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妄想∞すてーたす

∞の現実ネタを取り入れたBL二次小説を創作しております。主にやすば中心ですが、メンバー全員愛してます。

「レンタル彼氏」∞ヨコヒナ

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「あいつ何やってんの…」


部屋でボーッとテレビ見て俺はただただ眉間に皺を寄せた。
自分ではその素振りにまったく気づいてなかったけど、同じく近くにいた弟に「兄ちゃん、ここ」とおでこを刺されたことで気づく。


テレビの中では関ジャニ∞の村上信五がなんや知らん一般人とデートする企画。


いや、仕事やってことは見ててはっきり分かるんやけど、
どうしようもなく苛つく感情は湧き出るもので、誰に向ければいいんかも分からんまま酒を注ぐ。


女の子は恥ずかしがり屋さん。
そんな女の子をリードする村上はほんまにイケメンそのもので、メンバーの俺から見てもやっぱりジャニーズやなって思ってしまう。


だからこそ腹立つんやけど。



いっつもMCで張り切ってる村上信五を世の中は知ってるはずやけど、俺らが知ってる村上信五は寂しがりで尚且つ天然。

そう、天然。


だからこそこんな映像怖いんや。


あの女の子は完全に村上に惚れてもうてるやろ。




注いだ酒を一気飲みして、

心配する弟に「寝る」とだけ伝えて寝室に篭った。





それから何時間経ったやろうか?

弟は出掛けたみたいで部屋には誰もおらん。おらんはず、やのに………



「何で?」



おるはずのない奴がいた。




「おう、ヨコ。お邪魔してんで」

「いや、何で?」

「弟くんがいいですよーって、だからヨコが起きるん待っとったんや」



無邪気に笑ってくるヒナの姿を捉えて呆れる。
勝手に上がらせた弟にも呆れるけど。



「仕事は?」

「今日はもうオフ。やからヨコに会いたいなーって思ってな」



こいつは。

天然なんか知らんけど、いつも俺がこんな気持ちの時に限ってこんな嬉しいこと言うてくれる。

振り回される俺の身にもなれよって言いたいけど、屈託無く笑われると何も返せんくなる。




「なあ、ヒナ」

「?」

「俺怒ってるんやけど」


なんで?
そう言いたげな顔で見られても、どこからどう話せば分かってくれる?



「仕事やから仕方ないって思えることもある。でも、一般人とデートしてるヒナの姿は見たくなかった」


「……………あー」


「ヒナはええの?俺がデートしても」



ソファの隣に腰掛けて話す。
静かになったヒナを見ることもできずにただ下を向いたまま尋ねる。



「そりゃあ、嫌や。でも……そんなヨコが嫌がると思わんかったし………不謹慎やけど嬉しい」


「アホか」


何を嬉しそうに。
そう思って横目で見るとニコニコ笑ってて怒る気も失せる。



「俺は、ヒナが思ってるより小さい男やから。ヤキモチも妬くし、心配もするし、あんまり無茶せんとってほしい」


「……………」


「ヒナが仕事好きなんは知ってるから止めることはせんけど、ほどほどにしてな」




促して立ち上がろうとしたら腕引っ張られてソファへと戻される。
どんだけ力強いねん。
驚いて尻餅ついたと思ったらヒナに横から抱きしめられた。




「何これ?」


「…悪いことしたなーと思って。俺もって考えたらやっぱ嫌やと思うし、ごめんなあ」



ギューっと抱きついてくれるんは可愛いから嬉しいけど………




「ちょ、ヒナ、痛いわ」



力が強すぎて笑ってもうた。

可愛いことしてんのに痛いってなんやねん。
ヒナらしくて可笑しくなってツボ入ってもうて、もう俺らほんま何歳なっても変わらんなって。


それが凄い自然で、凄い幸せやとも思ってしまった。




「ヒナ、ありがとう」


「え、なんで?」


「言いたくなっただけや」



困った顔するヒナに笑いを堪えて、

俺はヒナを優しく抱きしめ返した。





end


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  1. 2016/01/04(月) 19:34:43|
  2. ヨコヒナ
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「鈍感」な男∞ヨコヒナ

