FC2ブログ

妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

ONE,ever since∞倉亮

.








「…………で、それで亮ちゃんがヤスの代わりに俺とご飯?」


「………ん。別に、来んでも良かったやろうけど、お前に悪いやん。章ちゃんが大倉誘ってもうとったから…」





そう言ってお酒をグイッと飲む亮ちゃんに俺は気づかれないように笑う。
声あげて笑ってまうと亮ちゃんの癇に障るやろうから。




「律儀やなあ。…そういう理由があるなら断られても怒ったりせんのに」


「まあ、そうやけど。俺が大倉の立場やったら、気になってしゃーないから。…こんなことがあったよ、って説明も兼ねて」





少し考えながら話す亮ちゃんに、俺も納得して頷く。
確かに。
あんな電話があって、そのまま切られたら気になってしゃーないかもな。怒鳴り声まで聞こえてたもんやから、心配もしたし。


それが亮ちゃんの声となればわけが分からんくて、喧嘩でもしたんかな?って慌ててまう。





「……思ってたより、元気そう?」


「俺?…そりゃ、辛いよ。だってこんなにすばるくんのこと想っとるんやで?想っとんのに譲るとか意味わからん」






「そっか。俺の前やし、我慢しとるんや」


「…我慢とか、そんなんやないけど。カッコ悪いやろ」




じゅうぶんカッコいいと思うけど。

好きな人のために身を引けるなんて、なかなか出来んよなあ。
俺は無理。
自分の気持ちをすべて優先してしまう性格やから、相手の為とかなかなか考えてられへん。



「大人やねえ」


「アホか」




感心したように背凭れに体重預けて首を振る。
そんな俺に亮ちゃんは照れ臭そうに笑ってくれた。


でも、
その顔はやっぱりどこか辛そうで、我慢してるんかな?って気になってしまう。


このご飯の相手が俺やなくて、村上くんやったらどうやったんかな?
横山くんやったら?
先輩やし、相談して、素直に悲しんだりするんかな。
丸やったら、優しさに甘えたりするんかな。



そう考え出すとキリがないのは分かってるけど、どうにも年齢という壁が邪魔だと感じてしまう。
仕方ないのに。
そんなこと、別に亮ちゃんは気にしてないかもしれんのに。




「おい。なんで大倉が暗なっとんねん」

「え…暗くは、ないけど」





亮ちゃんに下から見られて、少しだけ笑われた気がした。
ちょっとした年下扱い。
普通のことやのに今は嫌な気持ちになってしまった。
俺じゃ頼りないんかな?って。



「ごめん、大倉」

「なんで?」

「こんな失恋話されて、楽しいわけがないよな。何をグループ内恋愛しとんねん、って思うよな」


それは、別に…
そこまで出ても先は言えんかった。
確かにこの話を聞かされても気持ち的には楽しいもんやない。
でも、亮ちゃんとこうして飲めてる時間は俺にとって大事な時間やと思う。
2人でゆっくり呑むなんてなかなかない事やから。




「…明日も早いやろ?帰ろか」


「え、いや。俺は大丈夫やで」





俺の言葉を最後まで聞かないまま亮ちゃんはお会計を済ましている。
置いてけぼりな俺は目の前のお酒を一気に呑み干して、ゆっくりと亮ちゃんについていく。




「タク拾って帰れよ~」

「…亮ちゃんは?帰らんの?」


「帰るよ。歩いて帰ろうかと思って」

「やったら、一緒に帰る」





言い切った俺に亮ちゃんは目をパチクリして見てくる。
変な奴とでも思われてんのかな。
それとも、困ったやつって呆れてんのか。



「ええけど、大倉歩きたいん?」

「歩きたい!めっちゃ!」



俺の勢いに亮ちゃんは笑ってくれた。
なんなんお前、ってお腹抱えてくれた。
それと同時に亮ちゃんの目が赤いことに気づいた。


まだ涙我慢してるんや。
辛いのも我慢させて、俺は何してるんやろう。





「亮ちゃん、泣きたかったら泣いてもええよ。夜やし、誰もおらん」


「泣かんよ、俺は」



声めっちゃ震えてんのに、いつまで強がるつもりなんやろ。
何がそこまで亮ちゃんを縛り付けてんの。

大人になるとか、男らしさとかがそういうものなんやったら
俺はいらんと思う。
自己主張して、喜怒哀楽を自由に出せたほうがよっぽど人間らしいから。


昔、亮ちゃんが俺に教えてくれたんやで。




「…泣きたかったら泣いてもええ。怒りたかったら怒ってもええ。けど、それ以上はくよくよすんな。その分がんばれ!………って」


「いつの話してんねん」


「覚えてるんやったら、出来るはずや」




ちょっとした沈黙。
亮ちゃんは下向いたまんま微動だにしない。
泣いてんのかな。
心はずっと、苦しいんかな。




「…ふざけんな」



心配して近づいた俺に、亮ちゃんは声を張る。
泣いてるのかと思いきや怒ってる亮ちゃんに俺はびっくりして後ずさる。



「…お前に分かるわけないやろ。なんやねん、…めっちゃ辛いよ。ずっと好きやってんから!章ちゃんよりもっと前から大好きやったんや!…憧れなんかやない、愛おしいと思うようになって……守りたいって心で誓った」


