっても、報われなくても、きっとヤスやったらこうやって笑うんやろう。

そんな想ってもらえるすばるくんが一番幸せ者やで。




そんなすばるくんは楽屋の隅でぼーっとしてる。
音楽聴いとるんかな?
イヤホン外す様子もないし、そのまんまの体制でぼーっと……


あ、寝てるんか。




「すばる観察?」

「あ、信ちゃん…」

突如現れた人物に多少驚きつつ、俺は話出した。


「すばるくんってああやって寝るんやな」

「おー、お前みたいに熟睡はしとらんやろうけどな。たまに寝とる。疲れやすいみたいやで…」


これまた優しそうに微笑まれて何とも言えない気持ちになった。
みんな、すばるくんの話したらこんな顔なるんや。
今まで気づかんかったかも。



「なんか、すばるくんって凄いんやな」


「へ?まあ、そりゃあ、凄い奴やけどな。めちゃくちゃやし」



うん。
めちゃくちゃやけど。
俺の思い描いてたジャニーズという理想を全て崩してしまうけど。
なんか、許せるかも…って思えた。





収録中は真面目に仕事してる。
みんながふざけてても関係なしで、真剣な顔。

音楽が好きやから、歌が好きやから、
この時間が大事なんかもしれん。

あんまり煩いと怒られてしまう。


「丸ちゃんもさすがに静かやな」

「えー…だって嫌われたないもんなあ」

「ははっ…すばるくんに?」

「うーん。こういう時は真面目な方がええやろ?」


まあ、仕事中やしな。
真面目なんが普通やと思うけど。
でもつまらん。

丸ちゃん静かやと笑うこともないし。
みんなもなーんかすばるくん中心で真剣やし。
少しくらい崩したいのに難しいなあ。




そう思ってたらすばるくんが面白いこと言うて、場が和む。
うわ…
すばるマジックや。


「みんな、笑ってる」



メンバーだけじゃなくて、スタッフさんも。
もちろん俺もウケてしまって、どんどん巻こまれていく。

これが渋谷すばるの力。
能力といっても過言じゃないよな。








収録後。
楽屋の空気は一気に穏やかになる。
今日の仕事も終わりやからか、みんなに自然な笑顔が戻る。

そんな中でみんなでご飯でもいく?みたいな話になるんやけど、来るのは全員じゃなかった。
俺は、どっちでもいい派なんやけど、すばるくんは断った。

いつもそう。
みんな行こうや!みたいに亮ちゃんが言うても、すばるくんが乗り気じゃなかったらあんまり進まん。


ほんまに自分の意思が強いというか、そういうのが苦手、もしくは嫌いなのか。
考えても答えは見つからず帰ろうとしてるすばるくんを引き止めた。






「すばるくん!………は、予定があるん?」



なんてこった。
どうしたらいいか分からんくて、なんや意味のない質問してしまった。
それでもすばるくんは首傾げてこちらを見てくる。
その顔はただただ不思議といった顔で、俺も冷や汗が止まらない。


そこに何をどう理解したのか分からない亮ちゃんが、


「あ、大倉ー!すばるくんとご飯行きたかったんやろ!?」

とか楽しそうに言い出すものやから、え?と思わず声が裏返る。

へえ。そうなんや。

とか横山くんにも念押しされて、それで違うわ!とも言えずに……


「そ、そうやねん!どうしても…」


なんて、返してしまった。
俺はなんてアホなんやろう。
楽屋の空気もちょっとだけ固まった気がするのは、俺が気にしすぎてるせいもあるんかな?


ちなみに目の前のすばるくんも大きい目をさらに開いて俺を見てくる。


ちょっとした沈黙が物凄く長く感じて、俺はグッと目を閉じた。
どうか次に目を開けた時には、すばるくんはこの場を去っていますように………





ソッと………
祈るように閉じた目をゆっくりと開く。


ドラマでよくあるような主人公の気持ちになったのに、開いた目の前には相変わらずすばるくんがこちらを見つめていて、

優しく微笑んでくれた。





うわ。







柄にもなく、ドキッとしてしまった。







その笑顔が綺麗で、俺は意思とは反して吸い込まれそうになる。
その間も時の流れは遅くて、そのまま一歩どこかへ踏み外しそうになったのをヤスが止めた。



腕をグッと引かれて我に返る。





「……大倉。渋やん困ってるから」

「…え、ああ。ごめんっ」



慌ててすばるくんから手を放すと、すばるくんはそのまま「ええけど…」ってそっぽ向いてもうた。

あれ。
さっきまでの笑顔はどこへやら。


「ごめんな、大倉。気持ちは嬉しいけど今日は帰る」


さらっと断って、俺は断られて、すばるくんは楽屋を後にした。
残された俺はぼーっと扉を見つめ、隣にいるヤスを見下ろす。
ヤスも同じく扉見たまんま寂しそうな目をしてた。

俺はこの感情を知ってるはずやのに、あえて知らん振りしてしまった。

見てないって言い聞かせるように。







それからも俺はドラマ撮影の合間にメンバーと仕事して、忙しい毎日を送ってた。
いつもと何ら変わりない毎日。
そのはずやったのに、
何かが少しずつおかしい気がする。




「あー、疲れた。大倉はすごいなあ。ドラマと併用とかありえへん」

「あ、うん。でも楽しいよ」


笑ってるすばるくん見ると、心が癒される。
俺に笑いかけてくれたー、って自然と綻んでしまう。
そんな自分が気持ち悪くて、パンッと頬を叩いたりするけど意味ない。


伸びして寝転ぶすばるくんに自然と微笑んでる自分がいて、
なおかつそれ見て可愛いなあ、とか思ってしまってて、
俺はいつもハッと思い出す。


おかしい。
明らかに前のすばるくんを見る目と違う。
自分のことやのに、自分が全く分からん。だから困る。


可愛いって、なに?