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雑誌…
あ、今日や。
今日、発売日やった。




気付くと同時に足は本屋へと向いていた。
昼間の平日。
この時間は空いているはずの本屋へと向かい、一目散に自分たちが載ってるであろう雑誌を探す。



「……………」



ちゃう。これも。
あ、あれかな。
ソッと手を伸ばして手に取った表紙を見て笑顔が浮かぶ。
メンバーみんなでキメ顔の表紙。
笑顔もなんや硬くてアイドルって感じや。まあ、アイドルなんやけど。

俺らには似つかわしくないその響きにまた笑ってしまう。

うわあ。
俺ほんま白いな。
自分を見て、また可笑しく思った。
この撮影してた時にそんな話をしていたことを思い出し更に笑う。
一人で雑誌見てニヤニヤしとるとか、改めて考えるとめちゃくちゃ気持ち悪いけど、これはもうしゃーないで。
あの場面思い出しただけで笑える勢いや。


………………。



その中でも一際目に付く村上に目を向ける。
いつもいつも探してるわけやないのに目で追ってまう。
特にこういう雑誌のヒナはどうしても気になってまうんや。



だって、ほら。



これもそうやけど、めっちゃ硬い。

笑顔が胡散臭くて引きつっとる。
これ何回かヒナに言うたんやけど、ヒナいわく「俺は笑顔の練習してた」ってゆう。そう言われたらこれ以上なんも言えへんやろ。



あいつが、やで。
笑顔の練習って?
何してんの?ってなるやん。もうネタでしかないやん。

なんでそこそんな真面目なん?
一番乙女やんか。
アイツがさ、可愛く見せようと必死に鏡の前で笑顔作っとるんやで。
想像しただけで笑ってまうやろ。


あー
笑ってまうけど、なんや心がホカホカする。
俺は、基本あいつのこと考えたら幸せになれる男みたいや。
あの天然のこと、こうやって気にすればするほど、気持ちが柔らかくもなる。



結局そのまま雑誌を購入して、来た道を戻る。

寒い冬空の下に晒された俺は、白い肌を少し赤らめて息を吐くと、真っ白の息がスッと抜けて行く。



「寒いなあー」



東京でもこんな寒なるんやなあ。
人の多いイメージばかりが膨らんで、体温の暖かさやらなんやらで都会の方が暖かいもんやと思ってた。
けど実際は、高層ビルからの隙間風が冷たくて、無機質なコンクリートととのコンビネーションで更に温度が下がってる気がする。
気がするだけでどうかまでは知らんけど。
一人でおるとそんなセンチメンタルな気分になってまう。


昔は、そんな男に憧れた時期もあった。

訳ありなクール男子ってモテそうやんか?
でも今思い返すとだいぶ痛い子やったんやな、って…恥ずかしく思える。


変な大人にならんでよかった。

そのまんまのアホな俺でよかった。





そう思えんのも全てヒナのおかげなんやけど。
ヒナの真っ直ぐで真面目で素直なとこ見とったらそう思うのも過言じゃないで。
あいつはほんま凄いから。
カッコつけるとかそんな定義全てどっかに忘れてきたような男やから。








「おはようございます」






コーヒー飲みながら新聞片手のヒナに挨拶する。
俺に気づいたのかヒナもいつも通りのテンションで、いつも通りの大きな声で挨拶を返してくれる。


前に座って携帯を見つめる。
何も特に用はないけど、他のメンバーがおらん中で二人っきりとかほんまに無さ過ぎて、何話したらいいんか今更思いつかへん。


「コーヒーに新聞……どこのおっさんやねん」



目は合わせず、ボソッと悪態ついたったら、ヒナはこちらへと視線を向けてまた新聞へと戻した。


「俺がおっさんやったらお前もやからな」


うまいこと返された。
思わず笑みが零れてまう。
そんな些細なやり取りや、この空気が俺は密かに好きで、構って欲しいとかそんな気持ちさらさらないのに、ちょっかいは出してしまう。