「……………うん。知ってるよ。亮ちゃんがすばるくん好きなことはみんな知ってる」


「……そうや。みんな知ってた。だから、すばるくんは俺にどう接したらいいか分からんかったんや。それも全部わかってた。だからこそ辛かった」


顔を歪めて話す亮ちゃんは痛々しくて、いつもの亮ちゃんと違ってた。
これがきっと、本音をぶつける弱い亮ちゃんなんやろう。
俺は嬉しくて思わず笑ってまう。



「なんやねん。可笑しいこと一つもないやろ」


「ごめん。可笑しいわけやなくて、嬉しくて」


「俺の失恋した話が?嬉しいって?」


どんよりした空気で俺を睨んでくる。
そんな亮ちゃんに俺は慌てて否定する。




「そうじゃなくて、俺に本音を話してくれたことが」

「はあ?」

「亮ちゃんの想いをぶちまけてもらえた気がして。年下の俺相手に我慢せず語ってくれて…」



俺の嬉しそうな顔に亮ちゃんは眉間にシワを寄せる。
面白くない、と目で訴えてるようで
俺もヤバイかなと目を泳がせる。



「……帰る」

「あ、待って亮ちゃん!俺も」



「……ごめん。情けないな」

「なんで?亮ちゃんはいっつも我慢しすぎやねんで。だからこれで良かったんや」




立ち止まらず歩く亮ちゃんの背中がどこか寂しげで、
俺はただ、受け止めることしかできんかった。


何を言っても正解ではないんやろう。
きっと、
どんな言葉も今の亮ちゃんには届かんのかもしれん。

でも俺の素直な気持ちだけは聞いてほしい。

嘘じゃないこの気持ちだけは
伝わればいいな、って願いを込めて一息つく。






「俺は、今日来てくれて嬉しかった」



「…………ん、そっか」



「亮ちゃんと向き合えた気がして、ひとりで舞い上がってる」



「………………おう」



「すばるくんのことは残念やったけど、………俺は良かった、って思ってる」



「…はあ!?」



思いっきり勢いよく振り返った亮ちゃんの目を見て緊張が高まる。
怒ってる。
そりゃあ、失恋したことに喜ぶなんて怒るのは当たり前や。
でも、こんなこと言うてもうたからにはここで終わるわけにはあかんやろ。







「ごめん。勝手なこと言うて。でも、聞いてほしい!」




「…なんやねん」





「………俺じゃ、ダメかな?」







言い切った俺はきっとめっちゃカッコ悪い。
震えて泣きそうで、そんな顔で訴えてる。

でも、
亮ちゃんが教えてくれたんやろ。


素直になれ、って。
喜怒哀楽を表に出したらええ!って。

だから
こんな時やけど
こんな時やからこそ
自分の気持ちには嘘ついたらあかん気がして。




「お前、本気なん?」


「え、うん!めっちゃ本気やで」




立ち止まってため息をつきながら話す亮ちゃんに俺は頭が上がらず、目をぎゅっとつむってしまう。
怒られるんかな。
こんな時に、って。




「アホやろ」


「…かもしれん」


「でも、嬉しい、よ?」


「…ほんまに?」




照れて笑う亮ちゃんが可愛くて、
俺も満面の笑みでガッツポーズしてしまった。



こんなこと
言うつもりなんて
言う勇気なんて
全くなかったのに…

言って良かった。


自分の背を、自分で押せて
こんなに嬉しいことってないやろ。







「はよ、もう帰んぞ」


「……ええ!?返事は?」


「図々しいわ。今の俺はすばるくん一筋や。章ちゃんが泣かしたりでもしたらすぐ奪いに行ってやる。ただ、……あとはお前次第やろ」





それだけ言うて前を歩く亮ちゃんはやっぱりカッコよくて
俺なんかよりずっとカッコよくて
俺はまた惚れ直してしまう。


すばるくんを好きやって話す亮ちゃんの言葉は真実やし、
今なんか言うて振り向くような簡単な男じゃないってのも分かってるつもり。

でも、こんな機会でもないと言えへん気持ちやったから
こうして今日がんばれて良かったと思ってる。



ただ、
俺もそこで満足できる男ではないし
自分に正直な性格やから
諦めるつもりも
亮ちゃんと誰か他の人との幸せを願うつもりもない。



俺が好きなのは亮ちゃんで

幸せにしてあげたいとも思ってる。




「亮ちゃん。たぶん俺しつこいけど、がんばるから……待っててほしい」



「おう。せいぜい頑張れよ」





そう言って笑う亮ちゃんは


俺の好きやと思う亮ちゃんで、




これからも

ずっと傍で見守りたいと思うような笑顔やった。




end
スポンサーサイト



  1. 2014/06/19(木) 23:00:35|
  2. 倉亮
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