男に、年上に向かって。
可愛いはないやろ。

でも、何度見ても可愛いって思うんやから…
それは間違ってないんやろ。







天井見つめて考える。
俺は、この人が苦手やったはずや。

何考えてんのか分からんし。
もう全てがめちゃくちゃやし。
わがままで頑固やし。
振り回されるし。
でもメンタル弱いし。

言い出したらキリがないくらい嫌な部分とか挙げれる。





……でも。
いい部分は、もっと挙げれる。






語れへんほどにある。




ヤスの視線を追いかけるとやっぱりすばるくんで、丸の視線追いかけてもやっぱりすばるくんで、
……誰見てもすばるくんで。




みんながみんなすばるくんの虜で
そんな俺もきっと
すばるくんで。







ああ。
苦手なはずやったのになあ。



そんなめちゃくちゃなすばるくんが、

好き、なんや。








「なあ、すばるくん」

「……ん?」



好き、になってた。




いつの間にか。
いつからか。
そんなもん分からんけど、納得したら気持ちは高まる。





「今度さ、……俺と遊んで」

「…大倉、と?」



不思議そうに見上げられて、俺は真っ直ぐ見つめる。
俺はずるい奴かもしれんけど、すばるくんが欲しいから全力で体当たりしたい。
譲りたくないって思ったから。
たとえメンバーでも、この人を渡したくない、って。思えたから。



「ん。2人で遊びたい」

「え…みんなでじゃないん?」

「あかん?」

「いや、珍しいから…びっくりした」


びっくりした。
そう言ったすばるくんの顔は本当に困った顔してて、あ、困らせてもうたんかな?って心配になる。
でも。
今更ここで引けるわけもないやろ。


お願い。



「すばるくんが…いつも行くお店、教えてくれへん?」

「……お店?」

「古着屋さん。お気に入りのとこあるんやろ?一緒に、連れてってーや」


軽い口調で言えば、きっとすばるくんも悩むことはない。
すばるくんが目当てなんじゃなくて、古着屋さんが目当てってことにすればいい。
その方がすばるくんの為にも、何より俺の為にもいいと思うから。


俺の言葉にすばるくんは少し考えたあと、ゆっくりと笑ってくれた。
大きい目がトロンと閉じられてくしゃりと歪む。
その一生懸命な笑顔が可愛いとさえ思うんやから、重症。



「古着やったらなんぼでも連れてったる!」

「まじで?ありがとう、すばるくん」



嬉しいと、心から叫ぶ。
俺が思う理由とは全く違っても、この際どうでもいい。
2人の想いが違っても、一緒に居られる時間が少しでも増えるなら俺は嬉しいと思うよ。


今更気づいたこの気持ちに、これからはもう嘘はつきたくないから。
今まで騙してきた自分自身に、少しでも幸せが訪れるなら、俺はそれ以上何も求めへんから。



辛いって思うけど。



気づかんかったこの期間の方が今思うと辛いから。



無邪気に笑ってくれるすばるくんは、きっと俺のことをメンバーとして大事に思ってくれてる。
1人のメンバーとして、ドラマーとして、掛け替えのない存在とさえ思ってくれてるやろ。

そう思えば思うほど心は痛むけど、俺はそれでも笑ってほしいから。
臭いかもしれんけど、その笑顔が俺に向けられるなら、自分の想いくらい隠すことはできる。



「すばるくん優しいなあ」

「いや…大倉が古着に興味持ってくれたことが嬉しいから」

「そっか。うん…大好きや」

「………古着?そんな好きなん?」

「うん、そう。そんな好きになってた」




2人並んで歩くと身長差のせいかすばるくんの仕草がよく見える。
キョロキョロしたり、笑ったり、考えたり、困ったり。
上から見下ろし過ぎたら怒られそうやけど、今だけ…こうして見つめさせて。



メンバーとして、友達として、これからも傍におってほしい。
俺はワガママやけど、すばるくんの為なら我慢だってできるよ。


「大倉と古着屋さん!楽しみやなあ」


うん。
めっちゃ楽しみ。

きっかけなんて何でもいい。
それこそ理由なんて何でもいい。

すばるくんが少しでも俺のことを意識してくれますように。



小さく願って、
……また一歩踏み出した。
隣で大きな一歩を踏み出した俺に、
すばるくんは真似してついてくる。

そんな些細なことさえも嬉しくて、俺はくしゃりと笑顔を向ける。



愛しい気持ちをひた隠しながら。







end
  1. 2014/02/13(木) 03:10:51|
  2. 倉すば
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