「普通に考えたらどう見てもお前のが年上やろ。見た目とか…」

「そりゃ、あんたがアホみたいやからやろ」

アホって。
なんかもうただの悪口やんか。
まあ、俺もおっさんおっさん言い過ぎたけど。アホって。

口を尖らせて拗ねたふり。
別にこんなことで怒ったりはせんけど、なんやアホ扱いされたことが気に食わんくて黙ってみる。

そんな俺をヒナはほっとけんみたいで、読んでいた新聞を閉じてしまった。

その動作に俺は少しだけ罪悪感を感じたけど、気にせず携帯を眺めてた。




「あの、エイトレンジャーのコント…」

「…………」

「ヨコが考えた台本。さっき見してもろた」


ああ。
次のコンサートでやる予定の台本。
今日貰ったんやろう、ヒナは既に読んだみたいでなんや緊張する。
おもっくそ恥ずかしい。

自分の書いた台本のこと、改めてなんか言われたりしたらそりゃあもう恥ずかしい意外の何物でもない。



「あれ。…良かった」



あああ。
恥ずかしくて顔が見れん。
てゆか、こいつ何言ってんの!?
良かった、のあとに笑顔ってそんなん反則やろ。てゆか………てゆか………



「そっちの笑顔のがええやん!!」



あ、つい。
言ってしまったものの、身動きが取れず、何のことか分かってないヒナは首を傾げてる。

雑誌の笑顔より、今自然と笑った顔のが可愛いとか言えるわけない。

そんな、それこそアホみたいなやり取り出来んわ。アホか。



「何が?ヨコ?」

「な、なんでもない!それより…台本、変なとこなかった?」

「え?変なとことかないで。めっちゃ良かったもん。さすがやなー、ヨコは」


めっちゃ褒めるやん。
俺のことさっきまでアホやとか言うといて、そこで褒めるとか振り回しすぎやろ。いや、振り回されすぎやろ、俺!

でも。
嬉しいことに変わりはないから。



「……あ、ありがとう」



お礼は言うよ。
ヒナに認めてもらえたみたいで、なんか嬉しいやんか。
誰よりも真面目で真っ直ぐなヒナの言葉やし信じられる。
ほんまに良くて、褒めてくれてるんやな、って。



「がんばって台詞覚えなあかんなあ」



嬉しそうに、楽しそうに話すヒナが面白くて、俺は自然と笑みを浮かべてしまう。そんな俺を見て、ヒナも笑う。


そんな2人の時間が俺は割と好きで、楽屋入りすんのちょっと早かったりする。
全てはヒナと少しでも話したいとか、そんな些細な事なんやけど、こうした空気感が居心地よかったりもするんや。

そう思ってんのが、俺だけやないって確信できたらええんやけどなあ。

そんなん気にしてる自分も、なんや情けないやんか。

でも、聞くとしたら今この2人だけの空間がチャンスや。
誰かがいたら冷やかされて聞けんし、恥ずかしさからツンとしてしまったりもするけど…
今やったら頑張れる気が、する。




………よし!!





ガラッ



「おはよーございまーす」


「おう、すばるおはよー」



……………。

そうですよね。
そんなもんですよね。
俺よりもすばる。
何よりもすばる。
すばるが出て来たら俺は一生勝たれへんのや!


「ヨコ…なんちゅー顔しとんねん」

「……………ほっといてくれ」




落ち込む俺に気遣うのは、ヒナじゃなくてすばるで。
そんなすばるにヒナは「大丈夫やって!さっきまで元気そうやったし!」と、なんか大口開けて笑っとる。

なんやねん。
あの鈍感男は!

あああ。
なんで俺はあんな奴のことを………





「なんやねん、ヨコ!さっきまで笑っとったやんか」

「うん。さっきの俺と今の俺はちゃうねん」


うん。
でも、すばるや他メンバー見つめてるヒナの笑顔も俺は好きやから、今はまだこのまんまでええんやと思う。




こんな空気感と、
そんなヒナが俺は大好きなんやから。







end
  1. 2014/02/20(木) 00:47:15|
  2. ヨコヒナ
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