kiss for xxx∞倉亮

とあるコンサートのMCでのこと。
誰発信かは思い出せないけど、なんでこんなことになったんやろうってめっちゃ落ち込んでる。
落ち込み真っ只中の大倉です。

はあ。
何度目やろうか。
コンサート後にこんな憂鬱な気持ちなるなんて。誰のせいや。
ほとんど俺の右側にいる2人のせいやな。ほんまに。横山くんと丸のせいや。


元を辿ればMCの最中、誰とやったらキス出来るか?…そんな話題でみんな盛り上がってた。
お客さんも何が面白いんか、野郎同士のキス事情でキャアキャア言うてる。
なんやこれ。面白いんか?

「そういや、大倉って誰ともないやんな?」
「えー、そうですね。誰ともない」
「ヤスも?」
「いや、仲いいからってちゅーしないでしょ?」

横山くんの質問に俺は冷静に答える。
だってそれが普通やんか。
みんなキスした事あるとかおかしいやろ。しかもメンバーで、男同士って。

それやのに横山くんはまだ振ってくる。

「俺が見たいんは、どっくんと大倉かな」

は?意味が分からん。
なんでお客さんも喜ぶねん。
なんやねん、それ。そんなキスシーンが好きなんか?

「いや、しないですよ?」
「ええやん、ちゅー」

ちゅーちゅー。
会場からは横山くん発信のちゅーコール。俺は思わず会場を睨んでしまう。
いや、だって、理不尽やろ。

そんなノリいらんって。

こんな空気の中、みんなに見られながら、なんで亮ちゃんとちゅーなんか…


「さっきから大倉が目合わしてくれへん」


!?
思わず亮ちゃんから目を逸らしてしまっていたようで、亮ちゃん本人から指摘されてしまう。
なんでなん?亮ちゃんはしたいの?

頭がパニックや。
ちらりと見た亮ちゃんの顔は、わざとかもしれんけど物欲しそうでめっちゃ誘われてる感覚。
恥ずかしすぎて顔が熱くなるのが分かる。きっと今の俺ほんまダサい。


「ちゃうやん!亮ちゃんが嫌とかそんなんじゃないって。男同士はおかしいやろ!」

声を荒げても誰も味方にはなってくれへん。横山くんが会場を上手く操ってしまう。腹立つわー。

腹立つって……
そんなん思いながらも亮ちゃんの顔が頭から離れへん。
変な気持ちになってしまう。


そんなモヤモヤと戦ってたときに村上くんの怒声でその話題は終わり、次の曲紹介へと変わっていった。

その時に見た亮ちゃんの顔は何事もなかったかのようで、俺は少しだけ残念というか、寂しさを覚えてしまった。

いや、それが普通やんか。
意識しすぎやな、俺。




それから無事にコンサートは終わり、楽屋に帰ってきた訳だが…
俺のモヤモヤが収まる事はなく、亮ちゃんを直視することもできない。

なんやこれ。恥ずかしい。

それやのに亮ちゃんは変わらず俺に笑いかけるし、なんや俺ばっかり意識してるみたいで悲しくなる。

ちょっとぐらい気にしてほしい。
なあ、亮ちゃん。
俺に気付いて。

それと同時に亮ちゃんが振り向いたものだから、俺は思わず顔を背けてしまった。
やっちゃったー、と後悔してももう遅く、亮ちゃんは苦笑いする。


「俺とちゅーすんのそんなに嫌やった?」


なんでそんな顔すんねん。

亮ちゃんは何も分かってないなあ。

亮ちゃんが嫌やなんか思った事ない。




「………おおく」


俺は立ち上がりスッと亮ちゃんに近づき、チュッと触れるだけのキスをした。


「だから、亮ちゃんが嫌とかじゃなくて。あんな大勢の前ですんのが嫌やっただけやで」


そう言って笑うと亮ちゃんは俺の好きな照れた笑顔を見せてくれた。

だから嫌やったんや。
あんな大勢に、こんな可愛い亮ちゃん見せたくないやんか。

亮ちゃんはちゅーしといて照れるから、俺以外の前ではあんませんとってな?
亮ちゃんのそんな顔は俺だけが知ってたらいい。
俺だけの亮ちゃんやからな。


そう言うと、亮ちゃんはまた照れたように笑って
「わかった」って聴きとれん声で小さく呟いた。


end
  1. 2013/03/05(火) 01:30:26|
  2. 倉亮
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0